うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2021-12-25 今週の米国株状況

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2021-12-25 今週のNASDAQ

先週のNASDAQは+672.43、+4.30%で大幅上昇、S&P500、NYダウも大幅上昇でサンタラリー

金曜日はクリスマスで休場でした。木曜の米国株式市場の終値です。クリスマス前ということでいつもより早く終わる短縮取引でした。

NASDAQは+131.48、前日比+0.85%の横ばい、

S&P500は+29.23、前日比+0.62%の下落、

NYダウは+196.67、前日比+0.55%の下落でした。

終値NASDAQが15,653.37、

S&P500が4,725.79、

NYダウが35,950.56、でした。

月曜から木曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが+672.43、+4.30%の下落、

S&P500が+157.77、+3.34%の下落、

NYダウが+1,018.40、+2.83%の下落となりました。

先週まで軟調な株価で推移し、週明けは大きく下落で始まるなど、不安もありましたが、今週は想定通り出来高は薄いながらも急反発で、例年通りのサンタラリーとなりました。含み損が瞬く間に小さくなっています。

オミクロン株不安は日に日に縮小、年末年始にかけて力強い上昇か

クリスマス前に、オミクロン株に関する明るいニュースが相次ぎました。

各国でのオミクロン株感染者は、入院リスクが比較的低くいずれも軽症のケースが多いと報告が続きました。感染力はデルタ株よりも強いものの、毒性は低いという結果です。

また、各社のワクチンはオミクロン株にも有効性ありという検証結果も出始めたことも市場の安心感を産みました。

加えて、メルクの新型コロナ飲み薬が承認され、重症化リスクの高い成人に対する使用許可が出ました。

これらの材料を足がかりに、投資家は株式を買って休暇に突入したのだと思われます。

月曜の下落には肝を冷やしましたが、火曜以降は、予想通り出来高薄いながらも、閑散に売りなしということで上昇。小型株はショートカバーも伴いながら強く上昇しました。

この傾向は年末年始にかけて続くと思われます。

来週は通常取引。損出しは早めに。リスクイベントは予定なし

来週は、元旦が土曜となるので、米国株式市場は5日間とも通常取引となります。

日本から米国株の取引をすると、引き渡し日が3日ほど遅れるので、今年中に損出ししたい人は、来週早々にも売却が必要です。注意してください。

うさは含み損の大きい銘柄を選び、先週損出しをしました。これで今年の利益確定を圧縮し、税金を取り戻した格好となります。年初に多額の利益確定をしていたので、含み損は不本意ながらも今回の損出しは有効でした。

損出しで得たキャッシュを再び株式投資に回せば、税金を取り戻しつつ、また同じポジションを取れるので、塩漬けにしたまま年を越すのは愚策です。含み損の数字も一度精算され綺麗になるので、精神的にも良いと思います。

注意しなければいけないのは、損出しの売却の後、1営業日空けて買い戻す点です。同営業日で売却と購入をすると、売却損が確定されません。

さて、クリスマスも明けると特にリスクイベントは用意されていません。

1月5日にFOMCの議事録が公開されるので、その内容によっては調整もあるかもしれません。出来高もそれほど戻っていないタイミングなので、大きな下落に結びつく可能性もあります。

逆に、5日までは何もないので、ゆるゆると上昇していくのではないでしょうか。株価を眺めつつ、来年の投資戦略をゆっくりと考える良い機会としましょう。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-12-21 週明け米国株の状況

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2021-12-21 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは-188.74、-1.24%で下落、S&P500、NYダウも下落で思わぬ急落

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは-188.74、-1.24%の下落。

S&P500は-52.62、-1.14%の下落。

NYダウは-433.28、-1.23%の下落で取引を終了しました。

NASDAQ終値は14,980.94、

S&P500の終値は4,568.02、

NYダウの終値は34,932.16、でした。

バイデン大統領の大型歳出法案に対する、米民主党マンチン議員の不支持が伝えられ、先行き不安から大きく下落しました。寄り付き前は-2%近く下げていましたが、オープン後は大きく崩れることなくジリジリと上げ、終値では-1.2%ほどの下げでした。

米国債金利はフラットからスティープし、むしろ正常化に

10年債金利は一時、1.35%まで下落し急激なリスクオフの様相でしたが、最終的には1.42%と先週に比べやや高となりました。

3年債の短期金利は下落し、30年債の長期金利は上昇しました。これで長短金利差は広がることとなり、これまで国債金利のフラット化傾向だったのが正常に戻ったことになります。

