うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2021-9-28 週明け米国株の状況

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2021-9-28 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは-77.73、-0.52%で小幅下落、S&P500も小幅下落、NYダウは小幅上昇

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは-77.73、-0.52%の小幅下落。

S&P500は-12.37、-0.28%の小幅下落。

NYダウは+71.37、+0.20%の小幅上昇で取引を終了しました。

NASDAQ終値は14,969.97、

S&P500の終値は4,443.11、

NYダウの終値は34,869.37、でした。

先週は大きく下げて、また上げて、1週間ではほぼ変わらずというボラティリティの高い週でした。月曜日の終値も小幅な値動きでしたが、中身はボラティリティの高い相場だったと思います。

10年債金利が急騰。指数の反応はまだ薄いが

米国10年債金利が急騰しています。月曜日は一時、1.5%を越えました。最終的には、1.48%で落ち着きましたが、1日の動きとしては危うい動きです。

月曜日の株価の動きはそこまで過敏に反応しませんでしたが、ハイテク・グロース株が集まるNASDAQボラティリティが高かかったです。

また、金利上昇に伴って銀行株が元気でした。チャート上は上昇トレンドに乗った感じですが、景気後退、業績不安も残る中、このまま流れに乗れるかどうかは不透明です。

銀行株の上昇のおかげでNYダウはプラスで引け、セクターによって明暗別れた格好となりました。したがって、指数としてはわずかな動きに見えますが、個別株では上下が激しいです。

10年債金利ですが、火曜のプレマーケットでは、1.53%を示してます。金利の急激な動きは、株価にはマイナス要因です。先物株価もNASDAQが-1.5%以上と、かなり下げました。

ボラティリティを示す、VIX指数というものがあります。別名、恐怖指数と言って、数値が高いほど株価の上下の幅が大きくなる相関関係となってます。

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VIX指数(日足チャート)

2月の暴落局面では37付近まで上昇しました。エバーグランデのデフォルトリスクでは一時26付近まで上昇しました。

現時点では、21を越え比較的高い水準です。大体、20を越えると荒れる展開となります。ちなみにコロナショックでは最高85まで上昇しました。

今のような不安定な相場では、10年債金利とVIXを見ると、ある程度展開が予想できます。

今夜、パウエル議長、イエレン財務長官の議会証言

FOMCは無風通過でしたが、その後の関係者からテーパリングに関する様々な言及に投資家かが反応しています。長期金利の急騰もその一貫だと思います。

そして、今夜はパウエル議長が議会証言があります。イエレン財務長官も証言するようです。

様々な意見が飛び交う中、証言の内容に注目が集まります。雇用問題、インフレ懸念、それから債務上限の問題。今後の金融政策を方向づける2人の証言は重要です。

今の株価の動きは、様子見というよりも、金利急騰に反応しリスクオフのように見えます。四半期末のリバランスの影響もあるでしょう。

材料出尽くしで、方向感が見えれば一旦底打ちしそうな雰囲気でもありますが、10月中旬には3Qの決算も始まります。来月も安心はできないですね。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-9-25 今週の米国株状況

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2021-9-25 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは+333.80、+2.22%で上昇、S&P500、NYダウも上昇で下落前に値を戻す

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-4.54、前日比-0.03%の横ばい、

S&P500は+6.50、前日比+0.15%の小幅上昇、

NYダウは+33.18、前日比+0.10%の小幅上昇でした。

終値NASDAQが15,047.70、

S&P500が4,455.48、

NYダウが34,798.00、でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが+333.80、+2.22%の上昇、

S&P500が+97.75、+2.19%の上昇、

NYダウが+827.53、+2.38%の上昇となりました。

週明けの大幅な下落から値を戻し、3指数ともほぼ先週と同じ株価に戻りました。FOMCは大きな混乱なく無風で通過。エバーグランデの破綻問題も、米国には影響軽微ということで市場からは重要視されていません。

