2021-3-30 週明け米国株の状況
- NASDAQは-79.08、-0.60%で小幅下落、S&P500横ばい、NYダウは小幅上昇
- ヘッジファンドのデフォルト問題。影響範囲は未だ不明。暴落回避できるか。
- 今週の注目は金曜日の雇用統計発表。米国は祝日で市場はお休み
NASDAQは-79.08、-0.60%で小幅下落、S&P500横ばい、NYダウは小幅上昇
月曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは-79.08、-0.60%の小幅下落。
S&P500は-3.45、-0.09%の横ばい。
NYダウは+98.49、+0.30%の小幅上昇で取引を終了しました。
S&P500の終値は3,971.09、
NYダウの終値は33,171.37で最高値更新しました。
米国債10年金利が再び1.7%を超え急上昇しました。景気回復への期待感からですが、ハイテクグロース株が集まるNASDAQには不利です。
ヘッジファンドのデフォルト問題。影響範囲は未だ不明。暴落回避できるか。
ヘッジファンドのアーケゴスがマージンコールにデフォルトを起こし、それが起点となって担保としていた株式の強制売りが発動。市場に不安が広がりました。
野村ホールディングスがいち早く損失の可能性を公表。クレディ・スイス・グループなども大幅な損失を被ったようです。
ただし、月曜日の時点では主要3指数には大きな影響なし。金融株はリスクオフで売られましたが、消費財・公益・ヘルスケアに買いが入ったことにより、NYダウは小幅上昇でした。
ロイターの記事にあるように、ゲームストップ騒動で注目されたヘッジファンドのレバレッジを効かせた取引や、相対取引のような株式市場で把握できない取引に規制が入る可能性も出てきました。
四半期末のリバランスを乗り越え、これからさあ上昇局面かというタイミングで水を差す格好となってしまいました。
しばらく荒れた相場となりそうです。
今週の注目は金曜日の雇用統計発表。米国は祝日で市場はお休み
今週は月末月初ということで、雇用関係の統計発表が重なります。
水曜日にADP非農業部門雇用者数。ワクチン接種が本格的となり、特に飲食・サービス業の雇用回復がどの程度か気になるところです。
毎週、木曜日は新規失業保険申請者数。未だ68万人と高止まりしていますが、ポジティブサプライズとなるでしょうか。
そして金曜は3月の失業率が発表。これが良い数字だと、金融政策・財政政策は有効となりますが、金融緩和縮小の前倒しも意識され、またインフレ懸念も高まることで金利が不安定になる要因となります。
逆にネガティブであれば、新型コロナ再拡大が意識されてくるでしょう。ワクチン接種で、人々の行動は元に戻りつつありますが、欧州では感染再拡大もあり、米国も無縁ではないのは、これまで繰り返されてきたことです。
金曜日は米国の祝日で、株式市場もお休みです。月末の運用実績をまとめつつ、次は金曜日に米国株市場の状況を更新する予定です。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。