2021-6-26 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは+218.91、+1.52%で上昇。S&P500、NYダウも上昇で強気相場継続
- ウェルズ・ファーゴ売却は判断ミスだったか。ストレステストクリアで配当制限解除へ
- インフレ懸念は去ったか。パウエル議長の見解は支持されて市場は好感
今週のNASDAQは+218.91、+1.52%で上昇。S&P500、NYダウも上昇で強気相場継続
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-9.32、前日比-0.06%の横ばい、
S&P500は+14.21、前日比+0.33%の小幅上昇、
NYダウは+237.02、前日比+0.69%の小幅上昇でした。
S&P500が4,280.70で最高値更新、
NYダウが34,433.84でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
S&P500が+55.91、+1.31%の上昇、
NYダウが+556.87、+1.62%の上昇となりました。
今週はジリジリと上昇を続けた1週間でした。特に材料もないまま、出来高も伴わず惰性で上昇した感じです。金曜はナイキの好決算、銀行のストレステスト結果の公表のニュースがあり、NYダウを押し上げましたが、方向感は相変わらず曖昧なままです。
ウェルズ・ファーゴ売却は判断ミスだったか。ストレステストクリアで配当制限解除へ
相場悪化に備え、保有していた個別株やETFを一切合切、今週売却しました。その中には上昇目線で最近購入したウェルズ・ファーゴも含まれていました。
長期金利低下の中、割安になっていたところで購入したわけですが、金曜日は長期金利が上昇し、株価も復調傾向です。
その上、FRBは米国大手銀行を対象にしたストレステストの結果を公表。全て基準を満たしており、規制していた自社株買いや配当を6/30に解除することを発表しました。これで銀行株は軒並み上昇しています。
この規制は、新型コロナによる景気後退の際、企業への融資資金を確保するためにキャッシュアウトを抑制させる総量規制でした。その備えは、もはや不要と判断されたということになります。
さらに、ウェルズ・ファーゴは不正取引を指摘され、配当を大幅に制限されるペナルティを負ってました。これに関してはまだ解除されるという結論は出ていませんが、その可能性が高まってきました。
インフレと金利上昇は、楽観論と悲観論が未だ交錯しているところですが、金利上昇となると銀行株は上昇します。これはすでに織り込まれているとも言えますが、今回のストレステストの結果は、織り込み不十分と思われるので、株価上昇に弾みをつけそうです。
というわけで、ウェルズ・ファーゴの売却は早まってしまったなという反省です。
インフレ懸念は去ったか。パウエル議長の見解は支持されて市場は好感
5月のPCE(個人消費支出)は、食品とエネルギーを除いたコア指数が予想+0.6%を下回りました。なお、前年同月比では+3.4%と大幅増です。
これが、FRB、パウエル議長が再三主張していた、インフレは一時的ということを裏付け、市場は好感しました。
一方、米国10年債金利は、再び1.5%台に乗せ、フラット化していたイールドカーブを改善させました。
市場が落ち着きを見せたことで、8月のジャクソンホールでのテーパリング開始宣言の可能性が濃厚となってきました。これが織り込まれてくるとすると、株価にはネガティブです。
次の注目は、来週金曜に発表される6月の雇用統計。これが予想通り、もしくは予想以上となると、シナリオ通りとなり、テーパリングや政策金利の値上げなどが株価に織り込まれる。つまり株価は軟調になると予想されます。
雇用統計が予想外の悪化となると、シナリオは崩れ、テーパリングや金利上昇に懐疑的となり、株価にはポジティブですが、乱高下が予想されます。
うさは、キャッシュを温存しながらもうしばらく様子を見ることにします。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。