短期と長期の金利差が小さくなることを金利のフラット化といいます。これは経済にとって一般的には不安定さを示しています。

直近では短期金利が急上昇していました。これはFOMC前後で、来年の政策金利引き上げ見通しが明確になってきたことが要因です。短期金利政策金利と相関性があるのです。

そして長期金利はマクロ経済的な景気の先行きやGDP成長を示しています。コロナショック以降の混乱で、長期的には景気の鈍化が予想されているため、長期金利は低下していました。

通常、国債の償却期間と金利は正比例の関係にあります。長くなれば金利は高くなるわけです。それが経済の混乱から逆転することがあります。これが逆イールド現象です。最近では、10月末に20年と30年の国債金利でこの逆転現象が起きました。

国債に代表される債券市場は、株式市場の倍以上の規模があります。そして、株式のように公開市場では無く、機関投資家と金融機関の間で直接取引される、いわば金融のプロが扱う商品です。

それだけに、経済のど真ん中を映し出すリトマス試験紙のような存在です。長短の金利動向を見ることで、投資家がどのようなポジション、動きをとっているか、ある程度把握することができるのです。

今週末はクリスマス休暇で米国株式市場は休場。上昇で年末を迎えられるか

今週末はクリスマスイブ。米国は祝日で、株式市場も休場です。ほとんどの人は今週から休暇をとっているので、市場の出来高も活発にはなりません。

月曜日は、マンチン議員のネガティブサプライズがあったので動きがありましたが、基本的には出来高薄く、それゆえ大きな下落もなく1週間を終えるでしょう。閑散に売り無しです。

月曜のプレマーケットが大きく下げていたのは、報道を見て、休み前にポジションを調整しておこうという心理があったのだと思います。

おそらくですが、明日からはゆるゆると上昇していく株価の動きになるのではないでしょうか。オミクロン株感染拡大の報道はありますが、米国民はそれほど気にしていないように思います。

ロックダウンはしない方針も出ていますし、営業の制限はあるものの、賑やかなクリスマスとなるのではないでしょうか。それは、景気の急ブレーキを示唆するものではありません。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-12-18 今週の米国株状況

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2021-12-18 今週のNASDAQ

先週のNASDAQは-243.60、-1.61%で下落、S&P500、NYダウも下落で3指数とも調整

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-10.75、前日比-0.07%の横ばい、

S&P500は-48.03、前日比-1.03%の下落、

NYダウは-532.20、前日比-1.48%の下落でした。

終値NASDAQが15,169.68、

S&P500が4,620.64、

NYダウが35,365.44、でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが-243.60、-1.61%の下落、

S&P500が-48.33、-1.05%の下落、

NYダウが-285.51、-0.81%の下落となりました。

FOMCを無事通過し、上昇が続くと思いきや、週末は下落して終えました。メジャーSQと言われるオプション取引の精算が週末あったためです。債券には買いが集まり、10年債金利は1.4%まで低下してきました。

FOMCは想定通りだが、金利上昇圧力は増加、株式には逆風か

今年最後のFOMCは想定通りの結果となり、無事に通過されました。

まず、テーパリングは当初、6月までに買い入れプログラム終了という計画が、3月までに終了と前倒しされました。これは、インフレ懸念が想定より高止まりしており、金融緩和の引き締めを急がなければいけないからです。

また、来年の政策金利引き上げは、前回の発表が2回、今回は3回という意見が多数となりました。

どちらも市場の想定の範囲内であり、ネガティブサプライズとはなりませんでした。反応は良くも悪くも相場への影響がありませんでした。

むしろこの想定の背景となっているインフレへの懸念が大きくなっており、調達や人件費の高騰が要因となり、次の四半期決算の結果に対し懐疑的な見方が増えてきているのではないでしょうか。

週末の下落は、メジャーSQによるものですが、ここでいったんポジションはリセットされニュートラルに戻りました。メガハイテク、バリューは売られ、小型グロースはショートカバーによる上昇がそれを物語っています。

来週の寄りからの株価の動きが、年末年始の株価の方向感を決めそうです。アノマリー的にはこれから上昇という線が濃厚ですが、今年はどうでしょうか。

来週は、金曜がクリスマスで休場。4日間でどれだけ上昇するか

来週は、24日金曜がクリスマスで株式市場は休場。4日間だけのトレードとなります。

休暇を取る投資家も多いので、出来高は薄くなりがちとなるでしょう。閑散に売り無しと言われるように、大きな下落は起きにくいと思います。

ニューヨークでオミクロン株感染者が急増しているようですが、重症者が増えているとか、強毒化しているという報道はまだ聞こえてきません。

レジャーや飲食業への影響はあるでしょうが、これはむしろハイテク銘柄への揺り戻しも起こるかもしれませんね。デルタ株が騒がれた時は、ハイテクへ資金が移動しました。

幸い、10年債金利が1.4%とかなり低い水準で、株価には追い風。来年の金利引き上げが見えているので、資金を入れるには慎重となりますが、ハイテク銘柄は現在売られすぎの水準とも見えます。

