2021-8-22 今週の米国株状況
今週のNASDAQは-79.10、-0.54%で小幅下落。S&P500、NYダウも下落で調整
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは+172.87、前日比+1.19%の上昇、
S&P500は+35.87、前日比+0.81%上昇、
NYダウは+225.96、前日比+0.65%の上昇でした。
S&P500が4,441.67、
NYダウが35,120.08でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが-79.10、-0.54%の下落、
S&P500が-38.04、-0.86%の下落、
NYダウが-505.32、-1.44%の下落となりました。
金曜が上昇した分、大きな下落とはなりませんでしたが、今週は半ばに大きな調整局面があり、3指数とも下落しています。S&P500とNYダウは最高値更新からの下落なので、けっこうくらったという方もいるんじゃ無いでしょうか。
夏枯れ相場の中、デルタ株感染拡大の懸念で株価が乱高下
この時期は機関投資家も夏休みに入っていて、米国株市場の取引量はどうしても減少します。夏枯れ相場と言われています。
そんな中、ちょっとしたニュースで株価が急激に上下することがあります。相場への参加者が少ないため、ぶれ幅が大きくなり不安定になるのです。軽くてクイックな車のハンドルのようなものでしょうか。
今回は、FOMC議事録、個人消費支出、デルタ株感染拡大が材料となりました。
FOMC議事録ではこれまで予想されていたコンセンサスが確認できました。具体的な言及はされてませんが、おそらくジャクソンホールではテーパリングの開始時期は明言されず、11月のFOMCで発表されるのでは無いかとされています。
個人消費支出の指標は、予想よりも悪かったことが悪材料となり株価は大きく下げました。普段なら見向きもされない指数です。夏枯れ相場の中、材料に乏しいところに、きっかけをもたらした過敏な反応だったと思います。
そしてデルタ株感染拡大。米国の感染者数と死者の数が上昇トレンドに向かってます。1日に15万人以上感染し、1200人以上亡くなっています。3度目のブースターワクチンも決定したようですね。
来週は注目のジャクソンホール、大きな発表は無い模様
来週は注目のジャクソンホールです。毎年この時期にワイオミング州のジャクソンホールで行われる経済シンポジウムのことで、FRBのパウエル議長の講演がされます。今年はオンラインで実施されるようですね。
今年のジャクソンホール会議は、テーパリングを控え、特に注目されており、現在の経済状況をどう捉えているのか、今後の金融政策に関してどんな展望を持っているのか。講演の内容を材料に投資家の動きが決まってきます。
デルタ株感染拡大による不透明感がある一方、重要指標とされる雇用は回復基調で、物価の急激な上昇は一服感があり、今すぐ何か対応をしなければいけないという状況ではありません。
したがって、講演の内容は当たり障りのない、市場の予想通りのものになるでしょう。すでに株価にも十分織り込まれているので、混乱は起きないと思います。
あるとすれば、織り込まれている情報を知らない個人投資家が投げ売った結果引き起こされる下落。個別株、特に小型株の銘柄によっては、大きな動きがあるかもしれません。しかし、市場全体から見ると限定的。静観して見守りましょう。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。