うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2021-10-23 今週の米国株状況

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2021-10-23 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは+68.39、+0.45%で小幅上昇、S&P500、NYダウは上昇だが警戒感も

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-125.50、前日比-0.83%の下落、

S&P500は-4.88、前日比-0.11%の小幅下落、

NYダウは+73.94、前日比+0.21%の小幅上昇でした。

終値NASDAQが15,090.20、

S&P500が4,544.90、

NYダウが35,677.02、でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが+68.39、+0.45%の小幅上昇、

S&P500が+58.44、+1.29%の上昇、

NYダウが+418.41、+1.17%の上昇となりました。

好調な企業決算で全体的に指数は上昇しました。しかし、サプライチェーンの乱れ、原油高は解消されず、インフレ懸念が常態化しています。10年債金利は1.63%とやや上昇傾向となっています。

テスラ好決算で購入。スナップショック!悪決算被弾で損切り

個人的注目だった3銘柄、ネットフリックス(NFLX)、テスラ(TSLA)、スナップ(SNAP)の決算が発表されました。

まず、ネットフリックスです。EPSが予想を+0.63ドル上回り、結果3.19ドルでした。売上は予想を+16万ドルとわずかに上回り、結果74億ドルでした。

会員数は北米以外が好調で、新規有料会員数は154万人の予想を大幅に上回る438万人でした。これはもちろんイカゲームの貢献が大きいのでしょう。

Q4のガイダンスは、売上は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。会員数、新規会員数はどちらも予想を上回る数字でした。

発表後の株価は下落しましたが、その後上昇し続け、最高値を更新しています。

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ネットフリックス(NFLX)今週の株価

次にテスラ。これは非常に良い決算でした。決算内容を見てすぐに残りのキャッシュを全部テスラに入れたほどです。正直、警戒していたので個人的にはサプライズでした。相場全体の雰囲気もポジティブに変えたと思います。

EPSが、予想を+0.25ドル上回り、結果1.86ドル。売上は、予想を5460万ドル上回り、結果137億ドルでした。売上は対前年比+57%の伸びです。

半導体不足が叫ばれる中、この売上の伸びはすごいと言わざるを得ません。他社と販売台数の規模が違うとは言え、他社が揃えられない新車需要の機会を逃さなかったことはさすがテスラです。

工場のキャパシティはまだ余裕がある上、テキサスとベルリンの工場建設は順調。これからさらに販売台数を伸ばしそうです。足元では収益構造も良く、営業利益は右肩上がりで、創業初期に依存していたCO2排出権の売上はわずかとなりました。

発表後の株価は急上昇。こちらも最高値を更新しています。

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テスラ(TSLA)今週の株価

最後にスナップ。これは他のハイテク株に影響を与えるほど悪い決算でした。株価は発表後-20%以上も暴落しています。NASDAQ市場に冷や水を浴びせる結果となってしまいました。

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スナップ(SNAP)今週の株価

EPSは、予想を+0.09ドルと上回り、結果は0.17ドルでした。売上がネガティブサプライズとなりました。予想を-3200万ドルも下回り、結果は10億ドルとなりました。対前年比では+58%増と伸びは強いのですが、足りなかったということでしょう。

DAU、デイリーアクティブユーザーは対前年比で+23%増。予想を越えました。ユーザー数はむしろ順調に伸びていると言えます。フェイスブックからの移行組の影響もあるでしょう。

ではなぜ売上がこんなにも未達だったのかというと、アップルの個人情報規制の影響による広告収入の低下ということです。iOSの端末IDと広告のトラッキングを紐づけることで、非常に高い精度の広告効果を上げていた手法が、使えなくなった影響です。

これが広告事業モデルを使う他のハイテク企業にも影響を及ぼしました。フェイスブックピンタレスト、グーグルなどです。スナップほどでは無いですが、大きく株価を落としています。

スナップに期待をかけてホールドしていた銘柄ですが、残念ながら損切りで売却しました。状況が改善するまで様子をみようと思います。

いよいよ来週はGAFAM決算。半導体不足やスナップショックの影響は?

今週は明暗分けたハイテク銘柄でしたが、来週はいよいよGAFAMの決算です。

この中でうさが持っているのは、アルファベット(GOOGL)です。金曜はスナップショックの影響で株価を下げましたが、本来は影響が少ないはずです。

心配なのはアップルとフェイスブック、アマゾンです。

アップルは新製品発表以降、株価を回復させましたが、半導体不足によるiPhone供給の遅れが懸念です。売上の大半をiPhoneで賄っている以上、影響は大きいでしょう。

フェイスブックは、スナップショックで判明したiOSの個人情報ポリシー変更の影響をもろに受ける企業です。メタバース企業への脱皮を図ろうとしていますが、まだ道半ばです。

アマゾンはモノ不足とコロナ特需からのリバウンド。ショッピファイなどのライバルの台頭などが懸念材料です。CEO交替の心理的不安も株価に影響を与えそうです。