2021-9-11 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは-258.84、-1.71%で下落、S&P500、NYダウも下落でレイバーデイ明けはやはり軟調に
- アファーム決算発表、個人投資家の買いが集まり+34%の暴騰
- 10年債金利とインフレ懸念に注意。来週は8月コアCPI発表
今週のNASDAQは-258.84、-1.71%で下落、S&P500、NYダウも下落でレイバーデイ明けはやはり軟調に
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-132.76、前日比-0.87%の下落、
S&P500は-34.70、前日比-0.77%の下落、
NYダウは-271.66、前日比-0.78%の下落でした。
S&P500が4,458.58、
NYダウが34,607.72、でした。
レイバーデイ明けの火曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが-258.84、-1.71%の下落、
S&P500が-61.45、-1.38%の下落、
NYダウが-492.28、-1.42%の下落となりました。
注目のレイバーデイ明けの週は、想定通りやや大きめの下落となりました。心配された国債入札は順調で、米10年債金利は1.3%付近を維持していましたが、金曜の終値では再び1.34%まで上昇しています。
アファーム決算発表、個人投資家の買いが集まり+34%の暴騰
いま、フィンテック系では最も話題となっている後払いサービス(Buy Now Pay Later)のアファーム(AFRM)の決算発表が9日のアフターマーケットに実施されました。
決算自体は良いとも悪いとも言えない内容でした。EPSが予想を-0.23ドル下回る-0.47ドル。売上は予想を+37.4百万ドル上回る261.7百万ドルでした。
EPSは前回決算でも大きくミスしており2期連続で予想を下回る結果。対して、売上は良かったです。売上261百万ドルのうち37百万ドル上振れしたということなので、14%も上回りました。最近、アマゾンとの提携が発表されましたが、この数字はアマゾンの影響を含んでいません。
アマゾンとの提携は来年度の予想に反映されています。GMV(Gross Merchandise Volume)つまり総取引額が少なくとも+50%成長という予想です。今回決算では+106%ということで2倍も成長しました。
また、売上高の予想も11.6億ドルから11.9億ドルということで、予想の11.6億ドルを上回ってきました。
EPSをミスしましたが、アマゾン提携への期待と強気のガイダンスも手伝って、決算発表後のアフターマーケットでは+20%、昨日の終値では+34%と暴騰しました。チャートでは、アマゾン提携と決算とで2段ロケットのように上昇しています。
この裏には実は、RedditのWBS、個人投資家の買いがあるという分析もあるようです。地合いも悪いので、安易に入るのは危険です。暴落する可能性もあります。
10年債金利とインフレ懸念に注意。来週は8月コアCPI発表
3年債、10年債、30年債の国債入札は無事に底堅く買われ、金利の大きな混乱はありませんでした。それでも、株価はボラティリティが高く、今週は下落基調でした。この程度で済んで良かったというべきでしょう。
来週、火曜には8月コアCPIが発表されます。ここで、インフレ懸念の答え合わせがされます。インフレ傾向が高止まり、もしくは加速するようであれば、金利は上昇。株価はさらに下落です。
今週の株価下落は、高値警戒感からの調整という雰囲気でしたが、来週も下落するようだと明確な売り相場となりそうです。
金曜に発表された生産者物価指数は、前月比+0.7%で予想の0.6%を超えてきました。特に、卸売物価指数は前年比+8.3%と過去最大の伸びで、これが10年債金利の上昇を招いたようです。
今、最も重要視すべき指標は、物価指数と10年債金利でしょう。これが不安定な中、株価には警戒が必要です。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。