2021-6-15 週明け米国株の状況
- NASDAQは+104.72、+0.74%で上昇、S&P500小幅上昇、NYダウは小幅下落
- ビットコインが反発。テスラが決済手段として再承認、ナイジェリアで法定通貨採用の動き
- FOMC直前で明らかに様子見ムード。大きな政策変更は無いが、テーパリングに関する言及に注意
NASDAQは+104.72、+0.74%で上昇、S&P500小幅上昇、NYダウは小幅下落
月曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+104.72、+0.74%の上昇。
S&P500は+7.71、+0.18%の小幅上昇。
NYダウは-85.85、-0.25%の小幅下落で取引を終了しました。
S&P500の終値は4,255.15で最高値更新、
NYダウの終値は34,393.75でした。
週明けもFOMC前ということで、出来高が少ない閑散相場でした。先週とは違って小型株ではなく、GAFAMに明確に資金が入りました。それによりNASDAQ、S &P500が上昇し最高値を更新しました。
ビットコインが反発。テスラが決済手段として再承認、ナイジェリアで法定通貨採用の動き
ビットコインが反発しています。それに伴いイーサリアムなど他の仮想通貨も上昇しています。
まず、テスラがビットコインを再び決済手段として認めると報道されました。
2月にテスラが決済手段としてビットコインを初採用、同時に15億ドル相当のビットコインを購入したと報道されました。これを機にビットコインは暴騰。
その後、5月にビットコインのマイニングに費やされる電力に危惧を抱いたイーロン・マスクが突如、決済を中止すると発表。ビットコインは暴落しました。
そして、さらに手のひらを返すように、今回、再び決済手段として認める発表です。クリーンエネルギーがマイニングに使われていると確認できればという条件ですが、これでビットコインは反発しました。
一方、エルサルバドルで法定通貨としてビットコインを採用する法案が提出されたことに続き、アフリカのナイジェリアでもビットコインを法定通貨に採用する動きがありました。
アメリカのNFLで活躍するナイジェリア出身のプレイヤーが、新型コロナによる経済的ダメージ、自国通貨の信用不安で混乱している母国に対して、ビットコインを法定通貨にするよう提言したという記事です。
エルサルバドルほど具体的な動きではまだないですが、通貨が不安定な新興国、途上国において、この流れは続くかもしれません。
これらの変化の兆しは記憶に留めておいた方が良いかもしれません。今後、まったく違う世界に変わっていきそうな予感がします。
FOMC直前で明らかに様子見ムード。大きな政策変更は無いが、テーパリングに関する言及に注意
5月雇用統計、5月CPIと、大きな混乱なく無事に通過してきました。
インフレに関しては一時的と、FRBはパウエル議長を中心に盛んに市場を落ち着かせようと何度もメッセージを発信してきています。
それを受け、米国10年債金利は1.4%台と低水準。金利上昇は遠のいたという反応です。
ただし、多くの投資家は本格的に株式市場に入ってはいません。出来高が明らかに少なく様子見は続いています。FOMCを警戒してのことです。
市場をあらかじめ落ち着かせたところで、パウエル議長はFOMCで慎重にテーパリングに関して言及するのかもしれません。これまでより少し踏み込んだ内容になる可能性もあります。
また、6月はトリプルウィッチングと呼ばれる、株式先物、指数オプション、個別株オプションの3取引の期限満了日が重なる日があり、FOMC終了後の18日がそれにあたります。
加えて四半期末となるので、機関投資家のリバランスが月末に行われます。
今週から月末にかけて、FOMC、トリプルウィッチング、リバランスと多くの出来高を伴う取引が続けてあり、しかも方向感が定まらない状況です。
今現在は株価も伸び、楽観ムードですが、週の後半からは全く違う景色となるかもしれません。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。