うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2021-8-10 週明け米国株の状況

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2021-8-10 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは+24.42、+0.17%で小幅上昇、S&P500横ばい、NYダウは小幅下落

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは+24.42、+0.17%の小幅上昇。

S&P500は-4.17、-0.09%の横ばい。

NYダウは-106.66、-0.30%の小幅下落で取引を終了しました。

NASDAQ終値は14,860.18、

S&P500の終値は4,432.35、

NYダウの終値は35,101.85でした。

今週の米国株市場は方向感の見えないまま、出来高も動きも少ない1日で月曜を終えました。金曜の雇用統計が予想以上に良かったことで、シナリオの修正を強いられているのかもしれません。米10年債金利も1.3%を越えています。

マルケタ(MQ)が決算前に急騰。新サービスをティーザー広告

うさも保有しているIPO銘柄、マルケタ(MQ)が今週11日にIPO後初めての決算発表を控えています。

そんな中、月曜の終値で+10.6%と株価が暴騰しています。特にニュースもない中、出来高もそれほど伴っていない上昇なので、ショートカバーが入ったのかもしれません。

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マルケタ(MQ)

また、それと関連があるかどうかわかりませんが、マルケタのツイッターアカウントで、意味深なティーザー広告がツイートされています。

これによると、10日に重要な技術的、もしくはサービスの発表をするようです。新サービス発表、IPO後初めての決算、楽しみですが、株価はどう反応するでしょうか。心配でもあります。

マルケタに関しては、この記事で少し触れています。

usa-kabu.hatenablog.jp

今週はCPI、消費者物価指数の発表に注意。インフレ警戒。

先週の7月雇用統計発表を終え、雇用に関して現状と直近の見通しがはっきりしてきました。デルタ株感染拡大という不確定要素はありますが、雇用に関する不透明感は少しクリアになりました。

次に気にしなければいけないのはインフレです。今週の11日に7月消費者物価指数(CPI)が発表されます。

市場予想は+0.5%の上昇。6月は同じく+0.5%の予想に対し+0.9%と大幅に上振れ。株式市場に動揺が走ると思われましたが、FRBはこの上振れはあくまで一時的というメッセージを強調し、事なきを得ました。

前回は、1回だけの赦しを得たようなものです。今回も物価高の傾向が続くようなら、今度は許されないでしょう。長期金利は急上昇し、株価は将来の成長を割り引かなければいけないため、特にグロース株は大幅に下落。

逆に、金融や消費財、エネルギーなどは上昇目線となりますが、すでに割高圏内にいる銘柄が多く上値は限定的。むしろ、下落した他の銘柄の損失を埋めるために売られ、これらの銘柄も下落する可能性があります。

急激なインフレは為替にも影響します。一時的に、ドルは弱含み円高傾向になります。長期的には米国の金利上昇により円安に戻っていきますが、一時的な株安円高は米国株投資家にとってはチャンスです。

円高のうちに円をドルに替え、下がった米国株を購入すれば、長期的には株高ドル高となるので、利益がブーストされます。問題はそれが同時には滅多に来ないということ。たいていは時間差があります。

したがって、あらかじめ円高のタイミングでドル転して株の買いのタイミングまで待つか、為替と株価のバランスの良いところで、米国株を購入するか。どちらにしても、ドル建てで購入することをおすすめします。

2021-8-7 今週の米国株状況

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2021-8-7 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは+154.69、+1.04%で上昇。S&P500、NYダウも上昇だが、雇用統計が予想以上で不安定な相場になるか

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-59.36、前日比-0.40%の小幅下落、

S&P500は+7.42、前日比+0.17%小幅上昇、

NYダウは+144.26、前日比+0.41%の小幅上昇でした。

終値NASDAQが14,835.76、

S&P500が4,436.52で最高値更新、

NYダウが35,208.51で最高値更新でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが+154.69、+1.04%の上昇、

