2021-9-18 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは-61.61、-0.41%で小幅下落、S&P500、NYダウも下落で2週連続で下げ
- コアCPI・消費者物価指数は鈍化も高い水準、小売売上高がサプライズ
- 来週は山場のFOMC。テーパリング言及がされるか。
今週のNASDAQは-61.61、-0.41%で小幅下落、S&P500、NYダウも下落で2週連続で下げ
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-137.96、前日比-0.91%の下落、
S&P500は-40.76、前日比-0.91%の下落、
NYダウは-166.44、前日比-0.48%の下落でした。
S&P500が4,432.99、
NYダウが34,584.88、でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが-61.61、-0.41%の小幅下落、
S&P500が-35.74、-0.81%の下落、
NYダウが-284.75、-0.82%の下落となりました。
予想通り、今週も軟調な相場となりました。週末は、クワドルプルウイッチング、オプション取引の精算日が重なったことで、NASDAQがやや強めに下げて、S&P500も連れ安です。
コアCPI・消費者物価指数は鈍化も高い水準、小売売上高がサプライズ
火曜日に、8月のコアCPI・消費者物価指数が発表されました。
結果は、予想が前年比4.2%に対し、4.0%とやや下回りました。また、7月の4.3%と比べると物価の伸びは鈍化しています。
FRBの主張する、現在の物価高は一時的で、慢性的なインフレ懸念はない。ことを裏付ける結果とはなりました。
ですが、依然として目標インフレ率2.0%に対しては高い水準です。これを高止まりと見るか、一時的と見るかは意見が分かれるところです。
株価は、幸い過剰な反応ではありませんでしたが、下落圧力をかけるには十分な材料となりました。
株式市場にサプライズをもたらしたのは、8月の小売売上高の発表でした。予想が対前月比-0.8%だったのに対し、+0.7%と、予想を+1.5%上回りました。
7月実績が-1.8%と奮わなかったことも影響してますが、経済再開で個人消費が旺盛なことを裏付ける、ポジティブサプライズでした。
これに株価は反応して、上昇。結果的には騙しとなり、週末にかけてまた下落しています。
現在の人・もの不足の状況と、小売が好調なことを合わせて考えると、市場の需給ギャップはかなり広がっているのではないでしょうか。
来週は山場のFOMC。テーパリング言及がされるか。
米国10年債金利は1.36%と、レンジの高値付近にいます。
来週、21日と22日に9月のFOMCが予定されています。ここでは、経済政策縮小、テーパリングに関する具体的な日程の言及がされるのではないかと予想されています。
株価には既に織り込み済みという見方もありますが、十分ではないように思います。
10年債金利を見ても、FOMC前にいったんポジション解消という状況でしょうか。
S&P500は50日平均線にタッチしました。ここから反発できないとすると、底が抜けてしまう可能性もあります。
NASDAQは、まだ50日平均線まで少し余裕があります。これもまた50日平均線にタッチするまで下がるかもしれません。
FOMCが終わるまでは様子見が必要ですね。パウエル議長の声明によって、株式市場がどう受け止めるか。それまで方向感は不透明なままです。
上にも下にも備えられるポジション取りが、今は必要な時期だと思います。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。