FOMCは無風通過。テーパリングの具体的開始は11月FOMCまでお預け

9月FOMCが終わりました。パウエル議長からは、テーパリングについて言及はされましたが、具体的計画は11月のFOMCで発表するとされました。

政策金利は、当然0.25%据え置きのまま。来年に1度利上げがされるという見方が多いです。再来年は1回か2回。利上げペースは予想通りということで安心感が出ました。

テーパリング開始は11月FOMCで発表。年内に開始し、来年の中頃まで段階的に買い入れを縮小し終えると発言されました。これまで、テーパリングの開始がいつになるか注目されていましたが、いつそれを終えるのか。その日程感は初めて発表されたかもしれません。

ともかく、9月FOMCは市場予想通りの展開で、何もサプライズは無く、無風通過と言えそうです。

雇用対策がまだ道半ばということ。インフレ懸念は一時的だが、注意が必要と、楽観論には釘を刺す発言も見られました。

株価のリバウンドを見ると、楽観的に受け止めたと見えますが、これは注意が必要です。

今週後半の株価上昇は出来高を伴っていません。FOMC前に入れていたショートカバーが株価上昇を手伝っている面があります。

米国債長期金利が急上昇。楽観論は禁物、月末までは要注意。

米国10年債金利は1.45%と、レンジを抜け急上昇しています。

これは国債が売られ価格が下落しているということです。株価上昇が出来高を伴っていないことから、この国債を売った資金は株式市場には入っていないということです。

つまり、投資家はキャッシュとして資金を避難させていることがわかります。

加えて、来週は第2四半期末でファンドの精算が集中する状況です。今週は株価を戻しましたが、来週初めにはもう1度下落局面が訪れるかもしれません。

これまで我慢して温存してきたキャッシュの出番が近そうです。QQQなどのインデックスETF、良決算銘柄中心に、ここで思い切った資金投入をしたいところです。

来月後半から11月FOMCと、株価がもたつく場面もあると思いますが、この秋の調整相場を過ぎると年末年始までは、上昇目線で良さそうです。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-9-21 週明け米国株の状況

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2021-9-21 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは-330.06、-2.19%で大幅下落、S&P500、NYダウも下落

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは-330.06、-2.19%の大幅下落。

S&P500は-75.26、-1.70%の下落。

NYダウは-614.41、-1.78%の下落で取引を終了しました。

NASDAQ終値は14,713.90、

S&P500の終値は4,357.73、

NYダウの終値は33,970.47、でした。

FOMC直前になり、株価が急落しました。理由は、FOMC前で警戒している中、中国不動産開発大手のデフォルトリスクのニュースが米国内で取り上げられたことのようです。

中国エバーグランデ社のデフォルトリスクにより株価急落か

中国不動産開発手の会社とは、エバーグランデグループ(恒大集団)です。3000億ドル以上の債務が不履行になる可能性が高く、倒産の危機を迎えています。

日本では先週初めから話題になっていましたが、米国では週末になって本格的に伝わったようです。この影響で、ドル元為替も大きく変動し動揺を与えました。

米国株は投げ売りされ、米国債が買われ金利は1.31%まで下落し、完全なリスクオフとなりました。

今のところは、中国政府は救済の意思なしということで、早ければ今週にも倒産が決まりそうです。

問題は、これが米国経済、世界経済にどこまで影響するのか。ある意味、中国政府は救済しないということが確定しているので、影響は計算可能で限定的かもしれません。

中国版リーマンショック。大暴落の始まり。と煽る人もいますが、気をつけましょう。

このエバーグランデグループ、数ヶ月前から破綻が確実と言われてました。株価も90%ほど下落し続けています。突然、沸いた話でもありません。

いよいよFOMC。今回、テーパリング言及、11月に開始が濃厚か

今夜から2日間、9月のFOMCが開催されます。

今回、テーパリングの日程に関して始めて言及し、11月のFOMCでテーパリングを開始する。というのが市場予想の大方の見方です。

すでに株価に織り込まれているはずという話もありますが、油断はできません。

エバーグランデの件で、市場が不安定の中、FOMCが開催される状況です。かなり荒れる相場もあり得ます。

ですが、大暴落とまではいかないでしょう。むしろ、今回の下落が高値警戒圏にいた株価の良いガス抜きになったようにも思います。

もう一段、今回程度の下落は可能性がありますが、FOMC発表で材料出尽くしたタイミングで反発が予想されます。

キャッシュ全額投入とまではいきませんが、押し目の段階で資金投入の機会が近づいています。さあ、準備はいいですか?

