2021-7-7 週明け米国株の状況
- NASDAQは+24.32、+0.17%で小幅上昇、最高値更新、S&P500、NYダウは小幅下落でリスクオフか
- アマゾン、ベゾス氏がCEO退任。米国防総省受注思惑で株価急上昇
- 米10年債金利が1.35%まで低下。OPEC+、中国規制、ISM鈍化でリスクオフか
NASDAQは+24.32、+0.17%で小幅上昇、最高値更新、S&P500、NYダウは小幅下落でリスクオフか
月曜日は独立記念日の振替休日で米国株式市場は休みでした。火曜の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+24.32、+0.17%の小幅上昇。
S&P500は-8.80、-0.20%の小幅下落。
NYダウは-208.98、-0.60%の小幅下落で取引を終了しました。
S&P500の終値は4,343.54、
NYダウの終値は34,577.37でした。
NASDAQは上昇し最高値更新しました。しかし、相場全体のセンチメント自体は弱気でNYダウ、S&P500ともに下落、債券が買われ10年債金利が下落してますので、リスクオフの動きと思われます。
アマゾン、ベゾス氏がCEO退任。米国防総省受注思惑で株価急上昇
先日、購入したアマゾンがニュース続きです。
まず、アマゾンの創業日にあたる7/5付でジェフ・ベゾスがCEOを退任し、取締役会長につきました。後任はAWS事業を引っ張ってきたアンディー・ジャシーです。
ベゾスは経営する宇宙事業会社ブルーオリジンに注力すると思われ、今月20日に宇宙空間へ飛ぶ予定です。
そして、昨日、米国防総省がクラウド事業において、これまで契約していたマイクロソフトへの発注をキャンセルしたことを発表。アマゾンを含む、数社と協議するそうです。
とはいうものの、強力なクラウド事業であるAWSを持つアマゾンが有利と市場は反応し、株価は4%以上上昇しました。ジャシー新CEO就任を祝うようなニュースですね。うさとしても購入タイミングは今のところ成功です。
米10年債金利が1.35%まで低下。OPEC+、中国規制、ISM鈍化でリスクオフか
米10年債金利が大幅に低下しています。米国時間の場中で1.35%台まで低下しました。これにはいくつか要因があると思いますが、状況としては債券に買いが入っているということで、リスクオフの展開と思われます。
直接的な要因は、6月のISM非製造業指数が予想63.5に対し、結果60.1と悪かったことでしょう。これは景気の鈍化を示しています。これで景気敏感株を中心に、特にダウ指数が下落しました。
また、中国当局の個人情報の取り扱いに関わる規制が強まり、中国IT企業のリスクが急激に高まりました。これによって米国市場に上場している銘柄が軒並み下落しました。特に上場したばかりのDIDIは20%近く下落しています。
さらに、原油関係で、OPEC+が会合を延期したことも不透明感が高まったということで市場からは嫌気されました。
欧州の景気鈍化の兆候も見られ、新型コロナのデルタ株の感染状況も悪化しているということで、先行き不透明感が高まっています。
その影響か、ズームやドキュサインなど、WFH銘柄は割高感を踏み上げ上昇中です。改めて、売却してしまったことを後悔しています。かといって今から買いに向かうには既に高すぎる印象です。難しいですね。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。
2021-7-3 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは+138.82、+0.95%で上昇。S&P500、NYダウも上昇で3指数が最高値更新
- 6月雇用統計結果を確認し、QQQ、アマゾン、グーグルに少額イン
- 6月雇用統計は、雇用増、失業率悪化、賃金予想並で、株式市場にはポジティブ
今週のNASDAQは+138.82、+0.95%で上昇。S&P500、NYダウも上昇で3指数が最高値更新
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは+116.95、前日比+0.81%の上昇、
S&P500は+32.40、前日比+0.75%の上昇、
NYダウは+152.82、前日比+0.44%の上昇でした。
S&P500が4,352.34で最高値更新、
NYダウが34,786.35で最高値更新でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが+138.82、+0.95%の上昇、
