2021-11-13 今週の米国株状況
- 先週のNASDAQは-121.40、-0.77%で下落、S&P500、NYダウも下落で米国株は調整
- ユニティ、アップスタート、マルケタが好決算。株価は明暗分かれる
- 10月CPIは予想を上回り、インフレ懸念再び
先週のNASDAQは-121.40、-0.77%で下落、S&P500、NYダウも下落で米国株は調整
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは+156.68、前日比+1.00%の上昇、
S&P500は+33.58、前日比+0.72%の上昇、
NYダウは+179.08、前日比+0.50%の上昇でした。
S&P500が4,682.85、
NYダウが36,100.31、でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが-121.40、-0.77%の下落、
S&P500が-18.85、-0.40%の下落、
NYダウが-331.91、-0.92%の下落となりました。
今週はCPIが予想以上で、インフレ懸念のリスクオフから調整相場となりました。過剰な反応はなく、10年債金利は1.58%と上昇しましたが落ち着きは保っています。金曜日は反発し、株価が持ち直しました。
ユニティ、アップスタート、マルケタが好決算。株価は明暗分かれる
今週は小型グロース銘柄の決算が注目でした。その中で、うさが持っているのはユニティ(U)、アップスタート(UPST)、マルケタ(MQ)の3銘柄。どれも決算内容は良かったです。
まず、ユニティです。EPSが予想に対して+0.01ドル上回り、-0.06ドル。売上が予想に対して+2000万ドル上回り、2億8600万ドルでした。ガイダンスも予想と一致し、決算内容は悪くなかったです。
しかし、決算直後のアフターマーケットの株価は急落。これは、Weta Digital社を買収する計画を同時に発表したことの影響のようです。翌日のオープン後からは出来高を伴いながら上昇し、最高値を更新しました。
次に、アップスタート。EPSが予想に対して+0.27ドル上回り、0.6ドル。売上が予想に対して+1350万ドル上回り、2億2800万ドルでした。ガイダンスは予想を上回り、決算内容は非常に良かったです。
しかし、こちらも決算直後のアフターマーケットの株価は急落。詳しくはわかりませんが、社内で不正があったと報告があり、それを嫌気したためのようです。株価はそのまま低空飛行を続けています。
最後にマルケタ。EPSが予想に対して+0.05ドル上回り、-0.08ドル。売上が予想に対して+1300万ドル上回り、1億3100万ドルでした。こちらも決算は良かったと思います。
決算直後のアフターマーケットでは株価が暴騰。しかし、翌日のオープン後から急落し決算前の株価水準に戻ってしまいました。
10月CPIは予想を上回り、インフレ懸念再び
10月のCPI、消費者物価指数が10日に発表されました。
予想が対前月比+0.4%に対し、結果+0.8%の6.2%。これは、原油や小麦などの高騰による影響と思われます。
食品・エネルギーを除くコアCPIは、予想が対前月比+0.3%に対し、結果+0.6%。サプライチェーンの乱れは未だ沈静化せず、人件費高騰など、慢性的となりインフレが再び加速しました。
これに対し投資家は、債券売りで反応。10年債金利は上昇しましたが上げ幅はマイルドで悲観的な感じではありません。
また、金曜にはミシガン大の消費者信頼感指数が発表。こちらは予想を下回り、消費者の景況感は低い結果となりました。
消費者間にインフレによる物価高が意識され、買い控えなど景気悪化となる可能性が読み取れます。この発表により景気敏感株やレジャー関連株は売られました。
しかし、足元の消費欲は強いとみられ、今月は感謝祭、来月はクリスマスと消費刺激シーズンなので、しばらく様子見ムードでしょうか。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。