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-9-18 今週の米国株状況

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2021-9-18 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは-61.61、-0.41%で小幅下落、S&P500、NYダウも下落で2週連続で下げ

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-137.96、前日比-0.91%の下落、

S&P500は-40.76、前日比-0.91%の下落、

NYダウは-166.44、前日比-0.48%の下落でした。

終値NASDAQが15,043.97、

S&P500が4,432.99、

NYダウが34,584.88、でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが-61.61、-0.41%の小幅下落、

S&P500が-35.74、-0.81%の下落、

NYダウが-284.75、-0.82%の下落となりました。

予想通り、今週も軟調な相場となりました。週末は、クワドルプルウイッチング、オプション取引の精算日が重なったことで、NASDAQがやや強めに下げて、S&P500も連れ安です。

コアCPI・消費者物価指数は鈍化も高い水準、小売売上高がサプライズ

火曜日に、8月のコアCPI・消費者物価指数が発表されました。

結果は、予想が前年比4.2%に対し、4.0%とやや下回りました。また、7月の4.3%と比べると物価の伸びは鈍化しています。

FRBの主張する、現在の物価高は一時的で、慢性的なインフレ懸念はない。ことを裏付ける結果とはなりました。

ですが、依然として目標インフレ率2.0%に対しては高い水準です。これを高止まりと見るか、一時的と見るかは意見が分かれるところです。

株価は、幸い過剰な反応ではありませんでしたが、下落圧力をかけるには十分な材料となりました。

株式市場にサプライズをもたらしたのは、8月の小売売上高の発表でした。予想が対前月比-0.8%だったのに対し、+0.7%と、予想を+1.5%上回りました。

7月実績が-1.8%と奮わなかったことも影響してますが、経済再開で個人消費が旺盛なことを裏付ける、ポジティブサプライズでした。

これに株価は反応して、上昇。結果的には騙しとなり、週末にかけてまた下落しています。

現在の人・もの不足の状況と、小売が好調なことを合わせて考えると、市場の需給ギャップはかなり広がっているのではないでしょうか。

来週は山場のFOMC。テーパリング言及がされるか。

米国10年債金利は1.36%と、レンジの高値付近にいます。

来週、21日と22日に9月のFOMCが予定されています。ここでは、経済政策縮小、テーパリングに関する具体的な日程の言及がされるのではないかと予想されています。

株価には既に織り込み済みという見方もありますが、十分ではないように思います。

10年債金利を見ても、FOMC前にいったんポジション解消という状況でしょうか。

S&P500は50日平均線にタッチしました。ここから反発できないとすると、底が抜けてしまう可能性もあります。

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S&P500 日足チャート

NASDAQは、まだ50日平均線まで少し余裕があります。これもまた50日平均線にタッチするまで下がるかもしれません。

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NASDAQ 日足チャート

FOMCが終わるまでは様子見が必要ですね。パウエル議長の声明によって、株式市場がどう受け止めるか。それまで方向感は不透明なままです。

上にも下にも備えられるポジション取りが、今は必要な時期だと思います。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-9-14 週明け米国株の状況

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2021-9-14 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは-9.91、-0.07%で小幅下落、S&P500は小幅上昇、NYダウは上昇

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは-9.91、-0.07%の小幅下落。

S&P500は+10.15、+0.23%の小幅上昇。

NYダウは+261.91、+0.76%の上昇で取引を終了しました。

NASDAQ終値は15,105.58、

S&P500の終値は4,468.73、

NYダウの終値は34,869.63、でした。

ハイテク銘柄が売られNASDAQが下落、その資金がダウに入り上昇しています。ダウが上がった影響でS&P500も上昇しました。先週ずっと下げていたので、値を戻した形ですが、反発は弱かったです。