年末で損出しのタイミングでもあるので、来週はポートフォリオのメンテナンスとしては良い機会ではないでしょうか。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-12-14 週明け米国株の状況

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2021-12-14 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは-217.32、-1.39%で下落、S&P500、NYダウも下落でFOMC前の調整

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは-217.32、-1.39%の下落。

S&P500は-43.05、-0.91%の下落。

NYダウは-320.04、-0.89%の下落で取引を終了しました。

NASDAQ終値は15,413.28、

S&P500の終値は4,668.97、

NYダウの終値は35,650.95、でした。

今週は下落でスタートしました。トリガーは英国でオミクロン株感染者の死者が出たという報道が多いですが、FOMCを控えリスクオフによる調整という線が正しいでしょう。債券が買われ、10年債金利は1.42%まで下がっています。

NASDAQ、50日平均線で反発できるか。テスラの売り圧力も

先週は好調だったNASDAQですが、月曜の下落で50日移動平均線付近まで押されてきました。

テクニカルチャート分析のセオリー通りでいくと、この50日平均線で反発するはずですが、今回はどうでしょうか。

月曜の下落は、テスラが足を引っ張りました。イーロンマスクが持株を処分したようです。テスラの株価は50日平均線を下に切ってきました。もう一段の下げがありえるチャートとなっています。

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テスラ(TSLA)日足チャート

これは企業業績とは無関係で特殊な要因ですが、時価総額が大きく米国株式市場での影響力も大きいため、相場のモメンタムには影響してきます。

また、FOMC前ということで様子見の投資家も多く出来高も薄いです。そんな中、ちょっとした動きが過剰に株価に反映されることもあります。

英国でのオミクロン株による初の死者が出たという報道に、レジャー、航空株が敏感に反応したのもそういうことでしょう。

現在は、早め早めのリスク回避という心理が投資家には漂っているように思います。

今夜からFOMC政策金利、声明発表は16日早朝に

今週は、今夜から二日間、FOMCが開催されます。FOMC終了後、日本時間の16日早朝にパウエル議長による声明と、政策金利が発表されます。

投資家間によるコンセンサス、想定は、テーパリング加速で来年の3月いっぱいで終了。政策金利引き上げは来年は2回実施。となっており、これは株価にはある程度織り込み済みです。

声明発表がこの通りなら、株価は若干の調整があるかもしれませんが、上昇基調が予想されます。

もし、ネガティブなサプライズ。例えば、政策金利引き上げ回数が増えるなど、より厳しい金融政策引き締めの内容であれば、先月末の急落に近い株価下落となるでしょう。

今年最後となるリスクイベントです。どっちに転んでも対処できるよう、改めてポートフォリオの見直しをしておくべきです。

FOMCの結果を見て、資金を入れたら、あとは年明けまでトレードの必要はありません。来年度の投資戦略でも考えながら、のんびりと年末年始を過ごしましょう。

2021-12-11 今週の米国株状況

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2021-12-11 今週のNASDAQ

先週のNASDAQは+405.45、+2.59%で大幅上昇、S&P500、NYダウも大幅上昇で3指数とも反発

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは+113.23、前日比+0.73%の上昇、

S&P500は+44.57、前日比+0.95%の上昇、

NYダウは+216.30、前日比+0.60%の上昇でした。

終値NASDAQが15,630.60、

S&P500が4,712.02で最高値更新、

NYダウが35,970.99、でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが+405.45、+2.59%の大幅上昇、

S&P500が+120.35、+2.55%の大幅上昇、

NYダウが+743.96、+2.07%の大幅上昇となりました。

このところボラティリティが非常に大きい乱高下の相場が続きましたが、金曜は比較的穏やかな株価の動きでした。先週1週間の動きでは、月曜から反発し3連騰、木曜の小休止を挟んで、3指数とも2%以上の上昇となりました。