S&P500が+49.36、+1.11%の上昇、

NYダウが+370.35、+1.05%の上昇となりました。

今週は上昇です。週ごとに下落と上昇を繰り返しています。そんな中、金曜の7月雇用統計が予想以上に良く、S&P500とNYダウが最高値を更新しました。

7月雇用統計は予想以上、6月統計も上方修正で景気回復と雇用改善が明確に

日本時間、金曜の21:30に7月雇用統計が発表されました。

結果は、予想が前月比87万人増に対し、94.3万人増と大幅に上回りました。労働者が戻ってきています。

また、6月の統計も93.8万人増に上方修正され、雇用の強い伸びが示されました。

月初の雇用統計は速報値で発表されるので、こんなことが起こるわけなのですが、傾向からいくと8月の発表時には7月の数字が上方修正される可能性も高くなります。つまり、今回の発表以上に雇用改善が強いということです。

さらに平均時給も予想を上回っており、インフレがひたひたと進んでいることを示しました。米国10年債金利は一気に1.3%台に乗ってきました。

今週初めのISM指数では鈍化を示しましたが、今回の雇用では非常に強い伸びを示しました。人手不足感を急速に解消しようとしている企業の動きが透けて見えます。給付金の支給も終わり、いよいよ働かねばという米国市民が増えているのでしょう。

さて、雇用統計が予想以上の出来で、米国の金融政策に影響はあるでしょうか。基本路線はそれほど変わらず、市場が気にしている金融緩和縮小、つまりテーパリングの時期がいつになるかが焦点となっています。

おそらく、今月26日〜28日に行われるジャクソンホール会議で、FRBパウエル議長からテーパリングの日程に関して何らかの発表が行われ、早ければ9月から開始されると思います。これまでは年末年始にかけて開始だろうとされてました。

パウエル議長はこれまで、相当慎重に市場に対して情報開示してきたので、株価にはすでにある程度織り込まれています。したがって市場全体が暴落することはありませんが、多少不安定にはなるでしょう。

そして、もっとも影響を受けるセクターがハイテクグロース銘柄です。昨日の雇用統計発表で、グロース系は軒並み大幅下落しています。今後しばらくは軟調な展開が続き、底を打ったところで、年末にかけて上昇していくシナリオを描いてます。

今後の展望、投資戦略は

節目とされていた7月雇用統計が、予想以上のポジティブサプライズで通過しました。

金曜の市場は、ハイテク売りオールド買いとなり、S&P500とNYダウが最高値更新で終えましたが、今後もこの流れが続くわけではありません。

オールド系は、ワクチン接種開始の時から株価が駆け上がり、すでに十分割高圏内まで来ています。いくら好決算とはいえ、ファンダメンタルとバリュエーション重視の市場で、もう一段上を目指す展開は考えにくいです。

現在の株価をレジスタンスラインとして、上がったり下がったりのレンジを描くのではないでしょうか。NASDAQはレンジを形成しながら秋口までは緩やかに下降すると予想しています。

8月のホリデーシーズンにも入っているので、出来高もそれほどなく、指数の動きはマイルドなものになるでしょう。個別銘柄では、暴騰・暴落がある可能性が高くなります。出来高が少ない時期は、株価が乱高下することもあるのです。

今後の戦略としては、レンジ相場の下値で、QQQやVTIなどインデックス系のETFを少しずつ買い増ししていくのが良いでしょう。大きく張る状況ではないと思います。個別銘柄も中小型は避け、決算の良かった銘柄を少しずつのが良いと思います。

不確定要素としては、デルタ株感染の影響、また冬に入って南半球で増えていると言われているラムダ株の影響。新型コロナウイルスの経済影響は収まるどこか拡大し続けています。

オーストラリアではロックダウンが長期化しています。北半球でも秋から冬にかけて同様の影響が出てくるのではないでしょうか?

