2021-10-9 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは+324.06、+2.22%で上昇、S&P500、NYダウも上昇だが不安材料も
- 9月雇用統計はサプライズ?やや不可解な結果に
- 来週はCPI消費者物価指数に注意。Q3決算発表も開始。月曜は祝日で休場です
今週のNASDAQは+324.06、+2.22%で上昇、S&P500、NYダウも上昇だが不安材料も
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-74.48、前日比-0.51%の小幅下落、
S&P500は-8.42、前日比-0.19%の小幅下落、
NYダウは-8.69、前日比-0.03%の横ばいでした。
S&P500が4,391.34、
NYダウが34,746.25、でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+324.06、+2.22%の上昇、
S&P500が+90.88、+2.07%の上昇、
NYダウが+743.33、+2.14%の上昇となりました。
米国債務上限問題は、12月までの猶予期間が両院で可決され、先送りとなりました。いったんはデフォルト回避で株価は上昇。雇用統計はまちまちの内容で、テーパリング日程には影響なしと判断。米10年債金利は、1.6を越え、気がかりな急騰となっています。
9月雇用統計はサプライズ?やや不可解な結果に
注目された9月雇用統計が発表されました。
非農業雇用者増減は、予想50万人増に対し19.4万人増と、予想を大きく下回りました。予想を大きく外したという意味でサプライズなのですが、市場の反応はそうでもなかったです。下振れ要因が、主に教員の減少ということも経済には影響なしと判断したのでしょう。
前回、前々回の統計が上方修正されたことで、雇用は回復傾向であること。失業率が、予想5.1%に対し、4.8%と予想より良かったことが影響していそうです。
しかし、予想を大きく下回る9月の数字と、予想より良かった失業率のギャップが株式投資家にとっては不可解で、発表直後の金曜日の株価は迷いがあったように思いました。
売りと買いが拮抗して指数の動きはフラット。上か下か、方向感なく今週を終えました。
対して、長期金利は直近のインフレ高止まり傾向と、来週のCPI消費者物価指数発表を控えて、10年債金利が1.617%と急騰しました。これは少し警戒が必要かなと思います。
テーパリング開始が予想される11月のFOMCを控えた、最後の雇用統計発表でした。シナリオを崩すほどの内容ではなく、想定通りに進みそうです。
年内開始、来年6月まで段階的に買い入れ縮小。来年末に政策金利引き上げというシナリオは変わっていません。
来週はCPI消費者物価指数に注意。Q3決算発表も開始。月曜は祝日で休場です
債務上限問題と雇用の懸念はクリアされ、残すはインフレ懸念となりました。
来週13日には、9月CPI消費者物価指数が発表されます。ここで株価が大きく崩れる可能性があります。
サプライチェーンの乱れによる物価上昇、最近の原油高騰など、インフレに対しては良い状況とは言えません。
場合によっては、インフレを冷ますためにテーパリングの前倒しもあり得ます。物価指数が高いと、金利は急騰、株価は急落です。
また、来週からQ3決算ウィークとなります。基本的には好決算が予想されますが、問題はガイダンス、今後の収益見込みです。これが弱気だと一気に売られる可能性があります。
いつも通り、銀行・金融銘柄から始まります。今月末にはGAFAMの決算も待っています。それが終わると11月FOMCと、気が抜けない日が続きますね。
月曜日は、コロンバスデイのため祝日、株式市場は休場となります。連休中の政治的な動きも気になりますね。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。