S&P500が+61.73、+1.42%の上昇、
NYダウが+503.08、+1.45%の上昇となりました。
先週まで好調だったNASDAQは減速し、原油の高騰もあって再びNYダウが強い週となりました。雇用統計を通過し、独立記念日前の最終日、3指数揃って最高値更新です。
6月雇用統計結果を確認し、QQQ、アマゾン、グーグルに少額イン
6月雇用統計前にほぼ全ての銘柄を処分し、大幅なキャッシュポジションを取っていましたが、雇用統計の結果を確認してから、QQQ、アマゾン(AMZN)、グーグル(GOOGL)に少額ですが投資しました。
いつもなら、寄りの成り行き注文を出しておいて寝てしまうのですが、今回はオープン後30分ほど市場の反応を見ながら慎重に購入しました。結果的には心配するほどでは無かったです。
QQQは、NASDAQ100指数に連動するETFです。ジュニアNISAの口座でもホールドしています。NASDAQ全体に投資したいならこれ、という定番の銘柄です。
構成銘柄はGAFAM+テスラで40%以上、その他NASDAQに上場している優良銘柄となります。ハイテク大型銘柄だけではなく、ヘルスケアや金融系も含んでいるのでバランスは良いです。手数料は0.2%とバンガード系のETFと比べるとやや高いですが、アクティブファンドよりは割安です。
それから、アマゾンですが、事業内容は説明不要でしょう。株価が3500ドルを越えているので投資にはそれなりに元手が必要です。昨年9月につけた上場来最高値まであと一歩という位置にいます。
そしてグーグル。企業名としてアルファベットとなります。こちらも説明不要だと思います。株価は2500ドルを越えて、金曜に上場来最高値を更新しました。
どちらも個別銘柄としては初めての投資です。前回の決算はとても良い結果であり、次回決算でも好調な数字が予想されます。また、先行き不透明な中、ボラティリティは小さく、機関投資家の資金が入りやすいということで安定感もあります。
今回は打診買いということで1株ずつ購入しましたが、秋に予想される相場の下落時には買い増しを考えています。
6月雇用統計は、雇用増、失業率悪化、賃金予想並で、株式市場にはポジティブ
6月の雇用統計が発表されました。
結果は予想72万人に対し、85万人と上回りましたが、想定の範囲内。失業率は、予想5.6%に対し5.9%で、前回から僅かに上昇です。インフレに関わる平均時給ですが、予想0.3%に対し0.3%で予想通り。人件費高騰によるインフレ懸念はありませんでした。
ネガティブなサプライズは無く、FRBの金融政策の行方に影響なしということで、市場が荒れることはありませんでした。むしろ、市場は楽観的にとらえ直近の株価上昇を加速させたとも思えます。
来週、月曜は独立記念日による祝日となり3連休。連休前のポジション調整として、これまで強かったハイテクグロースや中小型株は売られ、GAFAM始めとする大型株に資金が集まったようです。機関投資家も動いているようです。
再来週は7/13には消費者物価指数の発表があり、インフレ懸念の確認が必要です。インフレに関してはかなり市場に織り込まれているので、よっぽどのサプライズがない限りは相場は崩れないと思いますが、8月のジャクソンホールを控え、注目の経済指数となります。
また、今月中旬からは2Qの決算発表が始まります。前回、好調な決算を出したハイテク企業の勢いが継続しているか確認です。ダウのオールドエコノミー関連は、業績頭打ちとなったことが確認できるかもしれません。ワクチン後の景気回復期待は既に十分に織り込まれているので、株価の上昇は狙えないと思います。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。
2021-6-29 週明け米国株の状況
- NASDAQは+140.12、+0.98%で上昇、S&P500小幅上昇、NYダウ小幅下落でセクターローテーション
- フェイスブックへの独禁法訴訟が棄却。株価は急上昇
- 独立記念日前の最大イベント、6月雇用統計は今週金曜日発表
NASDAQは+140.12、+0.98%で上昇、S&P500小幅上昇、NYダウ小幅下落でセクターローテーション
月曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+140.12、+0.98%の上昇。
S&P500は+9.91、+0.23%の上昇。
NYダウは-150.57、-0.44%の上昇で取引を終了しました。
S&P500の終値は4,290.61で最高値更新、