今夜、注目のコアCPI、消費者物価指数の発表

米10年債金利は1.32%とわずかに減少。米国債は買われました。30年の長期債も買われ、金利が下がっています。NASDAQは反応せず、下落しています。

日本時間、今夜9時半に注目の8月コアCPI(消費者物価指数)が発表されます。市場予想は、対前月比+0.3%。経済活動再開の影響が盛り込まれた指標となり、インフレ懸念の答え合わせとなります。

前回7月は、対前月比予想が+0.4%に対し、+0.3%とやや予想を下回りました。

コアCPIは、食料品や原油などのエネルギーを含まないので、直近で起こっているハリケーン被害による小麦や原油の高騰は反映されません。

この結果により、インフレ懸念が再び強まれば、国債は売られ、米10年債金利は上昇し、株価が下落するという動きになります。

来週はFOMCが開催される関係上、FRB関連のコメントは自粛され情報が出てきません。より、注目が集まることになり、前回より敏感な反応になる可能性もあります。

今週はFOMC前で沈黙の週。様子見かリスクオフか

今週はFOMC前ということで沈黙の週となりそうです。様子見になるか、あらかじめリスクオフの動きになるでしょうか。株価は下がることはあっても上がることは無さそうです。

今週末は、クアドルプルウイッチング(オプション取引の精算日が重なる日)もあるので、リスクオフの流れができやすい状況ではあります。

アノマリー的にも、9月は月末にかけて株価が下落しやすい時期です。安易にポジションを取ることは避けた方が懸命だと思います。入るにしても様子を見ながら少しずつ、が良いでしょう。

今夜は、Appleの新製品発表も予定されてますが、株価への影響は限定的だと思われます。最近あまりワクワクしなくなりましたね。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-9-11 今週の米国株状況

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2021-9-11 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは-258.84、-1.71%で下落、S&P500、NYダウも下落でレイバーデイ明けはやはり軟調

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-132.76、前日比-0.87%の下落、

S&P500は-34.70、前日比-0.77%の下落、

NYダウは-271.66、前日比-0.78%の下落でした。

終値NASDAQが15,115.49で、

S&P500が4,458.58、

NYダウが34,607.72、でした。

レイバーデイ明けの火曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが-258.84、-1.71%の下落、

S&P500が-61.45、-1.38%の下落、

NYダウが-492.28、-1.42%の下落となりました。

注目のレイバーデイ明けの週は、想定通りやや大きめの下落となりました。心配された国債入札は順調で、米10年債金利は1.3%付近を維持していましたが、金曜の終値では再び1.34%まで上昇しています。

アファーム決算発表、個人投資家の買いが集まり+34%の暴騰

いま、フィンテック系では最も話題となっている後払いサービス(Buy Now Pay Later)のアファーム(AFRM)の決算発表が9日のアフターマーケットに実施されました。

決算自体は良いとも悪いとも言えない内容でした。EPSが予想を-0.23ドル下回る-0.47ドル。売上は予想を+37.4百万ドル上回る261.7百万ドルでした。

EPSは前回決算でも大きくミスしており2期連続で予想を下回る結果。対して、売上は良かったです。売上261百万ドルのうち37百万ドル上振れしたということなので、14%も上回りました。最近、アマゾンとの提携が発表されましたが、この数字はアマゾンの影響を含んでいません。

アマゾンとの提携は来年度の予想に反映されています。GMV(Gross Merchandise Volume)つまり総取引額が少なくとも+50%成長という予想です。今回決算では+106%ということで2倍も成長しました。

また、売上高の予想も11.6億ドルから11.9億ドルということで、予想の11.6億ドルを上回ってきました。

EPSをミスしましたが、アマゾン提携への期待と強気のガイダンスも手伝って、決算発表後のアフターマーケットでは+20%、昨日の終値では+34%と暴騰しました。チャートでは、アマゾン提携と決算とで2段ロケットのように上昇しています。

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アファーム(AFRM)