テーパリング材料を消化し、下半期に資金が向かう先はどこか?それをイメージしながら、今後の戦略を立てたいものです。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-8-3 週明け米国株の状況

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2021-8-3 NASDAQ市場(日足チャート)

NASDAQは+8.39、+0.06%で横ばい、S&P500、NYダウも小幅下落で方向感に迷い

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは+8.39、+0.06%の横ばい。

S&P500は-8.10、-0.18%の小幅下落。

NYダウは-97.31、-0.28%の小幅下落で取引を終了しました。

NASDAQ終値は14,681.07、

S&P500の終値は4,387.16、

NYダウの終値は34,838.16でした。

8月に入り、最初の米国株式市場ですが、方向感がつかめない相場でした。10年債金利が1.2%を切り、債券が上昇しています。これだけ見るとリスクオフと言えそうですが、指数はそれほど変化してません。投資家の迷いも透けて見える、そんな1日でした。

スクエア(SQ)決算、EPS大幅増、後払い決済のアフターペイ買収発表

決済サービスのスクエア(SQ)の2Q決算が1日、発表されました。同時に、オーストラリアのフィンテック企業、アフターペイの買収についても発表されてます。

EPSは、予想を0.35ドル上回る0.66ドルと2倍に上振れし大幅増となりました。一方、売上は、予想を4億ドル下回り47億ドルとなりました。これは、ビットコイン下落の影響をもろに受けたと考えられています。ビットコインを除くと売上は20億ドルとなり、これは対前年比で87%の成長です。

このように売上高だけを見ると、ビットコイン関連が半分以上あり、相場の影響が大きいです。スクエアの事業の実力を見るにはこれを外して判断しないといけないですね。

そうしてみていくと、非常に良い決算だったことがわかります。

事業の大きな柱である、店舗向け決済サービスは、総決済量が大幅に上昇し、それに伴い利益が大幅に増益となりました。その要因が、大口顧客の決済量の成長だったようです。スクエアは中小に強いというイメージがあったので、これはポジティブサプライズでした。

一方、次の柱として期待される、個人向け決済サービス、キャッシュアップ事業ですが、これも良かったです。順調にユーザー数の伸びをみせ、月次のアクティブユーザーのうち2/3が週次でもアクティブユーザーとして利用しています。つまり、頻繁に利用しているユーザーが多いということですね。個人向けサービスの場合は、このアクティブユーザーの成長が非常に重要となります。

さらに、オーストラリアの後払い決済サービス企業、アフターペイの買収を発表しました。買収金額は290億ドルで全額株式交換ということです。株式価値の希薄化による株価への影響が心配されましたが、好調な決算と事業への相乗効果への期待が上回り、月曜の終値はなんと+10%と暴騰しました。

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スクエア(SQ)株価

そして、後払い決済サービスでは競合となるアファーム(AFRM)も、後払い決済市場が拡大浸透することを好感してか連れ高となり、+15%と暴騰しています。

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アファーム(AFRM)株価

ISM製造業指数が鈍化、インフレ圧力は継続、週末の雇用統計まで様子見か

7月のISM製造業指数が発表されました。結果は市場予想を下回りました。景気としては依然として強い数値ですが、4月に天井を打ち鈍化しています。

人手不足、原材料不足は相変わらずで、サプライチェーンの混乱は改善が見えてきません。欠品や納期遅延も多発しており、機会損失が膨らんでいるようです。その結果、インフレ圧力は弱まる気配を見せず継続しています。

今週末には7月の雇用統計が発表されます。今月末のジャクソンホール、金融緩和縮小に関しては株価にも織り込まれていると思います。雇用統計の結果によっては、調整やシナリオ見直しがされる可能性があります。

そして、デルタ株の感染拡大も不透明感を増しています。さらに気になることは、600万世帯以上いると言われている家賃滞納者の立退猶予が7月末で期限切れしたということです。カリフォルニア州ニューヨーク州では期限の再々延長がされたようですが、他の州では強制的に立退を強いられるということで、混乱が生じそうです。

一方で、職につくことをためらっていた人も、さすがにそろそろ働き始めないといけないとなり、サービス業を中心とする人手不足や雇用も改善するのでは。というポジティブな見方もできますが、、、ちょっと心配ではあります。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-7-31 今週の米国株状況

