2021-4-6 週明け米国株の状況
- NASDAQは+225.49、+1.67%で上昇、S&P500、NYダウは上昇で共に最高値更新
- 全面高だが、相対的に中小型株から大型株へ資金がシフト
- 雇用統計はポジティブサプライズ。予想を27万人上回る
NASDAQは+225.49、+1.67%で上昇、S&P500、NYダウは上昇で共に最高値更新
月曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+225.49、+1.67%の上昇。
S&P500は+58.04、+1.44%の上昇。
NYダウは+373.98、+1.13%の上昇で取引を終了しました。
S&P500の終値は4,077.91で最高値更新、
NYダウの終値は33,527.19で、こちらも最高値を更新しました。
先週の3月雇用統計が予想以上に良かったことと、ISM指数が良かったことで景気回復への期待感から3指数とも上昇しました。S&P500 とNYダウは再び最高値更新です。
全面高だが、相対的に中小型株から大型株へ資金がシフト
イースターの3連休明けの月曜日は、3指数とも全面高となりました。
ひさびさにGAFAMといったハイテク大型株が上昇を牽引し、テスラも販売台数の好調を発表して大きく上昇しました。
10年債金利が1.7%付近で投資家心理的にも、金利水準に慣れてきたこともあり、金利上昇には耐性がついてきています。
反面、グロース株を中心とする中小型株は相対的には冴えない相場でした。大型株や債券に資金がシフトした可能性もあります。
また、指数は上昇したのですが、出来高がいまいち伴っていない上昇でした。ロンドンや中国市場が月曜まで休みということも関係するのでしょうか。投資家が買いに向かったという感じではありません。裏を返すと過熱感はなかったということです。
最高値を更新しましたが、力強く買い支えられたという結果ではなく、するすると上昇してしまったという印象かもしれません。
クリスマスや正月など祝日付近はどうしても相場参加者が少なくなり、値動きが軽くなりがちです。
雇用統計はポジティブサプライズ。予想を27万人上回る
先週金曜の祝日に発表された3月の雇用統計は、予想をはるかに上回る好結果でした。
レジャーや接客業を中心に、前月比91万人増と大幅に増えました。ワクチン接種による景気回復に備えた雇用増とも考えられますが、観光のシーズンインに向けた一時的な雇用の可能性もあります。
米国疾病対策センター(CDC)が旅行に関して楽観的な指針を示すなど、観光業に追い風が吹いてきていそうです。
木曜に発表される、新規失業保険申請件数が注目されます。好調な雇用統計の結果を裏付けることになるかどうか。
一方、欧州の新型コロナ状況や、感染拡大が目立つブラジルなど、各国の動きが気になります。半導体不足や製造業のサプライチェーンの麻痺もまだ解消していません。
米国内はリスクファクターがだいぶ減り落ち着きを見せ始めていますが、外部環境の変化には引き続き注意が必要です。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。