NYダウの終値は34,283.27でした。
NASDAQの最高値更新に引っ張られS&P500も最高値更新です。先週から、ダウからNASDAQへのローテーションが続いています。四半期末のリバランスに注意と考えていましたが、ダウ銘柄が手じまいされ、割安と思われているNASDAQに資金移動している状況かもしれません。
フェイスブックへの独禁法訴訟が棄却。株価は急上昇
米国連邦取引委員会から訴えられていた、フェイスブックの独占禁止法違反が棄却されました。株価は4%超上昇しました。その結果、時価総額が初めて1兆ドルを超えました。
訴えの内容は、SNSシェアの寡占的状況に対するもので、具体的にはインスタグラムやワッツアップの買収に関して、経営を分割するように求められていたものです。
CEOのマーク・ザッカーバーグは、買収は何年も前の話であると訴訟当初から主張していましたし、高いシェアを利用してユーザーから高額の利用料を取っているわけではないので、それが支持され棄却となったようです。
ただ、今回は棄却されたものの、内容を変更し、再び訴えることは可能ということで、そのリスクは無くなってはいません。
独占禁止法は本来、大きなシェアを持っている企業がその立場を利用して製品・サービスの価格を吊り上げることができるところに規制をかけることに目的があります。
フェイスブックやグーグルなどフリーミアムモデルは、その点で独占禁止法による規制が行いにくいところに問題があります。これは規制当局からも問題視されているようです。
また、アップルやグーグルは、Cookieによるユーザートラッキングが個人情報保護に反すると、ビジネスモデルを変える必要を迫られています。
これらテックジャイアントには法規制のリスクがつきまといますが、現時点では資金が入り株価は上昇目線です。タイミングを見て、ポートフォリオに加えたいと考えています。
独立記念日前の最大イベント、6月雇用統計は今週金曜日発表
まだ四半期末まで数日残してますが、動きは少ないかもしれません。ダウのオールド系からNASDAQのハイテク系へ資金移動したことが、リバランスの動きなのでしょう。
それよりも2日金曜の6月雇用統計発表の方が重要です。予想では、非農業部門雇用者数69万人増で、失業率が5.7%です。5月雇用統計では予想に届きませんでした。そこから急速に経済が回復し始めているので、6月は予想以上の数字も可能性があります。
雇用が順調となると、金融政策引き締めに方向が変わるので株価は下落です。また、雇用統計では人件費に関しても発表されます。それが高騰しているようだと、インフレ懸念再発で、これもまた株価下落の材料となります。
ここ最近、悲観的な見方を終始していますが、材料がそれほどない中、株価はなんとなく上昇している状況にリスクを感じているのです。様子見という意識が強いのかもしれません。4日は独立記念日で3連休となり、連休前の最後の日というのも気になります。
本格的に資金を入れるのは、2日の雇用統計を確認してからでも遅くはないと考えています。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。
2021-6-26 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは+218.91、+1.52%で上昇。S&P500、NYダウも上昇で強気相場継続
- ウェルズ・ファーゴ売却は判断ミスだったか。ストレステストクリアで配当制限解除へ
- インフレ懸念は去ったか。パウエル議長の見解は支持されて市場は好感
今週のNASDAQは+218.91、+1.52%で上昇。S&P500、NYダウも上昇で強気相場継続
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-9.32、前日比-0.06%の横ばい、
S&P500は+14.21、前日比+0.33%の小幅上昇、
NYダウは+237.02、前日比+0.69%の小幅上昇でした。
S&P500が4,280.70で最高値更新、
NYダウが34,433.84でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
S&P500が+55.91、+1.31%の上昇、
NYダウが+556.87、+1.62%の上昇となりました。
今週はジリジリと上昇を続けた1週間でした。特に材料もないまま、出来高も伴わず惰性で上昇した感じです。金曜はナイキの好決算、銀行のストレステスト結果の公表のニュースがあり、NYダウを押し上げましたが、方向感は相変わらず曖昧なままです。
