うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2020-06-06 今週の米国株状況

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2020-06-06 今週のNYダウ平均

今週のNYダウは+1,635.96、+6.03%の上昇

金曜日のNYダウは+829.16、前日比+3.15%の大幅上昇、S&P500は+81.58、前日比+2.62%の大幅上昇で取引を終え、終値はNYダウが27,110.98、S&P500が3,193.93でした。

今週はそれぞれ、NYダウが+1,635.96、+6.03%の上昇。S&P500が+138.20、+4.33%の上昇でした。NYダウは今週は連日上昇の五連騰です。

5月雇用統計が予想外に良い結果。失業率も改善

今週の注目は、5月の雇用統計でした。大方の予想を良い意味で裏切り、非農業部門雇用者数が前月比800万人減少という予想に対し、前月比250万人増加という結果。失業率は19.8%という予想に対し13.3%、前月比で1.4%改善しました。予想外のポジティブサプライズでした。

市場はこれを受け、経済回復への期待が自信に変わり大幅に上昇しました。債券は売られ、利回りが上昇。それに伴い、銀行株は急上昇しました。ドル円為替も大きく円安へ動いてます。

6/4の香港は大規模なデモは実施されましたが、大きな衝突もなく、心配された混乱は起きませんでした。米中対立も具体的な動きは今週見られませんでした。地政学的リスクは表面化せず、米国内の経済回復に向け、ポジティブな材料が揃ったことで、経済回復への期待がいっそう膨らんだ状況と言えます。

楽観的な米国人。このままコロナショックを克服するのか

先月末起こった、警官による黒人死亡事件を発端とした抗議デモ。それに便乗した一部の暴徒による略奪暴動。映像で観た被害は相当なもので、このまま市場はまた不安定な状況に戻ると思ってました。しかし、市場はそれを気にせず上昇。中国の香港に対する国家安全法制定。これもスルー。コロナ第二波への警戒感もなく、好材料だけを理由に株価は上昇を続けています。

米株相場、全米抗議デモをスルーし上昇する理由

こんな分析がありました。これまで過去何度か暴動に発展する抗議デモがありましたが、どれもが株価には悪影響せず、ほとんどのケースが株価上昇していたということです。

楽観的な米国人ですから、目先の悪材料より近い将来の好材料に飛びついたとしてもおかしくありません。投資格言「山高ければ谷深し」の米国版が「谷深ければ山高し(Bigger The Drop, Bigger The Pop)」というのは、米国人の国民性が現れているというものです。

経済実態と株価の乖離はどんどん拡大していると思われますが、期待の拡大と株価の膨張が、このまま経済実態すら飲み込み、何事もなかったかのように元の姿に戻るのでしょうか。

うさのポートフォリオは、どっちに転んでも大損しないようなポジションにしていますが、少々悲観的なシナリオを気にしすぎていたかもしれません。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。