この裏には実は、RedditWBS個人投資家の買いがあるという分析もあるようです。地合いも悪いので、安易に入るのは危険です。暴落する可能性もあります。

10年債金利とインフレ懸念に注意。来週は8月コアCPI発表

3年債、10年債、30年債の国債入札は無事に底堅く買われ、金利の大きな混乱はありませんでした。それでも、株価はボラティリティが高く、今週は下落基調でした。この程度で済んで良かったというべきでしょう。

来週、火曜には8月コアCPIが発表されます。ここで、インフレ懸念の答え合わせがされます。インフレ傾向が高止まり、もしくは加速するようであれば、金利は上昇。株価はさらに下落です。

今週の株価下落は、高値警戒感からの調整という雰囲気でしたが、来週も下落するようだと明確な売り相場となりそうです。

金曜に発表された生産者物価指数は、前月比+0.7%で予想の0.6%を超えてきました。特に、卸売物価指数は前年比+8.3%と過去最大の伸びで、これが10年債金利の上昇を招いたようです。

今、最も重要視すべき指標は、物価指数と10年債金利でしょう。これが不安定な中、株価には警戒が必要です。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-9-8 週明け米国株の状況

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2021-9-8 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは+10.81、+0.07%で小幅上昇、最高値更新。S&P500小幅下落、NYダウは下落

月曜はレイバーデイで祝日でした。火曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは+10.81、+0.07%の小幅上昇。

S&P500は-15.40、-0.34%の小幅下落。

NYダウは-269.09、-0.76%の下落で取引を終了しました。

NASDAQ終値は15,374.33で最高値更新、

S&P500の終値は4,520.03、

NYダウの終値は35,100.00でした。

相場が荒れやすいと言われている、レイバーデイ明け最初の米国株式市場は値動きはさほど大きくなく引けました。NASDAQはわずかに上昇して最高値更新です。出来高が先週と変わらずまだ薄いので、相場の方向感は不安定なままです。

米10年債金利は1.37%で上昇。雇用統計前から風景が変わる前兆か

株式市場3指数の動きはマイルドでしたが、米国債金利は軒並み上昇です。

今週は、3年債、10年債、30年債の入札が実施が予定されており、それを警戒した債券売りのようです。先週末にもこのような動きがありました。

3年債580億ドル分の入札は火曜に行われ、底堅く買われたようですが、金利は上昇です。

10年債380億ドル分は8日、30年債240億ドル分は9日に入札を予定しています。

10年債金利は上昇し、1.37%となりました。雇用統計前が1.3%を切る水準だったことを考えると1%弱上昇していることになります。今夜の入札結果によっては、金利が急変する可能性もあることに注意が必要です。

債券投資家目線からいくと、先日の雇用統計の予想外の悪い結果は一時的で、金融緩和の縮小つまりテーパリングは年内実施開始、政策金利の利上げは来年中に1回という既定路線は覆っていないという見方をしていることがわかります。

一方株式市場は、雇用統計の悪い結果から、金融緩和のスケジュールは後退したという見方も表れ、売り買いが交錯している状況でしょうか。昨日の株価推移が静かだったのが、逆に不気味にも思えます。

今週は米国債金利の動きに注意。金曜は生産者物価指数に注目

おそらくですが、今夜の10年債入札が起点となり相場が荒れるのではないでしょうか。この入札が不調となると金利は一気に駆け上がります。

今年の2月にも米国債入札の不調があり、10年債金利は一時1.6%まで上昇し、ハイテク株の暴落を招きました。

米国債金利が株式市場に与える影響は、その金利水準の絶対値ではなく、金利の変化が急であればあるほど大きくなります。

また、国債入札に与える影響としては、将来のインフレ見通しです。インフレ懸念が高まると金利も急変化しやすいです。特に入札のタイミングは、この急な金利上昇を招きやすいので注意が必要なのです。

週末には、8月の生産者物価指数の発表があります。サプライチェーン悪化によるインフレ懸念が数値として明らかになります。

また、来週はコアCPI、小売売上高の重要経済指標も控えています。

Q2決算も一通り終わったので、株式市場はこれらの経済指標や米10年債金利を材料に動いていきます。注目していきましょう。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。