11月CPI消費者物価指数は予想と一致。金融引き締め加速は後退

金曜のプレマーケットで、11月CPI消費者物価指数が発表されました。

予想は対前月比+0.5%、対前年同月比で+6.8%に対して、結果は予想通りとなりました。これを受け、警戒していた投資家心理は和らぎました。

+6.8%は39年ぶりの高騰ということです。予想通りとはいえ、インフレとしてはかなり高い水準。このインフレ水準に対し、FRBは早期の政策金利引き上げの必要性の見方は変わっていません。

ただし、現状よりいっそう加速すべし、との見方は後退しました。それは債券市場にも現れており、10年債金利は1.48%とじわじわ上昇しながらも安定しています。金利が急変しないことは株式市場にとって重要なことです。

3指数は穏やかな動きでしたが、個別株で見るとボラティリティはまだまだ高いです。小型グロース銘柄はショート筋に再び狙われ、10%超下落した銘柄もあります。うさが保有するアップスタート(UPST)とか。。。

来週はFOMCで、今年のリスクイベントは終了。クリスマスラリーとなるか

来週は15日にFOMCがあり、今年のリスクイベントは全て消化することとなります。

年末のタックスロスセリングもその頃には落ち着くので、FOMCが過ぎると年始まで薄商いながらも株価は上昇していくことが予想されます。

問題はFOMC政策金利についてサプライズがあるかどうかです。来年の政策金利引き上げについて具体的に言及されることが予想されるほか、テーパリングの前倒しなど、まだ十分に株価に織り込まれていない要素が残されています。

FOMC直後は株価が乱高下するかもしれません。また、政策金利と相関が高い米国債金利も大きく変動する可能性があります。

投入資金が残されているとしたら、タイミング良く急落したところを狙うか、FOMC後の動きが落ち着いた頃が良いと思います。

いずれにしても一気に入れずに少しずつ、が得策でしょう。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-12-08 週明け米国株の状況

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2021-12-08 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは+461.76、+3.03%で大幅上昇、S&P500も2%越え、NYダウは上昇で二日連続の上昇

更新が遅れましたので、月曜と火曜の米国株式市場を振り返ります。

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは+139.68、+0.93%の上昇。

S&P500は+53.24、+1.17%の上昇。

NYダウは+646.95、+1.87%の上昇で取引を終了しました。

NASDAQ終値は15,225.15、

S&P500の終値は4,591.67、

NYダウの終値は35,227.03、でした。

そして、火曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは+461.76、+3.03%の大幅上昇。

S&P500は+95.08、+2.07%の大幅上昇。

NYダウは+492.40、+1.40%の上昇で取引を終了しました。

NASDAQ終値は15,686.92、

S&P500の終値は4,686.75、

NYダウの終値は35,719.43、でした。

週明けは先週と同じパターン、3指数とも反発で始まりました。特にNYダウの上げが強かったです。先週はここから続落でしたが、今週は上昇の勢いを増しました。火曜は特にNASDAQが大幅上昇で、3%を越える上昇です。まだまだ含み損ですが、慌てて売らなくてよかったです。

オミクロン株は恐るるに足らず?ハイテク株に資金戻る

火曜日のハイテク株は先週とは一転、お祭り騒ぎでした。NASDAQ指数も鋭角的に反発です。

バイデン政権のファウチ顧問が、オミクロン株に関し毒性が低い可能性があると発言したことから安心感が広がり、ハイテク株中心に資金が戻りました。

またこれにより、これまでハイテク株にショートをかけていた投資家が一斉に買い戻したことで、さらに株価を押上げました。

月曜の反発はショートカバーだったように思いますが、火曜は出来高伴いながらショートカバーを誘発したことで2段ロケットのような反発となりました。

うさのポートフォリオでは、南アフリカのECを手がけるドイツ企業、ジュミアテクノロジーズ(JMIA)が+20.78%と大暴騰。オミクロン株が南アフリカ発祥だったことから、徹底的に売られショートポジションも溜まっていたのだと思います。

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ジュミアテクノロジーズ(JMIA)

また、アップスタート(UPST)も+10.06%と大暴騰。こちらは最近の下落で含み損が出た投資家が多く、そのためタックスロスセリング、つまり節税のための損出しに使われたためにさらに下落幅を大きくしていました。

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アップスタート(UPST)

今週は金曜の11月コアCPIに注目、10年債金利の動きにも注意

先週の株式市場のクラッシュには冷や汗をかきましたが、今週の連騰でなんとか気持ちを取り戻しました。

現在はセンチメントも改善され、再び楽観ムードとなりリスクオンの展開が予想されています。

米10年債金利は、1.4%台まで回復。つまり債券は売られ、株式市場に資金が戻ったということです。ドル円為替も113円半ばまで戻ってきました。ドル転のタイミングを逃してしまいましたね。振り返るとチャンスは一瞬でした。

