2021-6-12 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは+187.70、+1.33%で上昇。S&P500小幅上昇、NYダウは小幅下落
- IPO銘柄MARQETAマルケタ(MQ)、金融ウェルズ・ファーゴ(WFC)購入
- 5月CPI消費者物価指数は予想上回るも、10年債金利下落、市場は楽観ムードでリスクオン?FOMCまでは慎重に
今週のNASDAQは+187.70、+1.33%で上昇。S&P500小幅上昇、NYダウは小幅下落
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは+49.09、前日比+0.35%の小幅上昇、
S&P500は+8.26、前日比+0.19%の小幅上昇、
NYダウは+13.36、前日比+0.04%の横ばいでした。
S&P500が4,247.44、
NYダウが34,479.60でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+187.70、+1.33%の上昇、
S&P500が+20.92、+0.49%の小幅上昇、
NYダウが-150.64、-0.44%の小幅下落となりました。
3指数からは、NYダウから資金が抜け、NASDAQに資金が入ったと見えます。5月のCPI消費者物価指数が予想を上回ったわりには、一時的インフレという認識で事実確認後の買いとなったようです。ただし出来高が今週も非常に薄く、機関投資家はまだ様子見のようです。
IPO銘柄MARQETAマルケタ(MQ)、金融ウェルズ・ファーゴ(WFC)購入
フィンテック企業のMARQETAマルケタ(MQ)が6/9にIPOで株式公開されました。うさは10日に、$20.7と底値で購入することができました。金曜の終値は$31.5となっています。
日本語の詳しい企業紹介は、こちらをご覧ください。
どんな企業かというと、クレジットカード発行・決済のインフラを提供している企業です。
クレジットカードといえばVISAやマスターカードですが、日本でもセゾンカードやマルイ、楽天など企業独自のクレジットカードを提供していますよね。その発行手続きや決済機能の仕組みを提供していることになります。
取引企業はテック企業が多く、ウーバーやスクエア、アファーム、インスタカート、ドアダッシュなど。
面白いのは、インスタカートやドアダッシュなどのギグワーカーにクレジットカードを提供しているところです。彼らはスーパーやレストランに費用を立替払いしないといけませんが、それをマルケタ発行のカードで賄っています。もちろん、報酬もそのカードの口座に振り込まれます。
一般消費者のみならず、ギグワーカー達の稼ぐ小口現金も支えているインフラなんですね。
マルケタは手数料ビジネスなので、マーケットが大きくなればなるほど売上も伸びます。これからが楽しみな企業ですが、IPO銘柄はボラティリティも高いので株価の乱高下に注意です。
また、インフレ懸念による金利上昇をにらんで、銀行株のウェルズ・ファーゴを購入しました。このブログを始めた1年前にも持っていた銘柄です。
FRBによる制裁で、配当がほとんど出せなくなった状況で株価も著しく落ちていますが、そろそろそれが解除されるのではないかという噂もあります。配当復活となれば株価もポップアップする可能性が高いです。
今のところ、10年債金利は1.45%とかなり低い水準ですが、FOMCの結果によっては債券市場は敏感に反応する可能性もあります。金利上昇となれば、ハイテク下落、金融は上昇と、また風向きは変わりそうです。
景気回復局面において、長期的に見ても、金利は必ず上昇していくので、金融株はどこかで持っておいた方が良いでしょう。もちろん、その思惑は相当に株価に織り込み済みです。
FOMC前に、10年債金利が大きく下がったこの一瞬のタイミングが最適と考え、ウェルズ・ファーゴを再び購入しました。
5月CPI消費者物価指数は予想上回るも、10年債金利下落、市場は楽観ムードでリスクオン?FOMCまでは慎重に
5月のCPI消費者物価指数が発表されました。前年比+5.0%、前月比+0.6と予想を上回りました。数字上はインフレ懸念強まる結果ですが、FRBは繰り返し、現在のインフレは一時的と言っています。
それは市場関係者には織り込み済みだったようで、この発表後、株式市場はむしろ上昇しました。数字が予想以上だったとはいえ、予想外ではなかったことが安心感を与えたのでしょう。
うさは警戒していたので、予想が外れ、やや肩透かしをくらった格好となりました。雇用統計前から警戒して個別株のポジションをかなり減らしていたので、今回の株高はあまり恩恵を得られていません。
長期保有目的のインデックス系ではもちろん資産を膨らませてくれました。全体で見ればインデックス系はポートフォリオの大半を占めているので問題ありません。
さて、この株高は短命に終わる可能性もあります。来週のFOMCで大きく崩れる可能性も残しているからです。ここ数週間の出来高が薄いところを見ても、大口の機関投資家はショート中心でほとんど動いていないように思えます。
FOMCが過ぎれば、次は8月のジャクソンホール会議が注目イベントです。遅くともジャクソンホールでは、金融政策についてテーパリング言及などの変化が見られると思います。そこが相場の転換点にはなるでしょう。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。