2020-08-04 週明け米国株の状況
- NYダウは+236.08、+0.89%の小幅上昇。NASDAQは最高値更新。
- 7月ISM製造業景気指数が回復、リスクオン。景気拡大の兆候なのか。
- 追加経済対策はまとまらず、継続協議。金曜には失業率の発表。
NYダウは+236.08、+0.89%の小幅上昇。NASDAQは最高値更新。
月曜日のNYダウは+236.08、+0.89%の小幅上昇、S&P500は+23.49、+0.72%の小幅上昇で取引を終了しました。NYダウの終値は26,664.40、S&P500の終値は3,294.61でした。NASDAQは、10,902.80、+1.47%と最高値を更新しました。
7月ISM製造業景気指数が回復、リスクオン。景気拡大の兆候なのか。
7月のISM製造業景気指数が予想53.6に対し54.2と良い結果が出ました。景気が上向いているということを表しています。50以下になると景気後退を示します。ちなみに昨年末から年始にかけてずっと50以下を示していました。
GDPより早く景気状況を示す先行指標として知られており、先行きの景気を判断する重要な指数です。
全米経済研究所が今年2月をピークにリセッション入りしたと発表したのが6月。 その6月から50以上に転換しています。
新型コロナによる落ち込み(4月は41.5まで下落)のリバウンドとも取れますが、今後数ヶ月50以上の結果が出ると景気回復・拡大は現実となる可能性が高いです。
またこれは製造業の指数なので、新型コロナによる国内回帰による上昇の可能性もあります。その場合、長くは続かない一過性の景気ということになるでしょう。
慎重な見方が必要だと思いますが、市場は好感して受け止め、月曜日の株価上昇につながったのでしょう。
追加経済対策はまとまらず、継続協議。金曜には失業率の発表。
一方、追加経済対策はいまだ交渉中のようです。交渉が長引くとなると、市場はネガティブに受け止めるでしょう。インパクトのある対策案を即実行する対応が無いと市場は冷えるかもしれません。
金曜日には7月の失業率が発表されます。おそらく追加経済対策と失業率はセットで考えられています。1兆ドルと言われている追加経済対策の焦点は失業対策なのでしょう。
新型コロナ以来、これまで好調なNASDAQ市場の牽引者はアップルやマイクロソフトなどのハイテク企業です。しかし、金融緩和による金余りの結果、投資先が集中した結果ということは否定できません。
失業率が回復しないと、米国内消費も伸びず、実体経済の回復も望めないでしょう。出遅れているNYダウ平均、いわゆるオールドエコノミーの株価低迷が、実態経済回復はまだ道半ばということを表しています。
また、今週は小型ハイテク株、スタートアップ企業の決算が集中しています。そちらの動向も要注目です。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。