ウェルズ・ファーゴ売却は判断ミスだったか。ストレステストクリアで配当制限解除へ
相場悪化に備え、保有していた個別株やETFを一切合切、今週売却しました。その中には上昇目線で最近購入したウェルズ・ファーゴも含まれていました。
長期金利低下の中、割安になっていたところで購入したわけですが、金曜日は長期金利が上昇し、株価も復調傾向です。
その上、FRBは米国大手銀行を対象にしたストレステストの結果を公表。全て基準を満たしており、規制していた自社株買いや配当を6/30に解除することを発表しました。これで銀行株は軒並み上昇しています。
この規制は、新型コロナによる景気後退の際、企業への融資資金を確保するためにキャッシュアウトを抑制させる総量規制でした。その備えは、もはや不要と判断されたということになります。
さらに、ウェルズ・ファーゴは不正取引を指摘され、配当を大幅に制限されるペナルティを負ってました。これに関してはまだ解除されるという結論は出ていませんが、その可能性が高まってきました。
インフレと金利上昇は、楽観論と悲観論が未だ交錯しているところですが、金利上昇となると銀行株は上昇します。これはすでに織り込まれているとも言えますが、今回のストレステストの結果は、織り込み不十分と思われるので、株価上昇に弾みをつけそうです。
というわけで、ウェルズ・ファーゴの売却は早まってしまったなという反省です。
インフレ懸念は去ったか。パウエル議長の見解は支持されて市場は好感
5月のPCE(個人消費支出)は、食品とエネルギーを除いたコア指数が予想+0.6%を下回りました。なお、前年同月比では+3.4%と大幅増です。
これが、FRB、パウエル議長が再三主張していた、インフレは一時的ということを裏付け、市場は好感しました。
一方、米国10年債金利は、再び1.5%台に乗せ、フラット化していたイールドカーブを改善させました。
市場が落ち着きを見せたことで、8月のジャクソンホールでのテーパリング開始宣言の可能性が濃厚となってきました。これが織り込まれてくるとすると、株価にはネガティブです。
次の注目は、来週金曜に発表される6月の雇用統計。これが予想通り、もしくは予想以上となると、シナリオ通りとなり、テーパリングや政策金利の値上げなどが株価に織り込まれる。つまり株価は軟調になると予想されます。
雇用統計が予想外の悪化となると、シナリオは崩れ、テーパリングや金利上昇に懐疑的となり、株価にはポジティブですが、乱高下が予想されます。
うさは、キャッシュを温存しながらもうしばらく様子を見ることにします。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。
2021-6-22 週明け米国株の状況
- NASDAQは+111.10、+0.79%で上昇、S&P500、NYダウは急上昇で先週の巻き戻し
- ポジションをほとんどリセットしました。ノーポジです。
- FOMCで明らかに潮目が変わった。金融相場から業績相場への転換が進み始めた
NASDAQは+111.10、+0.79%で上昇、S&P500、NYダウは急上昇で先週の巻き戻し
月曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+111.10、+0.79%の上昇。
S&P500は+58.34、+1.40%の上昇。
NYダウは+586.89、+1.76%の上昇で取引を終了しました。
S&P500の終値は4,224.79、
NYダウの終値は33,876.97でした。
週明けの米国株式市場は、先週末の大きな下落を取り戻すような上昇でした。状況は何も変わっておらず、投資家のポジションの迷いが現れていると思います。しばらくは、このような乱高下が続き荒れた相場になるでしょう。
ポジションをほとんどリセットしました。ノーポジです。
この6月を潮目と考え、月曜の相場でいったんポジションを解消しました。
長年ホールドしていた、ジョンソン・エンド・ジョンソンや先日買ったウェルズ・ファーゴなどバリュー株はじめ、長期投資していたスクエアなど、一切合切すべて寄りに成行で売却しました。
月曜はバリューが上昇したので、タイミングが悪かったですね。正直、売らなければよかったとも思います。
残った銘柄は、IPOした、マルケタ(MQ)とオートリー(OTLY)のみ。それからテック株の3倍ショートのETF、TECSだけです。
四半期末のリバランスを警戒してのことです。また、昨日はやや持ち直しましたが、イールドカーブのフラット化。不透明で方向感が見えない相場のセンチメントなど、状況的に一度手仕舞いしようと考えてのことです。
