うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2020-08-29 今週の米国株状況

f:id:ino-ssm8:20200829070528p:plain
2020-08-29 今週のNASDAQ

今週のNASDAQは+ 315.91、+ 2.70%の上昇

金曜日のNASDAQは+70.30、前日比+0.60%の小幅上昇、S&P500は+23.46、前日比+0.67%の小幅上昇、NYダウは+161.60、前日比+0.57%の小幅上昇で取引を終え、終値NASDAQが11,695.63、S&P500が3,508.01、NYダウが28,653.87でした。久々の3指数揃った上昇となりました。

月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、NASDAQが+315.91、+2.70%の上昇。S&P500が+76.73、+2.19%の上昇。NYダウが+344.86、+1.20%の上昇となりました。

NYダウの出遅れ感が相変わらず見えますね。現在の市場はNASDAQが引っ張っていると言えます。

パウエル議長講演はインフレオーバーシュート容認、金利維持強調

注目されていた、木曜日に行われたジャクソンホール会議での、パウエル議長講演。ポイントはざっくりと言うと以下の3つです。

  1. 物価よりも雇用に重点を置く。
  2. 目標インフレ率2%を一時的に超えることを容認する。長期的な平均2%を目標とする。
  3. 現在のゼロ金利政策は、今後何年間も継続する可能性が高まった。

雇用回復、経済回復のためにはこれまで同様、金融緩和のあらゆる手段を尽くし、その結果インフレが起こったとしても金融引き締めには向かわずスルーすると言ってます。

このことで今後どのようなことが起こるのでしょうか?

ドルが大量にばら撒かれ、相対的に現金の価値は下がります。つまりインフレです。市中に有り余った現金はそのままにしておくと価値が下がるので、どこかに使われなければいけません。

政策的に期待しているのは、消費です。消費するためには、資本と労働どちらにとっても雇用することが必要なので、雇用改善につながります。また、消費行動が活発になるとGDPも上昇します。

しかし現実には思惑通りいきません。余った現金の多くは株式などの投資に使われます。これが現在の株高、ゴールド高、仮想通貨高につながってるわけです。

投資活動は今や、日常生活の豊さと密接に関わっています。仮に株価が下がると連鎖的に米国民の生活の質を下げることになります。たとえその人が株式投資をしていなくても雇用環境の悪化という形で影響してきます。

つまり金融政策的には、本来使って欲しい用途に使われなくても、株価上昇を支えなければいけないジレンマがここにあります。そのジレンマから抜ける出口戦略は見えません。パウエル議長が言ったように、目の前の課題に取り組まざるを得ない状況です。

これは今の日本の姿とダブります。金融的には、米国が急速に日本化しているのですね。これが経済のニューノーマルなんだと改めて意識しています。

来週の注目は金曜日の8月失業率の発表。荒い値動きの可能性も

ジャクソンホール後の株価は、幸いにも比較的落ち着いている状況です。サプライズがなかったおかげですね。

来週は月曜が月末になり、利確による値下がりが予想されます。これまで株価が上げすぎているという感覚もありますので、調整は入ると思われます。

注目は、金曜に発表される8月の失業率です。

もしかすると、指標が良くても悪くても、株価は上がるかもしれません。良ければ素直に好感されて上昇。悪くても雇用回復への新たな金融・財政対策期待で上昇。

これは追加経済対策案の検討が本格化してきているからです。失業率の数字は、何らかのアクションに反映されるのではないでしょうか。

うさのポートフォリオも、そろりといじり始めています。長期的には株高の方向感に確信を持ちました。出足が遅かったとは思いますが、今からでも十分間に合います。この流れに乗らないと後悔します。とは言え、慎重にINしましょう。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。