2021-12-11 今週の米国株状況
- 先週のNASDAQは+405.45、+2.59%で大幅上昇、S&P500、NYダウも大幅上昇で3指数とも反発
- 11月CPI消費者物価指数は予想と一致。金融引き締め加速は後退
- 来週はFOMCで、今年のリスクイベントは終了。クリスマスラリーとなるか
先週のNASDAQは+405.45、+2.59%で大幅上昇、S&P500、NYダウも大幅上昇で3指数とも反発
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは+113.23、前日比+0.73%の上昇、
S&P500は+44.57、前日比+0.95%の上昇、
NYダウは+216.30、前日比+0.60%の上昇でした。
S&P500が4,712.02で最高値更新、
NYダウが35,970.99、でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+405.45、+2.59%の大幅上昇、
S&P500が+120.35、+2.55%の大幅上昇、
NYダウが+743.96、+2.07%の大幅上昇となりました。
このところボラティリティが非常に大きい乱高下の相場が続きましたが、金曜は比較的穏やかな株価の動きでした。先週1週間の動きでは、月曜から反発し3連騰、木曜の小休止を挟んで、3指数とも2%以上の上昇となりました。
11月CPI消費者物価指数は予想と一致。金融引き締め加速は後退
金曜のプレマーケットで、11月CPI消費者物価指数が発表されました。
予想は対前月比+0.5%、対前年同月比で+6.8%に対して、結果は予想通りとなりました。これを受け、警戒していた投資家心理は和らぎました。
+6.8%は39年ぶりの高騰ということです。予想通りとはいえ、インフレとしてはかなり高い水準。このインフレ水準に対し、FRBは早期の政策金利引き上げの必要性の見方は変わっていません。
ただし、現状よりいっそう加速すべし、との見方は後退しました。それは債券市場にも現れており、10年債金利は1.48%とじわじわ上昇しながらも安定しています。金利が急変しないことは株式市場にとって重要なことです。
3指数は穏やかな動きでしたが、個別株で見るとボラティリティはまだまだ高いです。小型グロース銘柄はショート筋に再び狙われ、10%超下落した銘柄もあります。うさが保有するアップスタート(UPST)とか。。。
来週はFOMCで、今年のリスクイベントは終了。クリスマスラリーとなるか
来週は15日にFOMCがあり、今年のリスクイベントは全て消化することとなります。
年末のタックスロスセリングもその頃には落ち着くので、FOMCが過ぎると年始まで薄商いながらも株価は上昇していくことが予想されます。
問題はFOMCで政策金利についてサプライズがあるかどうかです。来年の政策金利引き上げについて具体的に言及されることが予想されるほか、テーパリングの前倒しなど、まだ十分に株価に織り込まれていない要素が残されています。
FOMC直後は株価が乱高下するかもしれません。また、政策金利と相関が高い米国債金利も大きく変動する可能性があります。
投入資金が残されているとしたら、タイミング良く急落したところを狙うか、FOMC後の動きが落ち着いた頃が良いと思います。
いずれにしても一気に入れずに少しずつ、が得策でしょう。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。