2021-3-23 週明け米国株の状況
- NASDAQは+162.31、+1.23%で上昇、S&P500、NYダウは小幅上昇
- マリオット(MAR)売却、ツイッター(TWTR)買い増し
- パウエル議長の言動に注目。インフレ懸念、テーパリングに言及するか
NASDAQは+162.31、+1.23%で上昇、S&P500、NYダウは小幅上昇
月曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+162.31、+1.23%の上昇。
S&P500は+27.49、+0.70%の小幅上昇。
NYダウは+103.23、+0.32%の小幅上昇で取引を終了しました。
S&P500の終値は3,940.59、
NYダウの終値は32,731.20、でした。
米国債10年金利が1.6%後半と落ち着きを見せ、これまで弱含みだったテスラがアークファンドの長期株価予想を好感し一時6%上昇。それに引っ張られる形でNASDAQも上昇しました。しかし、依然としてショート筋は強く、上昇しては利確で売られる繰り返しで、力強い上昇へは繋がっていません。
マリオット(MAR)売却、ツイッター(TWTR)買い増し
新型コロナワクチン接種が各地で進んでいますが、変異株が広がり感染者数は減少速度が鈍化しているようです。ドイツではロックダウンが延長されました。
そのせいか、これまで好調だったバリュー株、リカバリー株が下がってきています。銘柄によっては旬が過ぎたかもしれません。
というわけでホテルチェーンのマリオット・インターナショナル(MAR)を全売却しました。結局それほど利益が乗らず残念な結果です。
そして、いま力を入れ始めているツイッター(TWTR)を買い増しました。新サービスを次々に仕込み始めており、広告に依存しないビジネスモデルに方針転換を図っています。成功するかどうかはわかりませんが、期待しています。
パウエル議長の言動に注目。インフレ懸念、テーパリングに言及するか
先週はFOMCを無事に終えましたが、今週はパウエル議長が発言するイベントが連日あるようです。
月曜日はビットコインの現状について言及。投機的だと警戒感を表しました。イエレン財務長官とほぼ同じことを言っています。このへん、逆にうさは安心感を覚えました。FRBと政府の方向性が合っていると感じたからです。
これを受けビットコインは下落しましたが、また復調してくるでしょう。時価総額が無視できない規模に近づきつつあるので、FRBや政府はこうした牽制をする必要があるのでしょう。
仮想通貨が上昇する理由の一つにインフレ懸念があります。よくインフレは物価高を示すと言われますが、通貨価値の下落と理解した方がわかりやすいです。新型コロナに対する金融政策、財政政策で国債を売りキャッシュが市中に溢れることで、通過の価値が下がっているのです。
インフレが今後続くと見られると、国債金利は今の水準では買われなくなり、金利上昇の圧力がかかります。一時的に株価にはマイナスですが、徐々に金利水準への免疫がつき、実体経済が追いついてくるというのが経済回復のシナリオです。
そして、どこかのタイミングで金融政策はインフレ抑制のために引き締めに向かいます。それがテーパリングと呼ばれるものです。
これまでパウエル議長はかたくなにテーパリングに関する発言を避けてきました。直接的には言及しなくとも、間接的に関連する話題を出したとしたら、市場は過剰反応により急落する恐れもあります。
今はこのようなマクロトレンドに注目が集まっている状況だと言えます。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。