VWOやVGTなどのETFも処分しました。個別株だけでもいいかと思いましたが、思い切って指数系も綺麗さっぱりポジション解消です。
ちなみにジュニアNISAの方は何もしてません。これから来るであろう調整のタイミングで買い増しを狙っています。
FOMCで明らかに潮目が変わった。金融相場から業績相場への転換が進み始めた
先日のFOMCは、大きな問題もなく無事に通過しましたが、内容は明らかに姿勢の変化を示していました。
テーパリング、金融政策の縮小を考える時が来たという内容が公式に発表されました。テーパリングとは債券買い入れの規模を段階的に縮小していくことです。つまり、政府からの資金供給のバルブを閉め始めるということですね。
これは別の見方をすると、有り余るキャッシュが溢れたことによるインフレを抑制する方向にいくということ。裏を返せば、FRBはインフレを認識しており、それを抑制する必要が出てきたということになります。
このメッセージは、これまでのFOMCの内容とは明らかに異なるものです。しかし、これまでにもやんわりと可能性については再三言及されてました。パウエル議長は細心の注意を払って、メッセージを発し続けていました。
改めて、今回のFOMCの内容の変化点の割には、市場は冷静だったところを見ると、パウエル議長はかなり上手くコントロールできていると言えるでしょう。
混乱が無かったところは良かったのですが、市場はゆっくりと大きなパワーバランスを持ちながら舵を切り始めています。
これからは景気回復に向かい、金融政策を材料とした金融相場から、企業の稼ぐ力を材料とする業績相場へ転換します。
うさも今一度、ポートフォリオを見直し、この大きな転換点に上手く乗れるように銘柄を選別したいと思います。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。
2021-6-19 今週の米国株状況
- 今週のNASDAQは-143.76、-1.02%で下落。S&P500、NYダウも下落で全面安
- クラウドストライク(CRWD)、ドキュサイン(DOCU)ズーム(ZM)が強い!なぜ?
- 米国債、短期金利が上昇、長期が下落で、金利のフラット化進む。
今週のNASDAQは-143.76、-1.02%で下落。S&P500、NYダウも下落で全面安
金曜日の米国株式市場の終値です。
NASDAQは-130.97、前日比-0.92%の下落、
S&P500は-55.41、前日比-1.31%の下落、
NYダウは-533.37、前日比-1.58%の下落でした。
S&P500が4,166.45、
NYダウが33,290.08でした。
月曜から金曜までの今週の変化はそれぞれ、
NASDAQが-143.76、-1.02%の下落、
S&P500が-88.70、-2.13%の下落、
NYダウが-570.30、-1.69%の下落となりました。
今週の3指数は、全て下落で全面安となりました。特にS&P500 の下落幅が大きいです。つみたてNISAでS&P500のインデックス系に入れてる人は、まとめて資金を入れる良いチャンスかもしれませんが、来週さらに大きく相場が崩れることも予想されるので注意が必要です。
クラウドストライク(CRWD)、ドキュサイン(DOCU)ズーム(ZM)が強い!なぜ?
FOMC前後で株価下落を警戒していたハイテクグロース株で、セキュリティ、WFH関連の銘柄の好調が目立ちます。
うさは5月の雇用統計発表前に、それら全て売ってしまったので、この株高の恩恵を受けられませんでした。
その中でも売って後悔ワースト3の、ドキュサイン(DOCU)、ズーム・ビデオコミュニケーションズ(ZM)、クラウドストライク(CRWD)の1ヶ月チャートがこちらです。
間に決算発表を挟み、ドキュサインが+47%、ズームが+21%、クラウドストライクが+30%と株価が急上昇しています。ズーム、クラウドストライクは決算で失望売りされましたが、それをリカバーし上昇トレンドを形成しました。
理由はおそらく2つ。
1つは、うさと同じように5月雇用統計、CPI、FOMCで警戒していた投資家が、ショートポジションを取っており、そのショートカバーが発生、株価上昇を支えた。
2つ目は、長期金利の低下。上記と同じく警戒していた投資家が債券に資金を移した結果、米国10年債金利が1.4%前半まで下がりました。それにより、ハイテクグロース銘柄のバリュエーションが評価され買いが集まった。
あとは、セクターローテーション、リバランスの中で、抜かれた資金がこれらの銘柄に入れられたという背景もあると思います。
