2021-6-2 週明け米国株の状況
- NASDAQは-12.26、-0.09%で横ばい、S&P500横ばい、NYダウ小幅上昇で静かな連休明け
- ズーム(ZM)が決算発表。1Q実績、ガイダンスともに予想を上回り良決算
- 今週末は5月雇用統計発表。結果がどちらに転んでも株価を乱高下させるのか
NASDAQは-12.26、-0.09%で横ばい、S&P500横ばい、NYダウ小幅上昇で静かな連休明け
月曜日が祝日でNY株式市場がお休みでしたので、火曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは-12.26、-0.09%の横ばい。
S&P500は-2.07、-0.05%の横ばい。
NYダウは+45.86、+0.13%の小幅上昇で取引を終了しました。
S&P500の終値は4,202.04、
NYダウの終値は34,575.31でした。
連休明けは出来高少なく、閑散相場となりました。ISM製造業景気指数が発表されたものの、売買材料に乏しく、今週末の雇用統計やFOMC待ちといった印象です。
ズーム(ZM)が決算発表。1Q実績、ガイダンスともに予想を上回り良決算
ズーム・ビデオコミュニケーションズが1Qの決算発表をしました。
EPSは予想を$0.34上回り、$1.32。売上高は予想を$48M上回り、$956Mとなりました。
売上高は前年同期比+191%の成長ですが、これはコロナ特需を生む前との比較なのであまり参考になりません。
ズームが重要視する、Net Dollar Expansion Rate、つまり顧客あたりの売上拡大率は12四半期連続で130%を越えました。ズームはこれを顧客の信用とロイヤルティの指標としています。
今年度の通期ガイダンスは、売上が$3.9Bと予想を上回り、EPSは$4.5でこちらも上回っています。
直近のQoQでは成長率が鈍化していますが、有り余るキャッシュフローと健全な財務体質で企業のファンダメンタルとしては申し分なしです。
問題はそれと株価のバランスです。前回の決算後の株価から回復していないので、割高感は前ほどないかもしれませんが、未だ割高感はあるかもしれません。今夜の株価下落が心配されます。
もう一度言いますが、企業の業績としては全く不安はありません。すでにニューノーマルの働き方においてインフラとして定着し、欠かせないものになっています。ただ、それに見合う株価かどうかという問題だけです。
今週末は5月雇用統計発表。結果がどちらに転んでも株価を乱高下させるのか
今週末、金曜日に4月の雇用統計の確定値と、5月の雇用統計の速報値が発表されます。
景気回復局面の中、インフレ懸念が存在し、FRBが重視する雇用への影響が計られる重要な指標となります。この結果で現在の金融政策の方向感が決まってきます。
今月中旬に予定されているFOMCへの影響も大きいです。噂されているテーパリングへの言及がどのレベルまでされるか、雇用統計の結果によって調整されることでしょう。
NYダウを中心としたオールドエコノミー銘柄も、景気回復をかなり織り込んだ株価となっており、NASDAQは長期金利の動きに敏感に反応します。FOMCまではかなり神経質な株価となる気がします。
夏枯れ相場と言いますが、資金は夏前に引き上げられて大きな下落につながるかもしれません。