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2021-7-31 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは-168.03、-1.15%で下落。S&P500、NYダウも下落でリスクオフ継続

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-105.58、前日比-0.71%の下落、

S&P500は-23.89、前日比-0.54%の下落、

NYダウは-149.06、前日比-0.42%の下落でした。

終値NASDAQが14,672.67、

S&P500が4,395.26、

NYダウが34,935.47でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが-168.03、-1.15%の下落、

S&P500が-27.04、-0.62%の下落、

NYダウが-208.84、-0.60%の下落となりました。

先々週は下落、先週は大幅上昇、そして今週はまた下落です。GAFAM始め、重要決算が集中し、FOMCも開催された今週でしたが、先週のリスクオンの流れは続かずリスクオフとなりました。10年債がリスクヘッジで買われ高騰、金利は1.22%とかなり低い水準まで下がっています。

アマゾン決算は予想外のミス。ピンタレストはユーザー増鈍化で暴落。

アマゾンの2Q決算が木曜のアフターマーケットで発表されました。EPSが、予想を2.8ドル上回りました。売上が、予想を20億ドル下回りネガティブサプライズとなりました。

また、3Qの売上ガイダンスは、予想を60億ドルから最大120億ドルも下回り、明らかな成長減速を示唆しました。

以上から投資家から悲観され、金曜の終値は-7.57%と暴落。悲観的なセンチメントは他の銘柄も巻き込み、指数全体に影響を及ぼしています。しかし、アマゾンの暴落ほどは他の銘柄が投げ売られてはいないので、アマゾンショックと呼ぶにはまだ早いでしょう。

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アマゾン(AMZN)日足チャート

続いて、ピンタレストの2Q決算です。EPSが、予想を0.12ドル上回りました。売上は、予想を51百万ドル上回りました。売上は対前年比125%の成長です。

しかし、グロース銘柄にとって売上収益よりも重要なMAU(月間アクティブユーザー)は、予想を30百万人下回り成長鈍化。その内訳は、北米が5%のユーザーを失い、その他の地域は13%の増加ということでした。

これを受け、ピンタレスト株は投げ売られ、金曜の終値は-18.24%と大暴落。先週のスナップチャットの決算好調を受け、広告収益モデルの銘柄が期待で株価上昇していたのでダメージも大きかったです。

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ピンタレスト(PINS)日足チャート

アマゾンとピンタレストの減速は、新興勢力の登場と競争激化を考えさせられます。

アマゾンのEコマース事業にとってのライバル、ショッピファイ(SHOP)は水曜のプレマーケットで決算発表をしており、サブスク事業が対前年比+70%の成長。マーケット事業が+52%と成長率でアマゾンを上回ります。ただし、株価は奮っていません。

ひたひたとアマゾンのEコマース事業の売上を削っていってるのではないでしょうか。一方、アマゾンの利益はAWS、すなわちクラウドサービスが生み出しています。こちらは、マイクロソフトのAzure、グーグルのWorkspaceがひたひたと迫っています。

ピンタレストにとっては、ショート動画メディアが新たなライバルと見ています。TikTokやスナップチャットがそうですね。ピンタレストは、画像を並べて閲覧しやすいというのと、最近では動画にも力を入れてきていますが、ユーザーの行動様式の変化にフィットしなくなってきている気がします。

スマホの小さい画面では不利なんですね。また、どうしてもコンテンツの対象がモノに偏りやすく、広告出稿の範囲も狭くなりがちです。今後の株価上昇は厳しいと思います。まだまだ下落しそうな気配ではあります。

重要な週を大きな混乱なく乗り越えたが、来週は7月雇用統計発表。ISM指数にも注意。

GAFAM決算は、アマゾンのみ売上ミスで、その他は好決算でした。しかし、株価が上昇したのはグーグルのみ。全体としては軟調で、指数にも影響していますが、混乱までは至っていません。

