2021-11-16 週明け米国株の状況
- NASDAQは-7.11、-0.05%で横ばい、S&P500、NYダウも横ばいで3指数が揉み合い
- テスラ、イーロンマスクの株売りで続落中。絶好の買い増し機会到来か
- 今週は重要イベントなし。注目決算は?
NASDAQは-7.11、-0.05%で横ばい、S&P500、NYダウも横ばいで3指数が揉み合い
月曜の米国株式市場の状況です。
NASDAQは-7.11、-0.05%の横ばい。
S&P500は-0.05、-0.00%の横ばい。
NYダウは-12.86、-0.04%の横ばいで取引を終了しました。
S&P500の終値は4,682.80、
NYダウの終値は36,087.45、でした。
10年債金利が1.62%と上昇し、ハイテクグロース株が売られました。全体としては出来高が薄く、株価を刺激する材料も少ないためレンジ相場が続いています。
テスラ、イーロンマスクの株売りで続落中。絶好の買い増し機会到来か
テスラの株価が続落しています。理由は、オーナーのイーロンマスクが保有する株を売っているからです。どういうことなのでしょうか。
発端はこのツイートでした。
Much is made lately of unrealized gains being a means of tax avoidance, so I propose selling 10% of my Tesla stock.
— Elon Musk (@elonmusk) 2021年11月6日
Do you support this?
イーロンマスクは、保有するテスラ株の10%を売るべきかどうか、ツイッターでフォロワーに対して投票を募り、売るべきだという回答を得ました。そして、その通り実行しています。
なぜ、保有株を売る必要があったのか。それは、ストックオプションを行使すると、そこで得る含み益に応じた税金を源泉徴収されるからです。ストックオプションとは、あらかじめ決められた価格で自社株を購入する権利です。
オプション価格はもちろん相場よりずっと安い価格で、現在の株価との差額が含み益となり、その利益に対し源泉徴収されるようです。
そして、イーロンマスク自身の生活は質素で、現金をあまり持っていないことで有名です。したがって源泉徴収される税金を払うのに現金が足りず、仕方なくストックオプションで得た株を売ることで、その資金を工面せざるを得なかったというわけです。
このツイートを投稿した後、8日に220万株の権利を行使し、11億ドル分を売却。さらに15日に210万株を行使し、9億4660万ドル分を売却しました。
当然、大量の売りで株価が下がる前に利益確定してしまおうという投資家もいますので、売りが売りを呼び、テスラの株価は急落しているというわけです。
では、なぜ今、売り急がなければいけないのか。
イーロンマスクの所持するストックオプションはまだ1800万株以上残っており、期限は来年8月までとなっています。
そして、民主党が富裕層に対する増税案を提出し、可決に向けて進み始めました。イーロンマスクの行動は、これに対しての批判と対応なのでしょう。
この売りがいつまで続くかはわかりませんが、テスラの決算は非常に良かったですし本業は好調です。企業価値が下がったわけではありませんので、この売りで下がった株価は絶好の買い増し機会となりそうです。
今週は重要イベントなし。注目決算は?
今週は重要な経済指標やイベントがありません。強いて言えば、今夜発表される10月小売売上高でしょうか。
決算発表シーズンはまだまだ続きます。
個人的な注目は、本日のプレマーケットに行われるシーリミテッド(SE)とジュミアテクノロジーズ(JMIA)です。
シーリミテッドは東南アジアを中心に、ECやゲームなどを手がけるネット企業。ジュミアテクノロジーズはアフリカでEC事業を進めるドイツの企業です。
シーリミテッドはETFを介して間接的に、ジュミアテクノロジーズは現物を保有しています。特にジュミアテクノロジーズは株価が低位にいるので、決算で跳ねてくれると嬉しいですね。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。