2021-12-18 今週の米国株状況
- 先週のNASDAQは-243.60、-1.61%で下落、S&P500、NYダウも下落で3指数とも調整
- FOMCは想定通りだが、金利上昇圧力は増加、株式には逆風か
- 来週は、金曜がクリスマスで休場。4日間でどれだけ上昇するか
先週のNASDAQは-243.60、-1.61%で下落、S&P500、NYダウも下落で3指数とも調整
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-10.75、前日比-0.07%の横ばい、
S&P500は-48.03、前日比-1.03%の下落、
NYダウは-532.20、前日比-1.48%の下落でした。
S&P500が4,620.64、
NYダウが35,365.44、でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが-243.60、-1.61%の下落、
S&P500が-48.33、-1.05%の下落、
NYダウが-285.51、-0.81%の下落となりました。
FOMCを無事通過し、上昇が続くと思いきや、週末は下落して終えました。メジャーSQと言われるオプション取引の精算が週末あったためです。債券には買いが集まり、10年債金利は1.4%まで低下してきました。
FOMCは想定通りだが、金利上昇圧力は増加、株式には逆風か
今年最後のFOMCは想定通りの結果となり、無事に通過されました。
まず、テーパリングは当初、6月までに買い入れプログラム終了という計画が、3月までに終了と前倒しされました。これは、インフレ懸念が想定より高止まりしており、金融緩和の引き締めを急がなければいけないからです。
また、来年の政策金利引き上げは、前回の発表が2回、今回は3回という意見が多数となりました。
どちらも市場の想定の範囲内であり、ネガティブサプライズとはなりませんでした。反応は良くも悪くも相場への影響がありませんでした。
むしろこの想定の背景となっているインフレへの懸念が大きくなっており、調達や人件費の高騰が要因となり、次の四半期決算の結果に対し懐疑的な見方が増えてきているのではないでしょうか。
週末の下落は、メジャーSQによるものですが、ここでいったんポジションはリセットされニュートラルに戻りました。メガハイテク、バリューは売られ、小型グロースはショートカバーによる上昇がそれを物語っています。
来週の寄りからの株価の動きが、年末年始の株価の方向感を決めそうです。アノマリー的にはこれから上昇という線が濃厚ですが、今年はどうでしょうか。
来週は、金曜がクリスマスで休場。4日間でどれだけ上昇するか
来週は、24日金曜がクリスマスで株式市場は休場。4日間だけのトレードとなります。
休暇を取る投資家も多いので、出来高は薄くなりがちとなるでしょう。閑散に売り無しと言われるように、大きな下落は起きにくいと思います。
ニューヨークでオミクロン株感染者が急増しているようですが、重症者が増えているとか、強毒化しているという報道はまだ聞こえてきません。
レジャーや飲食業への影響はあるでしょうが、これはむしろハイテク銘柄への揺り戻しも起こるかもしれませんね。デルタ株が騒がれた時は、ハイテクへ資金が移動しました。
幸い、10年債金利が1.4%とかなり低い水準で、株価には追い風。来年の金利引き上げが見えているので、資金を入れるには慎重となりますが、ハイテク銘柄は現在売られすぎの水準とも見えます。
年末で損出しのタイミングでもあるので、来週はポートフォリオのメンテナンスとしては良い機会ではないでしょうか。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。