2021-3-16 週明け米国株の状況
- NASDAQは+139.84、+1.05%で上昇、S&P500、NYダウは小幅上昇。NASDAQに復調の兆し?
- この時期の新規資金調達は何を意味するか。ドラフトキングスが10億ドルの転換社債発行
- 今週は、20年米国債の入札、そしてFOMC
NASDAQは+139.84、+1.05%で上昇、S&P500、NYダウは小幅上昇。NASDAQに復調の兆し?
月曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+139.84、+1.05%の上昇。
S&P500は+25.60、+0.65%の小幅上昇。
NYダウは+174.82、+0.53%の小幅上昇で取引を終了しました。
S&P500の終値は3,968.94、
NYダウの終値は32,953.46、でした。
金利が落ち着きを見せ、NASDAQが底堅く上昇。のように見えますが、出来高がそれほど伴っていなく、ショートカバーによる上げの可能性もあります。全体的に商いは低調で、FOMCまで様子見といったムードでしょう。
この時期の新規資金調達は何を意味するか。ドラフトキングスが10億ドルの転換社債発行
うさもホルダーのドラフトキングスが10億ドルの転換社債を発行すると発表しました。これを受けて5.5%の株価下落です。
転換社債は株式に変えられる社債のことで、実質的には新株を発行するのとそう変わりません。利益が一定なら、株数が増えることで、1株あたりの利益は目減りすることとなり、相対的に1株の価値は下がります。それで株価が下落するわけです。
一方、企業にとっては新しい資金が入ることにより、戦略の実行やM&A、新規投資をやりやすくなります。それで収益を拡大するので1株あたりの利益はいずれ回復、成長するという理屈です。
また、かつてホルダーだったクリーンスパークは2億ドルの新株を発行すると発表。プレマーケットで20%以上の下落となっています。
なぜ株価が下落することが分かっているのに、この時期に新しく資金調達をするかというと、金利が上昇しているからです。
この先、金利が上昇することは明白なことと、金利が上昇し続けると、金融政策は引き締めに向かい、資金調達がしづらい状況になることが決まっているからです。
今のうちに必要な資金は手元に確保しておこうというのが、特にグロース企業にとって重要となります。
今週は、20年米国債の入札、そしてFOMC
3年、5年、10年とほぼ順調に入札をこなした米国債ですが、今週は20年ものの入札があります。
そして、政策金利など金融政策の行方が決まるFOMCが今日明日と行われ、明後日未明にパウエル議長の声明発表があります。
おそらく全体的な相場感からいくと、今週が米国株市場にとって大きな節目となるかもしれません。
重要な金融政策の方向性が明らかとなり、それが投資家にポジティブな内容であれば、これから市場に出回る給付金の消費効果と重なって、一気にリスクオンに傾くと予想されるからです。
もちろん行き過ぎた過熱感は逆に警戒が必要ですが、基本的には楽観ムードが続くことでしょう。
それくらい重要な一週間となります。株式のポジションが浅めの投資家は機会損失につながりかねません。銘柄をよく選定して、ある程度は株式に資金を投入しておくべきタイミングだと、うさは思います。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。