また今週行われたFOMCでは、パウエル議長の声明に注目されましたが、テーパリングの議論を開始した。と、サプライズなしでした。今のところ、上手くコントロールされている印象です。

市場のコンセンサスとしては、8月のジャクソンホールでテーパリング日程の発表、年末から年始にかけてテーパリング開始というところが大方の見方です。

ですが、最近の10年債金利の動向や、パウエル議長の相次ぐハト派姿勢の発言から、テーパリングは遠のくという見方が強くなってきました。

デルタ株の感染拡大、再度のロックダウン懸念もそれを手伝っているでしょう。昨日、米国疾病対策センター(CDC)は、デルタ株の感染力の高さと、ワクチン接種者への感染が大半に見られること、重症化の可能性について調査結果を発表しました。

来週は、月火とISM景気指数、金曜に7月雇用統計が発表されます。不透明感が強まる中、これらの内容は株価にはもちろん、テーパリングの行方にも影響しそうです。

うさはアマゾンの決算で再び悲観的な予想に変えました。持っていたアマゾン、グーグル、QQQを処分し、再びテックの3倍ショートETFであるTECSを購入しています。一旦は、ジャクソンホール、9月のレイバーデイあたりまで見極めて、ポートフォリオを構築しようと考えてます。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-7-28 週明け米国株の状況

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2021-7-28 NASDAQ市場(日足)

NASDAQは-180.14、-1.21%で下落、S&P500、NYダウも小幅下落でリスクオフ

月曜の更新ができませんでしたので、火曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは-180.14、-1.21%の下落。月曜は、+0.03%の横ばいでした。

S&P500は-20.84、-0.47%の小幅下落。月曜は、+0.24%の小幅上昇でした。

NYダウは-85.79、-0.24%の小幅下落で取引を終了しました。月曜は、+0.24%の小幅上昇でした。

NASDAQ終値は14,660.58、月曜は、14,840.71でした。

S&P500の終値は4,401.46、月曜は、4,422.30でした。

NYダウの終値は35,058.52でした。月曜は、35,144.31でした。

月曜は、重要決算の前、FOMC前ということで様子見ムード漂い指数はほぼ動かずでした。火曜は一転、調整となりました。アップル、マイクロソフト、グーグルの決算発表をアフターマーケットに控え、警戒感からの調整と思われます。デルタ株感染拡大や半導体不足、中国規制強化などネガティブなムードも影響してそうです。

テスラ(TSLA)、アップル(APPL)、アルファベット(GOOGL)好決算も株価下落か

ハイテク大型銘柄の2Q決算が重なる忙しい週が始まりました。

先陣を切ったのはテスラです。月曜のアフターマーケットで決算発表がされました。EPSが、予想に対し+0.47ドル上回りました。売上が、予想に対し+5.6億ドル上回りました。好決算です。

うさが注目したのは2点。ビジネスモデルの転換点を迎えたことと、新工場の進捗です。

これまでテスラは電気自動車および太陽光発電専業メーカーとして、カーボンクレジットを他社に販売するビジネスモデルが利益の源泉でした。しかし、今回の決算で驚いたのが、初めて本業だけで黒字化したことです。販売が伸びたこととコストダウンが進んだことで、営業利益がプラスとなりました。

また、米国のテキサスとドイツのベルリンに建設中の新工場の進捗も報告されました。順調に進んでいるようです。決算報告がテキサスから配信されたことも、良いアピールになりました。新工場が完成すると、販売台数はさらに伸び、コストダウンもいっそう進むことが予想されます。

このように順調な売上利益成長が描けていることに加え、カーボンクレジットという濡れ手に粟の利益の積み上げがまだ期待できることで見通しは明るいです。一方、深刻な半導体不足はリスク要因であることも強調されていました。

地合いの悪さと半導体不足のリスクが嫌気されて、テスラの株価は下落しています。

次にアップルの決算です。EPSが、予想に対し+0.42ドル上回りました。売上が、予想に対し+123億ドル上回りました。製品セグメントで見ても、全てのセグメントで予想を上回っています。ピカピカの決算だと思います。