こうなってくると、気になるのはテーパリングのペースと政策金利の利上げ時期。それを左右するファクターとして、雇用とインフレがありますが、雇用は先日の雇用統計で問題ないことが確認されました。

問題はインフレです。今週末、金曜には11月のコアCPIが発表されます。サプライチェーンの回復は遅く、欧州では新型コロナ感染が拡大し再び経済が不安定になっています。

また、10年債金利の動きにも注意が必要です。先月までは1.7%となっていました。オミクロン株騒動により債券に資金が避難され、一時1.2%台まで下がっていたのが先週のことです。債券相場の急激な動きは、株式市場にも悪影響です。

年末の株式ラリーは上昇圧力が強いのが恒例ですが、今年はどうでしょうか。

2021-12-05 今週の米国株状況

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2021-12-05 今週のNASDAQ

先週のNASDAQは-697.36、-4.62%で大幅下落、S&P500大幅下落、NYダウは下落で3指数とも続落

更新が1日遅れました。金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-295.85、前日比-1.92%の大幅下落、

S&P500は-38.67、前日比-0.85%の下落、

NYダウは-59.71、前日比-0.17%の小幅下落でした。

終値NASDAQが15,085.47、

S&P500が4,538.43、

NYダウが34,580.08、でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが-697.36、-4.62%の大幅下落、

S&P500が-116.84、-2.57%の大幅下落、

NYダウが-555.86、-1.61%の下落となりました。

相場が荒れています。今週もNASDAQが3指数の中では下落が激しかったです。オミクロン株の不透明さと、裏腹な経済指数の好調さ、拭えないインフレ懸念が大きな要因です。

リスクオフによる株安円高。これは追加投資のチャンスか?

今週は反発で始まりましたが、結果的には続落。予想されていたことではありますが、米国内でオミクロン株感染者が発見され、センチメントがさらに悪化しました。

金曜は11月の雇用統計が発表され、予想より大幅に下回る21万人増と鈍化、しかし失業率は4.2%まで低下しています。

これが、FRBの金融引き締めのスローダウンを否定することとなり、さらに株式市場から資金抜けを誘発することとなりました。

また、11月のISMサービス業景況感指数では、予想以上の結果となり景気回復が継続していることを示しました。これもインフレ懸念を裏付けることとなり、リスクオフに傾きました。

リスクオフでさらに債券が買われています。債券買いは金利低下となり、10年債金利は1.35%まで急低下しました。明確に株式の資金が債券に避難されていることがわかります。

また、危機の時の円買いということで、円が買われ、ドル円の為替が112円台まできました。米国の政策金利上昇は既定路線、かつ日本はゼロ金利据え置き濃厚なので、方向感としては円安基調。

つまり、一時的な円高で株安の今、絶好のドル建て米国株追加投資のチャンスと言えそうです。会社員の方はまもなく冬ボーナスの時期、状況が変わらないうちに検討しても良いのではないでしょうか。

来週も不安定な相場継続か。キャッシュが残っている人は投入タイミングの見極めを

来週も今週と同じような動きになるかもしれません。普段では気にならないニュースも、今のような不安定な相場では材料となって株式市場を刺激します。

それは下にも上にも急激な動きをすることを意味しているので、ボラティリティの高い乱高下する株価となるでしょう。

キャッシュがあり、再び資金投入を考えている人はタイミングが難しい局面です。底打ちのタイミングは測れないので、不透明感が解消されて相場が安定してからの方が確実とは言えます。

しかし、その頃には株価は上昇し割高感からなかなか資金を入れられないというジレンマもあります。

そういった時に、損した気分を解消する方法として、資金を何分割かして短期間で少しずつ入れていくというのがあります。ドルコスト平均法と考え方は似ていますが、短期的に一気に資金投入する点で異なります。

5年10年の長期で見ると、今回の下落は単なる調整に見えてきます。後から振り返ると絶好の投資タイミングだったとわかることでしょう。

来年は今年以上に株価が上がりにくい難しい相場だと言われていますが、長期的な右肩上がりを想定すると、資金は早めにたくさん入れた方が結果的には良い訳です。

また、どの銘柄に資金を入れるかも重要となりますが、今のような不安定で転換期の場合はVTIやVOOなどのインデックスETFが最適解となります。

個別株の暴落が怖い人でも、キャッシュで寝かせておくよりは、指数に資金を預けておいた方が懸命と思います。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。