2021-5-22 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは+91.94、+0.68%で小幅上昇。S&P500、NYダウは小幅下落
- ビットコイン再び暴落。中国政府がマイニングを規制。
- 小売業決算は好調。製造業指標も景気拡大を示唆。インフレ懸念はさらに高まる
今週のNASDAQは+91.94、+0.68%で小幅上昇。S&P500、NYダウは小幅下落
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-64.75、前日比-0.48%の小幅下落、
S&P500は-3.26、前日比-0.08%の横ばい、
NYダウは+123.69、前日比+0.36%の小幅上昇でした。
S&P500が4,155.86、
NYダウが34,207.84でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+91.94、+0.68%の小幅上昇、
S&P500が-7.43、-0.18%の小幅下落、
NYダウが-118.89、-0.35%の小幅下落となりました。
今週はNASDAQに資金が入り、久々の上昇となりました。インフレ懸念はくすぶるものの長期金利は安定しています。米国における投資家の税金支払いが終わったことも、買いを呼んだのかもしれません。
ビットコイン再び暴落。中国政府がマイニングを規制。
ビットコインが再び暴落しています。連れ安で他の仮想通貨も大きく下落しました。
先週の暴落から、今週は反発していましたが、中国金融安定発展委員会が金曜日に出した声明で、再び-11%の下落となりました。
内容は、仮想通貨の取引やマイニングを取り締まるというもので、具体的な方法や罰則規定などは、まだわかりません。
実は、最近のビットコインの暴落の発端となったのは、同じ中国の仮想通貨の取引規制が伝わったことです。先週のイーロン・マスクによるビットコイン決済の中止もこれに絡んだ話と思われます。
その時はまだマイニング自体には言及されていませんでしたが、今回はマイニングについても規制対象となったことで、一段と下落を呼びました。
その背景にあるのは、政府によるデジタル人民元の推進にあると言われています。デジタル通貨と仮想通貨は、本来別のものと考えられますが、中国国内の投資家への牽制の意味もあるのでしょう。
ビットコインは最高値から-45%下落となりました。
小売業決算は好調。製造業指標も景気拡大を示唆。インフレ懸念はさらに高まる
5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の速報値が、61.5と2009年以来最高値となりました。景気回復を裏付けるのと、拡大の勢いを表した数値になります。
また、主要小売業の決算も好調でした。
ウォルマート、ターゲット、ホームデポはともに、EPS、売上高が予想を上回る決算。株価も上昇しています。
また、原材料、素材、半導体の供給不足によりコストインフレが常態化しており、好調な製造業、小売と裏腹にインフレ圧力を押し上げています。
これらのバランスの中で、3指数は買われたり売られたりを繰り返し、資金が目まぐるしく循環している状況です。結果、レンジ相場となっているわけで、今は方向感を失っていると言えそうです。
アノマリー的には、これからさらに軟調な展開となり夏枯れ相場に突入します。ポートフォリオを見直し、少し資金は逃がしておいた方が良さそうです。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。