2020-09-26 今週の米国株状況
今週のNASDAQは+134.76、+1.23%の上昇
金曜日のNASDAQは+241.30、前日比+2.26%の上昇、
S&P500は+51.87、前日比+1.60%の上昇、
NYダウは+358.52、前日比+1.34%の上昇で取引を終えました。
S&P500が3,298.46、
NYダウが27,173.96でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+134.76、+1.23%の上昇、
S&P500が+17.40、+0.53%の小幅上昇、
NYダウが+26.98、+0.10%の横ばいとなりました。
今週は、NASDAQを中心に、先週の下げを若干取り戻し株価上昇です。しかし、アップダウンの激しいボラティリティの高い今週でした。順調に上げているとは言えない状況です。
23日にはNASDAQが-3%超と、大きく下げたので、ここで買い戻しが入り週末に入った格好です。
また、週間ベースでは４週連続の値下がりで、９月は全体的にダウントレンドです。下値を拾う仕込み時と言えますが、ボラティリティの高い不安定な地合いですので、無理は禁物です。
テスラ、何度も延期されたバッテリーデイを開催。しかし失望売りの暴落。
２２日に、テスラ社の株主総会と「バッテリーデイ」が開催されました。当初、４月に予定されてましたが、新型コロナの影響で何度も延期されました。ついに開催です。
うさはポートフォリオ見直しで、既にテスラ株のホルダーでしたので、注目のイベントとなりました。
「バッテリーデイ」という名の通り、電気自動車の基幹部品である二次電池の開発内容と進捗をテーマにした発表です。
youtubeで当日の模様が観れます。興味のある方は、ぜひ観てみてください。
内容は、テスラのビジョンを明確に伝える、電気自動車の未来に希望が持てる、とても良い内容でした。個人的には、そう思いました。
電気自動車の製造コストの大半を占める、二次電池の徹底的なコストダウンに関する技術開発と自社生産に関する発表です。
しかし、現実と具体性を求める短期視点の投資家には失望と映ったようです。イベント終了後は売られまくり、20%以上も暴落してしまいました。
今回のポイントは、
- 徹底した小型化と、自社製造による生産技術革新、リチウムの自社採掘等により、二次電池を５６％コストダウン
- 二次電池自体を構造体とする革新的な設計（航空機の主翼が燃料タンクなのと同様に）で車内スペースを拡張、部品点数を減らし合理化
- それらを駆使した、２万５０００ドルの低価格モデルを３年後に発売（しかも自動運転付き）
- 同時に、１０００馬力以上のスーパースポーツモデルを発表。
現状は、パナソニックなどから二次電池を調達していますが、完全自社製造を目指し大幅なコストダウンを達成、電気自動車の普及を目指す。と垂直統合を強調したメッセージでした。
また、テスラは環境負荷を大幅に下げる、生産プロセスの革新にも触れており、ビジョン達成に対する本気度が伝わってきました。
電気自動車に関しては、各社しのぎを削っていますが、現状では間違いなく先端を行っているナンバーワンの企業と言えます。
まだまだ不安定な相場環境。買い戻しの力は弱く、我慢の時期が続く
欧州の新型コロナ感染再拡大、大統領選、米中対立激化、追加経済対策の難航と、相場環境を左右する不安定な要素が残っています。
金曜は買い戻しで反発しましたが、出来高を伴っておらず、相場の雰囲気、センチメントはいまだ弱いままです。
VIX指数（ボラリティ インデックス）という相場の不安定さを示す指数があります。
30が警戒の目安でそれを越えると警戒領域です。金曜は一時30.49まで上昇しましたが、終値では26.38まで下げました。しかし依然として水準は高いままです。
また先物市場では31.25と警戒領域にいます。それだけ不安定な相場環境がこの先想定されているということです。
ちなみにリーマンショックや新型コロナショックの時には80以上まで上昇しました。
ボラリティが高いとは、上昇も下落も急激な変化を伴う状態です。うまく下値で買えれば資産を増やせますが、リスクも伴います。
拙速な動きは慎んで、しばらくは我慢の時期が続きそうです。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。
