2021-3-20 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは-244.47、-1.85%で下落。S&P500、NYダウは水曜に最高値更新も下落
- クラウドストライク(CRWD)を新規購入。ビザが反トラスト法違反で調査、株価-6%
- 米国金融、補完的レバレッジ比率(SLR)は3月末で終了、延長なし。米国株市場は既に織り込み済み
今週のNASDAQは-244.47、-1.85%で下落。S&P500、NYダウは水曜に最高値更新も下落
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは+99.07、前日比+0.76%の小幅上昇、
S&P500は-2.36、前日比-0.06%の横ばい、
NYダウは-234.33、前日比-0.71%の小幅下落でした。
S&P500が3,913.10、
NYダウが32,627.97でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが-244.47、-1.85%の下落、
S&P500が-55.84、-1.43%の下落、
NYダウが-325.49、-1.00%の下落となりました。
FOMCを無事通過し、水曜にはS&P500とNYダウが最高値を更新したものの、長期金利が乱高下し、今週は3指数とも下落となりました。
クラウドストライク(CRWD)を新規購入。ビザが反トラスト法違反で調査、株価-6%
値動きが激しくボラティリティの大きい今週でしたが、大きく下げたところを見計らって、クラウドストライクを新規購入しました。
クラウドストライクはウイルスなどのサイバーテロを防ぐインターネットセキュリティの企業です。セキュリティに関する幅広い事業を手がけていますが、わかりやすい例で言うと、ウイルス対策サービスがあります。
これまでのウイルス除去ソフトは定期的にウイルス定義ファイルを更新する必要がありましたが、クラウドストライクはクラウドネイティブのサービスなので常に最新の定義ファイルとなり、安全性が高い上にメンテナンスも不要となります。
直近の決算も良く、業績は順調です。地合いの悪さで割安レベルまで株価が下落している今が買い時だと思いました。
金曜の未明にネガティブなニュースがありました。うさもホルダーであるクレジットカード大手ビザに、反トラスト法違反の疑いで調査が入ったと報道がありました。
このニュースで株価は-6%下落しています。
米国では銀行口座から直接引き落とされるデビットカードの利用率が高いのですが、これは手数料がクレジットカードより割安なためです。
クレジットカード会社にとっては利益率が悪いのですが、このデビッドカード決済を意図的に使いづらくしていたとの疑いです。真偽はまだわかりませんが、この株価急落は大袈裟な反応だと思います。ひさびさに買い場が来たのではないでしょうか。
米国金融、補完的レバレッジ比率(SLR)は3月末で終了、延長なし。米国株市場は既に織り込み済み
FOMCは無事ことなきを得て、水曜日に大幅に株価が上昇しましたが、以前から懸念されていた3月末に期限を迎えるSLRについて進展がありました。株価は織り込み済みだったようで、それほど影響はありませんでした。
SLRとは、銀行の融資を促し市中にキャッシュを行き渡らせるために、資産規模に対して一定比率で義務づけている準備金の規制を緩和するという措置です。
もちろん新型コロナによる景気悪化に対する特別措置だったのですが、お役御免ということで、もともと期限だった3月末で予定通り終了という決定がされました。
まだまだ特別措置は必要だ、延長して欲しいという銀行の声もあったようですが、このところのインフレ懸念、金利上昇の状況からすると、これは正しい判断だったように思います。投資家もそれほど悲観的にはならず、織り込み済みでした。
米国債10年の金利もいつの間にか1.7%を超える水準で、米国株市場も免疫がついてきたように思います。ついこの間まで1.4%台で金利上昇を意識していたことを思うと株式市場の順応度に関心します。
これまで急速な金利上昇で何度か調整を繰り返してはそれを乗り越えてきました。FRBやパウエル議長、イエレン財務長官は市場をクラッシュさせずに、今のところ上手くコントロールできているのではないでしょうか。
今年は去年のように一本調子で上昇するイージーな相場にはなりませんが、長期的に見るとやはり右肩上がりに上昇し続ける米国株市場なのでしょう。将来に備えた資産運用は米国株一択という時代が続きそうです。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。