しかし、こちらも決算警戒の下落に加え、アフターでも2%ほど下落しています。典型的な事実売りですね。半導体不足の懸念も関係しているのかもしれません。

最後にグーグル、アルファベットです。EPSが、予想に対し+10.62ドル上回りました。売上が、予想に対し+36億ドル上回りました。好決算です。製品別で見ると、Youtubeの成長がすごいです。広告収益モデルから、プレミアム課金モデルへシフトしているのが伺えます。

また、500億ドル規模の自社株買いを発表しました。これが好感されたのか、テスラやアップルと違い、アフターで3%ほど株価が上昇しています。

今週の一山を超えました。重要決算はまだまだ続きます。

明日、水曜がフェイスブック、ショッピファイ、ペイパル。その他、マクドナルド、クアルコム、フォード、ボーイングファイザーあたりが規模の大きいところ。

明後日、木曜はアマゾン、ピンタレスト。その他、マスターカード、アルトリア、アストラゼネカ、メルク、ギリアドなど医療系が集中しますね。

FOMCはサプライズ無しが大方の見方。決算合わせ、確認後の上昇となるか

本日までFOMCが開催されています。今のところ大きな動きはなさそうで、市場予想も想定の範囲内、これまでと変わらない内容と思われます。

ただし、何が起きるのかわからない不透明感が投資家の間であるので、FOMCを無事通過してみないと相場の状況はわかりません。

事実確認がされれば、好調な決算結果と合わせ、反発に向かうことも可能性があります。

今の状況では、大半の投資家の動きに合わせることがポイントです。先んじて動く、例えば決算をまたいだポジションを取ることなど、少額なら良いかもしれませんが、大きなポジションを取ることは禁物です。

中国の規制強化をきっかけに中国株が底無し沼のような状態ですし、そこからの資金移動という意味では米国株に妙味があるかもしれませんが、相場全体のセンチメントとしては悲観的だと思います。

幸いにも、テスラ・アップル・グーグルは決算が良く、大崩れはしませんでした。大暴落の可能性は消えましたが、まだまだギクシャクした相場が続くでしょう。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-7-24 今週の米国株状況

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2021-7-24 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは+562.01、+3.79%で大幅上昇。S&P500、NYダウも大幅上昇で一転リスクオン

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは+152.39、前日比+1.04%の上昇、

S&P500は+44.31、前日比+1.01%の上昇、

NYダウは+238.20、前日比+0.68%の上昇でした。

終値NASDAQが14,836.99で最高値更新、

S&P500が4,411.79で最高値更新、

NYダウが35,061.55で最高値更新しました。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが+562.01、+3.79%の大幅上昇、

S&P500が+153.30、+3.47%の大幅上昇、

NYダウが+1,099.51、+3.14%の大幅上昇となりました。

今週は先週の調整相場から一転、リスクオンで3指数とも大幅上昇となり、金曜日を最高値更新で締めました。主に企業決算を材料とした上昇と言えますが、中国株の規制強化など特殊な要因もはらんでおり、底堅い株価上昇とは感覚的には言えないです。

ネットフリックスは決算微妙。スナップチャットがサプライズ。ツイッターはもやもや感が残る決算

ハイテクグロース株の先陣を切るネットフリックスの決算が発表されました。結果は悪かったです。EPSが、予想に対し-0.18ドルミス。売上が、予想に対し+17百万ドル上回りました。

ネットフリックスは、ここ4回の決算で3回EPSをミスしています。ユーザー数の伸びも鈍化しており、投資先としてはもう魅力がなくなってきているかもしれません。ゲーム事業への参入を明らかにしましたが、焼け石に水というか、転落する企業の悪い兆候にしか見えません。

