うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2021-7-24 今週の米国株状況

f:id:ino-ssm8:20210724164343p:plain
2021-7-24 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは+562.01、+3.79%で大幅上昇。S&P500、NYダウも大幅上昇で一転リスクオン

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは+152.39、前日比+1.04%の上昇、

S&P500は+44.31、前日比+1.01%の上昇、

NYダウは+238.20、前日比+0.68%の上昇でした。

終値NASDAQが14,836.99で最高値更新、

S&P500が4,411.79で最高値更新、

NYダウが35,061.55で最高値更新しました。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが+562.01、+3.79%の大幅上昇、

S&P500が+153.30、+3.47%の大幅上昇、

NYダウが+1,099.51、+3.14%の大幅上昇となりました。

今週は先週の調整相場から一転、リスクオンで3指数とも大幅上昇となり、金曜日を最高値更新で締めました。主に企業決算を材料とした上昇と言えますが、中国株の規制強化など特殊な要因もはらんでおり、底堅い株価上昇とは感覚的には言えないです。

ネットフリックスは決算微妙。スナップチャットがサプライズ。ツイッターはもやもや感が残る決算

ハイテクグロース株の先陣を切るネットフリックスの決算が発表されました。結果は悪かったです。EPSが、予想に対し-0.18ドルミス。売上が、予想に対し+17百万ドル上回りました。

ネットフリックスは、ここ4回の決算で3回EPSをミスしています。ユーザー数の伸びも鈍化しており、投資先としてはもう魅力がなくなってきているかもしれません。ゲーム事業への参入を明らかにしましたが、焼け石に水というか、転落する企業の悪い兆候にしか見えません。

対して、影響力を見せつけた企業がスナップチャットの決算でした。うさはもちろん、ほとんどの投資家がノーマークだったため、市場にサプライズとなりました。

結果は、EPSが、予想に対し+0.11ドル上回り赤字予想が黒字となりました。売上が、予想に対し+1.3億ドル上回りました。DAU(デイリーアクティブユーザー)が予想2.9億人に対しわずかに上回り、ARPU(ユーザーあたり平均売上高)が予想2.9ドルに対し、3.3ドルと収益性に期待が持てる結果でした。これを好感し、株価は+23.8%と暴騰しました。

f:id:ino-ssm8:20210724164452p:plain
スナップチャット(SNAP)

スナップチャットは友達に送った写真が24時間で消えるというSNSツールで、日本では馴染みが薄いですが、特に米国では標準的なコミュニケーションアプリとなってます。日本で言うとLINEみたいな位置付けといえばわかりやすいでしょうか。

インスタのストーリーズや、ツイッターのフリートなど時間限定の配信は実はスナップチャットが元となっています。この時間限定で消えてしまうというのが肝で、ユーザーの接触密度を高めており、DAUの成長に貢献しています。

収益モデルは、このユーザーの接触密度をてこにした広告事業で、これが好調だったことをスナップチャットの決算は物語っています。このサプライズが広告市場の好調を示唆し、他の銘柄の思惑買いを誘いました。

グーグル+3.6%、フェイスブック+5.3%、ピンタレスト+5.8%と上昇、ストリーミングビデオのロクはオリンピック配信のニュースと相まって+12.6%と暴騰しました。そして、ツイッターです。

ツイッターの決算発表は、EPSが、予想に対し+0.13ドル。売上が、予想に対し+1.3億ドル上回りました。EPSと売上に関しては予想を上回ったので良い決算でした。mDAU(収益化デイリーアクティブユーザー)は予想とほぼ同じ結果で、ユーザーの伸びが弱いです。

スナップチャットとはユーザー層が違うというか、使う目的が異なります。スナップチャットは特にZ世代のユーザーが多く、日頃のコミュニケーションに使うことが中心。ツイッターははっきりとしたユーザー層が見えにくく、使い方もぼんやりしてる印象です。そこに危機感を抱いたCEOのジャックドーシーは、クリエイター向けという方針を打ち出しましたがまだ道半ばという状況です。決算にはそれがまだ現れていません。

しかしながら、収益モデルの改善は進み、売上と利益が予想より上回ったので、同じく広告収益モデルが中心のツイッターからも、広告市場の活性化が計り知れます。ツイッターの株価は+3%上昇しました。

f:id:ino-ssm8:20210724164520p:plain
ツイッター(TWTR)

来週はFOMCとハイテク大型株の決算に注目。

来週は重要です。

7月のFOMCが開催される他、ハイテク大型株の決算が集中します。

月曜が、テスラ・モータース(TSLA)。

火曜がアップル(APPL)、マイクロソフト(MSFT)、グーグル/アルファベット(GOOGL)

水曜がフェイスブック(FB)

木曜がアマゾン(AMZN)

来週は比較的多くの企業が決算発表を控えていて、ダウ採用銘柄なども多いです。おそらく皆、好決算を出してくると思うので、7月末にかけて指数はピークを迎え、8月に調整が入り、ジャクソンホールからレイバーデイにかけて荒れる相場となるのではないでしょうか。

また、ハイテクグロース銘柄は8月に入ってからの決算が多いので、地合いによっては事実売りの可能性も否定できません。今は、グロース株に資金が入り始めているところなので、株価が上がりすぎている銘柄には要注意です。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。