2021-6-19 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは-143.76、-1.02%で下落。S&P500、NYダウも下落で全面安
- クラウドストライク(CRWD)、ドキュサイン(DOCU)ズーム(ZM)が強い!なぜ?
- 米国債、短期金利が上昇、長期が下落で、金利のフラット化進む。
今週のNASDAQは-143.76、-1.02%で下落。S&P500、NYダウも下落で全面安
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-130.97、前日比-0.92%の下落、
S&P500は-55.41、前日比-1.31%の下落、
NYダウは-533.37、前日比-1.58%の下落でした。
S&P500が4,166.45、
NYダウが33,290.08でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが-143.76、-1.02%の下落、
S&P500が-88.70、-2.13%の下落、
NYダウが-570.30、-1.69%の下落となりました。
今週の3指数は、全て下落で全面安となりました。特にS&P500 の下落幅が大きいです。つみたてNISAでS&P500のインデックス系に入れてる人は、まとめて資金を入れる良いチャンスかもしれませんが、来週さらに大きく相場が崩れることも予想されるので注意が必要です。
クラウドストライク(CRWD)、ドキュサイン(DOCU)ズーム(ZM)が強い!なぜ?
FOMC前後で株価下落を警戒していたハイテクグロース株で、セキュリティ、WFH関連の銘柄の好調が目立ちます。
うさは5月の雇用統計発表前に、それら全て売ってしまったので、この株高の恩恵を受けられませんでした。
その中でも売って後悔ワースト3の、ドキュサイン(DOCU)、ズーム・ビデオコミュニケーションズ(ZM)、クラウドストライク(CRWD)の1ヶ月チャートがこちらです。
間に決算発表を挟み、ドキュサインが+47%、ズームが+21%、クラウドストライクが+30%と株価が急上昇しています。ズーム、クラウドストライクは決算で失望売りされましたが、それをリカバーし上昇トレンドを形成しました。
理由はおそらく2つ。
1つは、うさと同じように5月雇用統計、CPI、FOMCで警戒していた投資家が、ショートポジションを取っており、そのショートカバーが発生、株価上昇を支えた。
2つ目は、長期金利の低下。上記と同じく警戒していた投資家が債券に資金を移した結果、米国10年債金利が1.4%前半まで下がりました。それにより、ハイテクグロース銘柄のバリュエーションが評価され買いが集まった。
あとは、セクターローテーション、リバランスの中で、抜かれた資金がこれらの銘柄に入れられたという背景もあると思います。
判断が難しいところですが、高値がついているこれらの銘柄は相対的に割高圏にいるので、今から入るのは危険だと思います。少なくとも6月末の四半期リバランスが終わるまでは静観していた方が良いでしょう。
米国債、短期金利が上昇、長期が下落で、金利のフラット化進む。
金曜日は先物、オプション取引の期限日が重なるトリプルウィッチングで全体的に出来高が多く、ポジションが一度精算された状況となります。
3指数は下落しましたが、来週は再び強気の相場となるのか。四半期末も近づいているのでポジションのリバランスも同時に進められるでしょう。
そこで気になるのが金利なのですが、FOMC後、金融政策引き締めが前倒し濃厚となったことで、長短金利の関係が不安定となっています。
金利引き上げが2022年に前倒しされる見方が濃厚となったことで、まず2年や5年の米国債短期金利が上昇。次に、景気先行き不安から、10年、30年の長期金利が下落。
長短金利の差が縮まり、いわゆるイールドカーブのフラット化が進んでいます。
これは相場の方向感を失っている、不透明感が高まった時に起きると言われます。同時に、相場の転換期を迎えているサインでもあります。
また、長期金利がこのまま下落し続けるようなことになると、今度は逆イールドとなり、景気先行きに対して悲観的となります。これは新型コロナショックの時に見られました。
インフレ懸念は一時的というコンセンサスが取れたいま、気にするべきは再び金利ということかもしれません。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。