対して、影響力を見せつけた企業がスナップチャットの決算でした。うさはもちろん、ほとんどの投資家がノーマークだったため、市場にサプライズとなりました。

結果は、EPSが、予想に対し+0.11ドル上回り赤字予想が黒字となりました。売上が、予想に対し+1.3億ドル上回りました。DAU(デイリーアクティブユーザー)が予想2.9億人に対しわずかに上回り、ARPU(ユーザーあたり平均売上高)が予想2.9ドルに対し、3.3ドルと収益性に期待が持てる結果でした。これを好感し、株価は+23.8%と暴騰しました。

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スナップチャット(SNAP)

スナップチャットは友達に送った写真が24時間で消えるというSNSツールで、日本では馴染みが薄いですが、特に米国では標準的なコミュニケーションアプリとなってます。日本で言うとLINEみたいな位置付けといえばわかりやすいでしょうか。

インスタのストーリーズや、ツイッターのフリートなど時間限定の配信は実はスナップチャットが元となっています。この時間限定で消えてしまうというのが肝で、ユーザーの接触密度を高めており、DAUの成長に貢献しています。

収益モデルは、このユーザーの接触密度をてこにした広告事業で、これが好調だったことをスナップチャットの決算は物語っています。このサプライズが広告市場の好調を示唆し、他の銘柄の思惑買いを誘いました。

グーグル+3.6%、フェイスブック+5.3%、ピンタレスト+5.8%と上昇、ストリーミングビデオのロクはオリンピック配信のニュースと相まって+12.6%と暴騰しました。そして、ツイッターです。

ツイッターの決算発表は、EPSが、予想に対し+0.13ドル。売上が、予想に対し+1.3億ドル上回りました。EPSと売上に関しては予想を上回ったので良い決算でした。mDAU(収益化デイリーアクティブユーザー)は予想とほぼ同じ結果で、ユーザーの伸びが弱いです。

スナップチャットとはユーザー層が違うというか、使う目的が異なります。スナップチャットは特にZ世代のユーザーが多く、日頃のコミュニケーションに使うことが中心。ツイッターははっきりとしたユーザー層が見えにくく、使い方もぼんやりしてる印象です。そこに危機感を抱いたCEOのジャックドーシーは、クリエイター向けという方針を打ち出しましたがまだ道半ばという状況です。決算にはそれがまだ現れていません。

しかしながら、収益モデルの改善は進み、売上と利益が予想より上回ったので、同じく広告収益モデルが中心のツイッターからも、広告市場の活性化が計り知れます。ツイッターの株価は+3%上昇しました。

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ツイッター(TWTR)

来週はFOMCとハイテク大型株の決算に注目。

来週は重要です。

7月のFOMCが開催される他、ハイテク大型株の決算が集中します。

月曜が、テスラ・モータース(TSLA)。

火曜がアップル(APPL)、マイクロソフト(MSFT)、グーグル/アルファベット(GOOGL)

水曜がフェイスブック(FB)

木曜がアマゾン(AMZN)

来週は比較的多くの企業が決算発表を控えていて、ダウ採用銘柄なども多いです。おそらく皆、好決算を出してくると思うので、7月末にかけて指数はピークを迎え、8月に調整が入り、ジャクソンホールからレイバーデイにかけて荒れる相場となるのではないでしょうか。

また、ハイテクグロース銘柄は8月に入ってからの決算が多いので、地合いによっては事実売りの可能性も否定できません。今は、グロース株に資金が入り始めているところなので、株価が上がりすぎている銘柄には要注意です。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。

2021-7-20 週明け米国株の状況

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2021-7-20 NASDAQ株価(日足)

NASDAQは-152.25、-1.06%で下落、S&P500、NYダウも大幅下落で、明確なリスクオフ

月曜の米国株式市場の状況です。

NASDAQは-152.25、-1.06%の下落。

S&P500は-68.67、-1.59%の大幅下落。

NYダウは-725.81、-2.09%の大幅下落で取引を終了しました。

NASDAQ終値は14,274.98、

S&P500の終値は4,258.49、

NYダウの終値は33,962.04でした。

先週末の下落に引き続き、週明けの市場は明確なリスクオフが見られました。米10年債金利は1.18%まで下落。ドル円為替も109.4円まで円高となりました。OPEC+で原油の増産が決まり、原油安となったため、NYダウが特に軟調でした。デルタ株の感染拡大懸念も調整に影響しています。

