うさカブ

つみたてNISA、ジュニアNISA3人分、現物に米国株を全力で突っ込むUSA株(うさカブ)ブログ

2020-05-16 今週の米国株状況

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2020-05-16 今週のNYダウ平均

今週のNYダウは-79.36、-0.34%の下落

金曜日のNYダウは、+60.08、前日比+0.25%、S&P500は+11.20、前日比+0.39%の上昇で取引を終え、終値はNYダウが23,685.42、S&P500が2,863.70でした。

今週はそれぞれ、NYダウが-79.36、-0.34%の下落。S&P500が-5.22、-0.18%の下落でした。

過去最悪の小売減少-16.4%にも関わらず続伸した米国株

先週は失業率が戦後最大になったにも関わらず、NYダウは上昇という記事を書きました。今週、注目されたのは4月の小売売上高の発表、5月のミシガン大消費者信頼感指数の速報値です。

両者の違いですが、4月の小売売上高は実績値なので過去の結果、5月のミシガン大消費者信頼感指数は期待値なので未来の予測となります。

4月の小売売上高は、市場予想-12.0%に対し-16.4%減とネガティブな結果(前年同月比では-21.6%減)で統計開始以来最悪の数字でした。

さらに、4月コア小売売上高(上記から自動車を除いたもの)は、市場予想-8.6%減に対し-17.2%減でした。つまり売上高で大きなウエイトを占める自動車以上に、その他の小売消費が悪かったことを示しています。

過去最悪の景気減速指標が発表されたにも関わらず、終値でNYダウ平均が上昇した理由としては、2つ目の5月ミシガン大消費者信頼感指数の速報値がポジティブサプライズだったことが考えられます。

ミシガン大の消費者信頼感指数は速報で、市場予想68.0に対し、73.7でした。この指数は一般の人に直接、景況感、雇用状態、所得などに関して楽観・悲観で回答されたものをまとめたものです。速報版は300人の回答結果となります。

今週は期待と不安が綱引きする展開。来週はどうなるか

今週の新規失業保険申請件数は予想250万件に対し298.1万件とネガティブでした。小売売上高の結果と併せて考えると目に見える事実としてはネガティブです。

しかし、ロックダウン解除やトランプ大統領の強気なメッセージによる、漠然とした経済回復への期待が、今回のミシガン大の調査結果に現れているとも言えます。

今週の米国市場はこれらの材料を織り込んだ、期待と不安が入り混じった展開だったと言えます。

うさ個人の予測では、今週は節目のNYダウ25,000、S&P500が3,000を試す株価上昇としていましたが、そうではありませんでした。

新型コロナウイルス発生源やWHOへの台湾参加を巡って、米中対立の行方も気になります。ロックダウン解除によって新型コロナの第二波の不安も消えません。

現状は経済実態と市場期待が乖離しています。このままこの乖離が拡大し続ければ、ちょっとしたネガティブサプライズをきっかけに株価は前回以上の大暴落をするでしょう。うさは次の大暴落はやってくると信じ、心の準備を進めています。

今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。