2020-07-11 今週の米国株状況
今週のNYダウは-212.28、-0.81%の小幅下落
金曜日のNYダウは+369.21、前日比+1.44%の上昇、S&P500は+32.99、前日比+1.05%の上昇で取引を終え、終値はNYダウが26,075.30、S&P500が3,185.04でした。
今週はそれぞれ、NYダウが-212.28、-0.81%の小幅下落。S&P500が+5.32、+0.17%の小幅上昇でした。
日毎上げ下げが交錯しましたが、結果的には今週もほぼ横ばいでした。NYダウ平均のチャートを見ると上値の抵抗線が見えます。
出遅れていたバリュー株に買い?NASDAQ銘柄からの還流か?
金曜日の値動きは、新型コロナ後これまであまり見られなかった兆候がありました。
それはバリュー株の急上昇です。バリュー株とは、業績やキャッシュフローに問題が無いにも関わらず、割安に放置されている株式銘柄のことです。
NASDAQを構成するハイテク銘柄とは真逆で、消費材や金融、ヘルスケアなど昔ながらのビジネスをしている企業が中心です。
特徴は、安定したビジネスで配当を着実に出すところ。値上がりを期待するのではなく、定期的な配当収入を期待するので、長期投資家に向いた株式です。
例えば、米国高配当ETFのVYMは+2.01%と他の指数を上回りました。現在の構成銘柄はジョンソンエンドジョンソンやJPモルガン、プロクター・アンド・ギャンブルなど。金曜日は、JPモルガンが+5.47%と暴騰しています。
うさが保有しているバリュー株の例でいくと他に、アルトリア(MO)が+4.33%と大きく上昇。コカコーラもずっと冴えない株価でしたが、金曜日は+2.82%と急上昇しました。
一方、NASDAQは金曜日、最高値を更新しましたが+0.66%と、他の指数に比べ上昇幅は弱く、利益確定の売りが出たと見られます。
ここでうさが考えたことは、急ピッチで上昇してきたNASDAQ銘柄の警戒感から、利益確定した資金が割安で放置されていたバリュー株に流れた可能性です。
市場にはキャッシュが有り余っているので、投資先を物色している動きかもしれません。ゴールドが高騰しているのは典型的な事例ですね。
新型コロナ新規感染者数は最多更新。来週の決算発表は金融株からスタート
米国の新型コロナウイルス新規感染者数は、連日最多を更新し、1日あたり6万人を突破しました。テキサス州ではすでにICUの空きが無くなってきています。
いまだロックダウンまでは至ってませんが、徐々に経済制限が拡大しています。また、破産する企業も増えてきました。今週はブルックスブラザーズの破産がトピックでした。
2Q(4-6月)の決算発表が来週から本格化します。例年、金融関係から始まり7月末まで決算発表が集中します。
来週は金融株のほか、マイクロソフト、ジョンソンエンドジョンソンが決算。再来週はハイテク株が中心で、ネットフリックスやアマゾンの決算が注目されます。
月末はグーグル、アップル、フェイスブックの他、プロクター・アンド・ギャンブルやスリーエムなどに個人的には注目しています。
ここまで書いて気づきましたが、金曜日のバリュー株の上昇は、決算期待の上げだったのかもしれません。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。