うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2020-06-09 週明け米国株の状況

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2020-06-09 NYダウ平均

NYダウは+461.46、+1.70%の上昇

月曜日のNYダウは+461.46、+1.70%の上昇、S&P500は+38.46、+1.20%の上昇で取引を終了しました。NYダウの終値は27,572.44、S&P500の終値は3,232.39でした。

NYダウは6連騰、2/12につけた史上最高値29,568.57が見えてきました。うさは特に扱ってませんが、NASDAQはすでに史上最高値を更新しています。

2020年の世界GDPは-5.2%縮小、米国のリセッション(景気後退期)が正式認定

世界銀行は世界の2020年のGDPは5.2%縮小すると発表しました

新型コロナウイルス感染症は、この数十年間で最も深刻な世界的不況を引き起こした。最終的な影響の規模はまだ見通せないものの、この感染症の世界的流行により、新興市場と途上国の大半で景気が後退するとみられている。労働生産性と潜在生産力にも長期にわたる影響が生じる可能性が高い。当面は人的被害を最小化し、目先の経済損失を抑えることが政策の優先事項である。

先進国で-7.0%、新興国で-2.5%、新興国では史上初の縮小です。また、1人当たりGDPでは戦後最大の落ち込みとなるそうです。

これは、新型コロナ第二波が起こらない場合のシナリオです。悲観的なシナリオでは、先進国で-8〜10%、新興国で-5%の縮小へと落ち込みは拡大します。

米国では、-6.1%の縮小が見込まれています。日本は同じく-6.1%、ユーロ圏は-9.1%、ロシア-6.0%、ブラジル-8.0%、インド-3.2%、中国は+1.0%となっています。

また、全米経済研究所は今年2月にリセッション入りしたと発表しました

史上最長だった10年にわたる景気拡大局面は、公式に終わりを告げられました。今さら感がありますが、これはリセッション認定は時間が経ってみないと判断がつかないためです。これでも異例の早さの認定でした。

1〜3月期の米国GDPは-5%の縮小、4〜6月期は-20%以上の縮小が予想されています。新型コロナウイルスの与えた経済へのダメージは、これから表面化するのです。

世界経済の実態とますます乖離する米国株式市場

これら歴史的に重要で悲観的な発表がされたにもかかわらず、NYダウは連騰しました。これは何を意味するのでしょう。

株式市場はチキンレースと表現されることもあります。新型コロナショックによって被った損失を取り返そうと、引くに引けない危ない競争を続けているように思います。

機関投資家のようなプロのトレーダーは、一定の利益をコミットしています。したがって短期的な利益を確保しようと、なりふり構わず勝負に懸けています。

したがって、ある局面では、利益を確保するため、一斉にさーっと手を引きます。それがいつになるかは誰にもわかりません。その心理状態が売りを売りを呼び、再び株式が暴落する可能性が高いのです。

ニューヨークでは、第一段階の経済活動が再開されました。感染防止に最大限配慮する前提ですが、もはや新型コロナの主戦場は新興国に移っており、対岸の火事状態は否めません。

NYダウが史上最高値をつけた2月、武漢で新型コロナが猛威を奮っていました。米国はそれを楽観視していました。同じ過ちを犯し、第二波が起こる前提で、準備をしておくべきなのでしょうか。決断を迫られています。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。