2021-11-20 今週の米国株状況
- 先週のNASDAQは+203.59、+1.27%で上昇、S&P500は小幅上昇、NYダウは下落
- 欧州のコロナウイルス感染再拡大により強まる警戒感、不透明感
- 10月小売売上高は好調。利上げを後押しする結果に
先週のNASDAQは+203.59、+1.27%で上昇、S&P500は小幅上昇、NYダウは下落
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは+63.73、前日比+0.40%の小幅上昇、
S&P500は-6.58、前日比-0.14%の小幅下落、
NYダウは-268.97、前日比-0.75%の下落でした。
S&P500が4,697.96、
NYダウが35,601.98、でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+203.59、+1.27%の上昇、
S&P500が+15.16、+0.32%の小幅上昇、
NYダウが-485.47、-1.36%の下落となりました。
今週は欧州のコロナ感染再拡大を受け、NYダウが下落、逆にNASDAQは上昇という動きになりました。NASDAQは史上初めて16000ポイントの値をつけました。大型株に資金が集中し、小型株はリスクオフで売られています。ボラティリティの大きい1週間となりました。
欧州のコロナウイルス感染再拡大により強まる警戒感、不透明感
欧州のコロナウイルス感染が再び拡大しています。
オーストリアがロックダウン導入を決め、隣国のドイツへの波及が心配されています。欧州は、米国に先んじてテーパリングを実施した矢先のことでした。
これによりリスクオフの意識が強まり、米10年債が買われ、金利は再び低下、1.54%となりました。
これまで何度か感染拡大の波がやってきていますが、必ずと言っていいほど、欧州、米国の順番で感染が拡がってきました。今回もその流れは再発すると思います。
という風に、米国株投資家も同様に捉えていて、債券に資金を移したり、レジャー・金融を売ってハイテク・巣篭もり銘柄を買ったり、忙しく対応しています。
ワクチン接種が行き渡り、治療薬の開発も進んでいて、コロナに対しては楽観的な見方が大勢を占めていたところに、オーストリアのロックダウンは十分にネガティブなインパクトをもたらしました。
市場は、それに対し敏感に反応し、ややパニックになっていると言えるでしょう。
10月小売売上高は好調。利上げを後押しする結果に
一方、米国内の景気は良い指標が出ています。
10月の小売売上高は予想外の高実績でした。予想が、対前月比+1.4%増に対し、結果は+1.7%増と予想を大きく上回りました。
これは、小売の川下段階では、サプライチェーンの問題をなんとか克服し、在庫を揃え、消費者の需要に確実に応えられたということになります。
10月の数字は少なくとも、サンクスギビングに向けた消費が織り込まれていますし、クリスマスの年末商戦に対してもポジティブな印象をもたらしました。
インフレ懸念は相変わらず高止まりですが、それを克服する消費者行動の結果として、意外と重要な結果となりました。
加えて、コロナ感染拡大の懸念が舞い込み、原油は下落、そしてインフレに差し水を注いでくれた格好となり、株高目線となるのではないかと期待します。
金利上昇により、特にNASDAQ市場には重しになるかと思っていましたが、現状はNASDAQを加速させる状況に移りつつあります。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。