うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2021-12-21 週明け米国株の状況

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2021-12-21 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは-188.74、-1.24%で下落、S&P500、NYダウも下落で思わぬ急落

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは-188.74、-1.24%の下落。

S&P500は-52.62、-1.14%の下落。

NYダウは-433.28、-1.23%の下落で取引を終了しました。

NASDAQ終値は14,980.94、

S&P500の終値は4,568.02、

NYダウの終値は34,932.16、でした。

バイデン大統領の大型歳出法案に対する、米民主党マンチン議員の不支持が伝えられ、先行き不安から大きく下落しました。寄り付き前は-2%近く下げていましたが、オープン後は大きく崩れることなくジリジリと上げ、終値では-1.2%ほどの下げでした。

米国債金利はフラットからスティープし、むしろ正常化に

10年債金利は一時、1.35%まで下落し急激なリスクオフの様相でしたが、最終的には1.42%と先週に比べやや高となりました。

3年債の短期金利は下落し、30年債の長期金利は上昇しました。これで長短金利差は広がることとなり、これまで国債金利のフラット化傾向だったのが正常に戻ったことになります。

短期と長期の金利差が小さくなることを金利のフラット化といいます。これは経済にとって一般的には不安定さを示しています。

直近では短期金利が急上昇していました。これはFOMC前後で、来年の政策金利引き上げ見通しが明確になってきたことが要因です。短期金利政策金利と相関性があるのです。

そして長期金利はマクロ経済的な景気の先行きやGDP成長を示しています。コロナショック以降の混乱で、長期的には景気の鈍化が予想されているため、長期金利は低下していました。

通常、国債の償却期間と金利は正比例の関係にあります。長くなれば金利は高くなるわけです。それが経済の混乱から逆転することがあります。これが逆イールド現象です。最近では、10月末に20年と30年の国債金利でこの逆転現象が起きました。

国債に代表される債券市場は、株式市場の倍以上の規模があります。そして、株式のように公開市場では無く、機関投資家と金融機関の間で直接取引される、いわば金融のプロが扱う商品です。

それだけに、経済のど真ん中を映し出すリトマス試験紙のような存在です。長短の金利動向を見ることで、投資家がどのようなポジション、動きをとっているか、ある程度把握することができるのです。

今週末はクリスマス休暇で米国株式市場は休場。上昇で年末を迎えられるか

今週末はクリスマスイブ。米国は祝日で、株式市場も休場です。ほとんどの人は今週から休暇をとっているので、市場の出来高も活発にはなりません。

月曜日は、マンチン議員のネガティブサプライズがあったので動きがありましたが、基本的には出来高薄く、それゆえ大きな下落もなく1週間を終えるでしょう。閑散に売り無しです。

月曜のプレマーケットが大きく下げていたのは、報道を見て、休み前にポジションを調整しておこうという心理があったのだと思います。

おそらくですが、明日からはゆるゆると上昇していく株価の動きになるのではないでしょうか。オミクロン株感染拡大の報道はありますが、米国民はそれほど気にしていないように思います。

ロックダウンはしない方針も出ていますし、営業の制限はあるものの、賑やかなクリスマスとなるのではないでしょうか。それは、景気の急ブレーキを示唆するものではありません。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。