うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2021-1-30 今週の米国株状況

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2021-1-30 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは-565.29、-4.32%で暴落。S&P500は-3.80%、NYダウは-3.26%で大幅下落

金曜日の米国株式市場の終値です。

NASDAQは-266.46、前日比-2.00%の下落、

S&P500は-73.14、前日比-1.93%の下落、

NYダウは-620.74、前日比-2.03%の下落でした。

終値NASDAQが13,070.70、

S&P500が3,714.24、

NYダウが29,982.62でした。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、

NASDAQが-565.29、-4.32%の下落、

S&P500が-141.12、-3.80%の下落、

NYダウが-977.38、-3.26%の下落となりました。

ひさびさに大きく下げた1週間でした。昨年10月以来の下げだそうです。要因はいくつか考えられますが、直接的な原因というよりは、このところの上昇基調で調整するきっかけを待っていたというのが真実でしょう。月末のポジション整理という意味合いもありますね。

ゲームストップ騒動は収まらず。機関投資家の損失穴埋め、個人投資家がいっせいに引いた影響で株価下落か。

今週もゲームストップ騒動で株価が影響を受けました。何が起こったのかは、他の報道に任せるとして、どんな影響があるかを解説したいと思います。

株式市場への先行き不透明感が広がり、投資が手控えられる

1番の影響は、先行き不透明感が広がることによる、株式投資が手控えられることです。つまり資金が入らなくなる。そうなると株価全体が軟調となり下落基調となります。

幸い、急激に増加した出来高にも金融システムに耐えることができました。東京証券取引所のようなシステムダウンが無くてよかったですw。

とはいえ、一部の銘柄に集中した度を過ぎた取引に対しては証券取引委員会(SEC)が課題視しており、どのような対応を取るか不透明感が生じています。

また、個人投資家が主に取引に使っているロビンフッドは、システム負荷とは別の理由で、一時取引を制限しました。その取引制限が、投資機会の公平性を損なっているのではないかと疑義が唱えられています。

別の理由とは、ロビンフッドの資金繰りの問題です。大量の注文は、即時精算されるわけでなく、一定の期間を置いて行われます。つまりロビンフッドが一時的に立て替えるというイメージです。

あまりにも多くの注文が来た場合、立て替えに必要な資金が足りなくなります。その懸念があり、取引を一時停止したのではないかと言われてます。経営不安から不透明感があるというわけです。

機関投資家がショートポジション解消の損失を穴埋めするために、健全な銘柄を売らざるを得ない

機関投資家は多かれ少なかれショート(空売り)ポジションを持っています。今回の騒動では、ゲームストップ株だけでなく、標的にされたいくつかの銘柄が異常な高騰を見せました。

ショートポジションがたまっている銘柄が集中的に狙われているので、主にポジションを持っている機関投資家損切りせざるを得ません。

そうして生じた損失を穴埋めするために、売りたくもない優良株を売らざるを得ないというわけです。金曜日の株価が銘柄問わず全面安になった理由と考えられます。

決算がとても良かったアップルが売られていることが、それを象徴しています。アップルは買い時とも言えます。

対する個人投資家は、ゲームストップ祭りに参加するための資金を、既存銘柄を利確して捻出したのだと考えられます。個人投資家に人気のテスラなど、徹底的にうられました。

ビットコインが急落したこともその一端でしょう。金曜日になって、また急騰していますが、これはゲームストップ騒動から逃げ出した個人投資家が資金を入れているのではないかと言われています。きっかけは、イーロンマスクのツイートでしたが。

重要決算は明暗くっきり。アップル好調、フェイスブックまちまち、テスラ落胆。

27日の重要銘柄の決算は明暗分かれました。

アップルはiPhone12が好調で、素晴らしい決算でした。しかし、株価は下げています。決算の内容というよりも、地合いの悪さや外部環境の要因と思われます。

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今週のアップル(APPL)株価

フェイスブックは収益は過去最高を記録しました。アクティブユーザー数を順調に伸ばしましたが、Appleによる広告規制を嫌気して株価は下げました。

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今週のフェイスブック(FB)株価

テスラは通年で初の黒字を記録しました。販売も好調で、売上は前年同期比+46%と凄まじい勢いです。

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今週のテスラ(TSLA)株価

しかし、将来の収益予測は具体性を欠き、これが投資家の落胆を呼びました。もっとアグレシッブな内容を期待していたということです。株価は連日の下げを呼んでいます。

今週は他にもFOMCの声明発表がありました。内容はサプライズは無く、キープコンセプトで市場に安心感をもたらしました。

しかし、重要決算やFOMCがかすんでしまうほど、ゲームストップ騒動が注目された1週間となりました。

先行き不透明感はまだ拭えず、来週も軟調が予想されます。しかし、企業の業績は悪くないので、落ち着きをみせた後にはまた上昇するでしょう。今こそ仕込みの時期かもしれません。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。