2020-08-11 週明け米国株の状況
NYダウは+357.96、+1.30%の上昇。NASDAQから資金還流。
月曜日のNYダウは+357.96、+1.30%の上昇、S&P500は+9.19、+0.27%の小幅上昇で取引を終了しました。NYダウの終値は27,791.44、S&P500の終値は3,360.47でした。一方、NASDAQは、11,085.17、-0.49%と二日連続の下落でした。このところ好調だったNASDAQからNYダウのバリュー株へ資金が還流されていると見られます。
バリュー株が上昇、だが出来高弱く油断はできない
このところバリュー株が上昇しています。うさが持っているコカ・コーラ(KO)やアルトリア(MO)、ジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は、一時マイナスでしたが、プラスに転じてます。
NASDAQが新型コロナ以来、好調で急回復していたのが、高値警戒感もあり、利益確定した資金が、今度は割安放置されていたバリュー株へ向いているという構図です。
月曜日もそんな相場でしたが、出来高が弱いところは注意が必要でしょう。チャートの下半分が出来高ですが、ここ数ヶ月で比較してかなり少なくなっています。移動平均線を下回っている状況です。
いわゆる夏枯れ相場というものでしょう。取引量が少なく、株価が大きく下げやすく、調整直面に陥りやすい状態です。
レバノンの事故で原油は値上がりしていますが、貴金属類(金や銅)の先物や、債券、ビットコインなどの仮想通貨は値下がりしています。
追加経済対策は依然まとまらず、継続協議。米中関係の悪化が加速。
追加経済対策は未だ平行線のままです。この状況に我慢できなくなったトランプ大統領は、独自の経済対策に関する大統領令に署名しました。しかし、これに効力は無いとみていいでしょう。
政府は、今週中にも合意に達すると言ってますが、期限から既に二週間経ちます。投資家の期待は膨らむ一方で、相当なインパクトがないとネガティブに取られそうです。
また、TikTokの件など米中関係の悪化は加速しています。トランプ政権は中国を攻撃することで、選挙戦に有利に立とうとしています。その結果、低下していた支持率も回復傾向です。
しかし、株式市場は警戒しています。TikTokを大手クライアントに持つハイテク企業ファストリーの株価は、この一週間で17%以上も下げました。
米国企業は顧客としての中国と無縁ではないのです。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。