2021-9-25 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは+333.80、+2.22%で上昇、S&P500、NYダウも上昇で下落前に値を戻す
- FOMCは無風通過。テーパリングの具体的開始は11月FOMCまでお預け
- 米国債長期金利が急上昇。楽観論は禁物、月末までは要注意。
今週のNASDAQは+333.80、+2.22%で上昇、S&P500、NYダウも上昇で下落前に値を戻す
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-4.54、前日比-0.03%の横ばい、
S&P500は+6.50、前日比+0.15%の小幅上昇、
NYダウは+33.18、前日比+0.10%の小幅上昇でした。
S&P500が4,455.48、
NYダウが34,798.00、でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+333.80、+2.22%の上昇、
S&P500が+97.75、+2.19%の上昇、
NYダウが+827.53、+2.38%の上昇となりました。
週明けの大幅な下落から値を戻し、3指数ともほぼ先週と同じ株価に戻りました。FOMCは大きな混乱なく無風で通過。エバーグランデの破綻問題も、米国には影響軽微ということで市場からは重要視されていません。
FOMCは無風通過。テーパリングの具体的開始は11月FOMCまでお預け
9月FOMCが終わりました。パウエル議長からは、テーパリングについて言及はされましたが、具体的計画は11月のFOMCで発表するとされました。
政策金利は、当然0.25%据え置きのまま。来年に1度利上げがされるという見方が多いです。再来年は1回か2回。利上げペースは予想通りということで安心感が出ました。
テーパリング開始は11月FOMCで発表。年内に開始し、来年の中頃まで段階的に買い入れを縮小し終えると発言されました。これまで、テーパリングの開始がいつになるか注目されていましたが、いつそれを終えるのか。その日程感は初めて発表されたかもしれません。
ともかく、9月FOMCは市場予想通りの展開で、何もサプライズは無く、無風通過と言えそうです。
雇用対策がまだ道半ばということ。インフレ懸念は一時的だが、注意が必要と、楽観論には釘を刺す発言も見られました。
株価のリバウンドを見ると、楽観的に受け止めたと見えますが、これは注意が必要です。
今週後半の株価上昇は出来高を伴っていません。FOMC前に入れていたショートカバーが株価上昇を手伝っている面があります。
米国債長期金利が急上昇。楽観論は禁物、月末までは要注意。
米国10年債金利は1.45%と、レンジを抜け急上昇しています。
これは国債が売られ価格が下落しているということです。株価上昇が出来高を伴っていないことから、この国債を売った資金は株式市場には入っていないということです。
つまり、投資家はキャッシュとして資金を避難させていることがわかります。
加えて、来週は第2四半期末でファンドの精算が集中する状況です。今週は株価を戻しましたが、来週初めにはもう1度下落局面が訪れるかもしれません。
これまで我慢して温存してきたキャッシュの出番が近そうです。QQQなどのインデックスETF、良決算銘柄中心に、ここで思い切った資金投入をしたいところです。
来月後半から11月FOMCと、株価がもたつく場面もあると思いますが、この秋の調整相場を過ぎると年末年始までは、上昇目線で良さそうです。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。