2021-8-10 週明け米国株の状況
- NASDAQは+24.42、+0.17%で小幅上昇、S&P500横ばい、NYダウは小幅下落
- マルケタ(MQ)が決算前に急騰。新サービスをティーザー広告
- 今週はCPI、消費者物価指数の発表に注意。インフレ警戒。
NASDAQは+24.42、+0.17%で小幅上昇、S&P500横ばい、NYダウは小幅下落
月曜の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+24.42、+0.17%の小幅上昇。
S&P500は-4.17、-0.09%の横ばい。
NYダウは-106.66、-0.30%の小幅下落で取引を終了しました。
S&P500の終値は4,432.35、
NYダウの終値は35,101.85でした。
今週の米国株市場は方向感の見えないまま、出来高も動きも少ない1日で月曜を終えました。金曜の雇用統計が予想以上に良かったことで、シナリオの修正を強いられているのかもしれません。米10年債金利も1.3%を越えています。
マルケタ(MQ)が決算前に急騰。新サービスをティーザー広告
うさも保有しているIPO銘柄、マルケタ(MQ)が今週11日にIPO後初めての決算発表を控えています。
そんな中、月曜の終値で+10.6%と株価が暴騰しています。特にニュースもない中、出来高もそれほど伴っていない上昇なので、ショートカバーが入ったのかもしれません。
また、それと関連があるかどうかわかりませんが、マルケタのツイッターアカウントで、意味深なティーザー広告がツイートされています。
Deploying changes and ready to ship for our big launch 🚀
— Marqeta (@Marqeta) August 9, 2021
A new way for Fintech devs to learn, grow and innovate together. Sign up ➡️ https://t.co/q9of7iD4Uf pic.twitter.com/EQhsLSxH3f
これによると、10日に重要な技術的、もしくはサービスの発表をするようです。新サービス発表、IPO後初めての決算、楽しみですが、株価はどう反応するでしょうか。心配でもあります。
マルケタに関しては、この記事で少し触れています。
今週はCPI、消費者物価指数の発表に注意。インフレ警戒。
先週の7月雇用統計発表を終え、雇用に関して現状と直近の見通しがはっきりしてきました。デルタ株感染拡大という不確定要素はありますが、雇用に関する不透明感は少しクリアになりました。
次に気にしなければいけないのはインフレです。今週の11日に7月消費者物価指数(CPI)が発表されます。
市場予想は+0.5%の上昇。6月は同じく+0.5%の予想に対し+0.9%と大幅に上振れ。株式市場に動揺が走ると思われましたが、FRBはこの上振れはあくまで一時的というメッセージを強調し、事なきを得ました。
前回は、1回だけの赦しを得たようなものです。今回も物価高の傾向が続くようなら、今度は許されないでしょう。長期金利は急上昇し、株価は将来の成長を割り引かなければいけないため、特にグロース株は大幅に下落。
逆に、金融や消費財、エネルギーなどは上昇目線となりますが、すでに割高圏内にいる銘柄が多く上値は限定的。むしろ、下落した他の銘柄の損失を埋めるために売られ、これらの銘柄も下落する可能性があります。
急激なインフレは為替にも影響します。一時的に、ドルは弱含み円高傾向になります。長期的には米国の金利上昇により円安に戻っていきますが、一時的な株安円高は米国株投資家にとってはチャンスです。
円高のうちに円をドルに替え、下がった米国株を購入すれば、長期的には株高ドル高となるので、利益がブーストされます。問題はそれが同時には滅多に来ないということ。たいていは時間差があります。
したがって、あらかじめ円高のタイミングでドル転して株の買いのタイミングまで待つか、為替と株価のバランスの良いところで、米国株を購入するか。どちらにしても、ドル建てで購入することをおすすめします。