2021-4-2 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは+420.46、+3.12%で大幅上昇。S&P500初の4000越えで最高値更新、NYダウは横ばい
- リカバリー銘柄、バリュー株はバリュエーションの天井まで達したか。ハイテクグロース株への巻き戻し?
- バイデン大統領が2兆ドル投資計画を発表。10年債金利が1.7%を下回る。今月半ばからは決算発表シーズン
今週のNASDAQは+420.46、+3.12%で大幅上昇。S&P500初の4000越えで最高値更新、NYダウは横ばい
今週はイースター前の金曜日で祝日のため、木曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは+233.23、前日比+1.76%の上昇、
S&P500は+46.98、前日比+1.18%の上昇、
NYダウは+171.66、前日比+0.52%の小幅上昇でした。
S&P500が4,019.87で最高値更新、
NYダウが33,153.21でした。
月曜から木曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+420.46、+3.12%の大幅上昇、
S&P500が+48.78、+1.21%の上昇、
NYダウが-18.16、-0.05%で横ばいとなりました。
今週はNASDAQが急回復で大幅高となりました。リバランスが一服し、NASDAQに再び資金が流入しています。S&P500は初めて4000ポイントの大台に乗せました。4/1、新年度として幸先のいいスタートですね。
リカバリー銘柄、バリュー株はバリュエーションの天井まで達したか。ハイテクグロース株への巻き戻し?
ここ最近、景気回復期待や原油高、金利高などの材料で株価を切り上げてきた、いわゆるリカバリー銘柄やバリュー銘柄の株価の上値が重くなってきています。
まずリカバリー銘柄ですが、うさが一時購入していたマリオット・インターナショナル(MAR)ですが、ワクチン接種が始まりホテル需要の回帰が期待されていましたが、ここ3ヶ月は冴えない株価となっています。
次に、リカバリーテックとして、うさが期待しているリフト(LYFT)。こちらもマリオットと同じようにレンジの中で上下している、ヨコヨコした株価となっています。期待していたほどではありません。
最後に、うさが長期ホールドしているビザ(V)です。配当利回りはそれほど良くはないのですが、安定したバリュー株として人気があります。VISAの無い世界は、なかなか想像できません。株価は先日の反トラスト法違反の疑いによる調査で大きく下げてしまい、株価上昇の波に乗れてない様相です。
一方、ハイテクグロース株ですがQQQを例に取ると、テクニカル的には三角持ち合いを上に抜け、力強い上昇が見込まれる展開となってます。本当に、金利やヘッジファンドのショートに苦しめられた3ヶ月でしたからね。
バイデン大統領が2兆ドル投資計画を発表。10年債金利が1.7%を下回る。今月半ばからは決算発表シーズン
3/31にバイデン大統領がインフラ投資に関する計画を発表しました。追加経済対策とは別にさらに2兆ドルを投入する案です。
これまでは個人や企業に直接、補助金や給付金を供給し雇用と消費を刺激する財政政策でしたが、今度はインフラ投資ということで、公共事業への投資による雇用創出と資金需要の創出が狙いとなります。
大統領選で公約していた通り、気候変動対策に関する環境投資が軸となり、この発表でこれまで大きく下落していたクリエネ銘柄が息を吹き返しました。テスラなどのEV銘柄も大きく反発しています。
また、資金需要の見通しが出たため米国債も買われ金利が1.7%を下回り落ち着きました。これによりハイテクグロース株が上昇しました。
3月末までは、いまいち方向感が定まらなく荒れた相場が続き、米国株投資家にとっては忍耐が必要な状況でしたが、これで方向感はいったん定まったと言えそうです。
あとは、金融政策の出口戦略、つまりいつごろ引き締めに向かうのか。いわゆるテーパリングの見極め。それに密接に関わるインフレの動向。マクロ的には、この辺りに注意しておけば相場の動きはある程度、予測できそうです。
今月半ばからは、再び決算発表シーズンが始まります。2021年の1-3月期なので、ワクチン接種の効果がどの程度出たのか。各セクターの答え合わせが注目されます。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。