ズーム(ZM)がファイヴ9(FIVN)を147億ドルで買収発表

ズーム・ビデオコミュニケーションズ(ZM)が18日、コールセンター向けクラウドサービスを事業とするファイヴ9を147億ドルで買収すると発表しました。買収成立は来年初頭の予定です。

この発表で、ズームは-2.15%下落、NASDAQに上場しているファイヴ9は+5.92%上昇しました。

ファイヴ9の時価総額は119億ドルで、ズームにとってはこれまでで最も大きな企業買収。高すぎるバリュエーションとして、嫌気されて株価が下落したと思われます。

ズームの時価総額は1,000億ドル以上。時価総額の15%弱での買収となります。確かに大きいですが、更なる成長を目指すための必要な投資としては適切に思えます。

また、ビデオ通話に続く第二の柱の必要性を迫られていた同社にとって、市場からはファイヴ9の事業が地味に見えたのも影響があるかもしれません。

ファイヴ9の事業は、コールセンターが必要とするバックエンドの機能をクラウドで提供するSaaSモデルです。そして、上場以来まだ一度も決算をミスしていません。売上高成長率は直近で37%と、グロースにはやや物足りないですが、ARRが121%と良好で事業性格上、一度契約すれば継続的に利用する確率が高く、キャッシュマシーンとして優秀です。

ズームのビデオ通話技術とのシナジーも期待されます。事業の組み合わせとしての相性は完全補完関係にあり、非常に良いのではないでしょうか。

ズームはキャッシュリッチな企業として、事業拡大の方向性と買収先が注目されていたわけですが、今回の発表で一つの可能性を示しました。うさ個人的には好感を持ちました。タイミングを見て再びズーム(ZM)の株を購入しようと思います。

ファイヴ9の買収は株式交換で実施するようです。これによりズームの株式が希薄化してしまうので、これも株価下落の要因となりました。

買収戦略として考えるとどうでしょう?余りあるキャッシュは温存し、買収を実現させました。ファイヴ9もキャッシュフローが潤沢で、さらにキャッシュを積み上げられます。ズームの買収戦略はこれで終わりではない気がします。時価総額が小さく成長性のある企業を、今度はキャッシュで購入するプランもあるのではないでしょうか。

どこかで必要としていた調整局面。決算きっかけに反発するかどうか注目

先週の週明けは、3指数が最高値を更新し、全面高となっていました。ダウもNASDAQも、高値圏内で過熱感があったので、今回の調整でニュートラルに戻ったと言えそうです。

原油下落や、デルタ株感染は、株価下落の理由探しをしていた市場にとって格好だったと言えます。なので、今時点では悲観過ぎる必要はありません。

NASDAQはまだ50日移動平均線には遠く、下落の余地が残されています。NYダウやS&P500は、50日移動平均線にタッチしそうです。ここを反発してくるか確認が必要です。

反発する理由としては、今の決算シーズンが絶好の理由となります。金融・銀行株は決算きっかけに売られましたが、他の銘柄は違うかもしれません。

今週は、火曜にネットフリックスとユナイテッド航空。水曜は、コカコーラ、ジョンソンエンドジョンソン、ベライゾン。木曜は、AT&T、スナップチャット、ツイッターサウスウエスト航空。金曜が、アメリカンエクスプレスの決算です。

うさは木曜のツイッターの決算に注目しています。ツイッターという企業は、決算発表が苦手で前回は株価を暴落させました。今回はどうでしょうか。チャート的にはカップウィズハンドルを形成しようとしているので、決算発表後下落し、移動平均線で反発すると高値に抜ける可能性がありそうです。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。