判断が難しいところですが、高値がついているこれらの銘柄は相対的に割高圏にいるので、今から入るのは危険だと思います。少なくとも6月末の四半期リバランスが終わるまでは静観していた方が良いでしょう。
米国債、短期金利が上昇、長期が下落で、金利のフラット化進む。
金曜日は先物、オプション取引の期限日が重なるトリプルウィッチングで全体的に出来高が多く、ポジションが一度精算された状況となります。
3指数は下落しましたが、来週は再び強気の相場となるのか。四半期末も近づいているのでポジションのリバランスも同時に進められるでしょう。
そこで気になるのが金利なのですが、FOMC後、金融政策引き締めが前倒し濃厚となったことで、長短金利の関係が不安定となっています。
金利引き上げが2022年に前倒しされる見方が濃厚となったことで、まず2年や5年の米国債短期金利が上昇。次に、景気先行き不安から、10年、30年の長期金利が下落。
長短金利の差が縮まり、いわゆるイールドカーブのフラット化が進んでいます。
これは相場の方向感を失っている、不透明感が高まった時に起きると言われます。同時に、相場の転換期を迎えているサインでもあります。
また、長期金利がこのまま下落し続けるようなことになると、今度は逆イールドとなり、景気先行きに対して悲観的となります。これは新型コロナショックの時に見られました。
インフレ懸念は一時的というコンセンサスが取れたいま、気にするべきは再び金利ということかもしれません。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。
2021-6-15 週明け米国株の状況
- NASDAQは+104.72、+0.74%で上昇、S&P500小幅上昇、NYダウは小幅下落
- ビットコインが反発。テスラが決済手段として再承認、ナイジェリアで法定通貨採用の動き
- FOMC直前で明らかに様子見ムード。大きな政策変更は無いが、テーパリングに関する言及に注意
NASDAQは+104.72、+0.74%で上昇、S&P500小幅上昇、NYダウは小幅下落
月曜日の米国株式市場の状況です。
NASDAQは+104.72、+0.74%の上昇。
S&P500は+7.71、+0.18%の小幅上昇。
NYダウは-85.85、-0.25%の小幅下落で取引を終了しました。
S&P500の終値は4,255.15で最高値更新、
NYダウの終値は34,393.75でした。
週明けもFOMC前ということで、出来高が少ない閑散相場でした。先週とは違って小型株ではなく、GAFAMに明確に資金が入りました。それによりNASDAQ、S &P500が上昇し最高値を更新しました。
ビットコインが反発。テスラが決済手段として再承認、ナイジェリアで法定通貨採用の動き
ビットコインが反発しています。それに伴いイーサリアムなど他の仮想通貨も上昇しています。
まず、テスラがビットコインを再び決済手段として認めると報道されました。
2月にテスラが決済手段としてビットコインを初採用、同時に15億ドル相当のビットコインを購入したと報道されました。これを機にビットコインは暴騰。
その後、5月にビットコインのマイニングに費やされる電力に危惧を抱いたイーロン・マスクが突如、決済を中止すると発表。ビットコインは暴落しました。
そして、さらに手のひらを返すように、今回、再び決済手段として認める発表です。クリーンエネルギーがマイニングに使われていると確認できればという条件ですが、これでビットコインは反発しました。
一方、エルサルバドルで法定通貨としてビットコインを採用する法案が提出されたことに続き、アフリカのナイジェリアでもビットコインを法定通貨に採用する動きがありました。
アメリカのNFLで活躍するナイジェリア出身のプレイヤーが、新型コロナによる経済的ダメージ、自国通貨の信用不安で混乱している母国に対して、ビットコインを法定通貨にするよう提言したという記事です。
エルサルバドルほど具体的な動きではまだないですが、通貨が不安定な新興国、途上国において、この流れは続くかもしれません。
これらの変化の兆しは記憶に留めておいた方が良いかもしれません。今後、まったく違う世界に変わっていきそうな予感がします。
FOMC直前で明らかに様子見ムード。大きな政策変更は無いが、テーパリングに関する言及に注意
5月雇用統計、5月CPIと、大きな混乱なく無事に通過してきました。
インフレに関しては一時的と、FRBはパウエル議長を中心に盛んに市場を落ち着かせようと何度もメッセージを発信してきています。
それを受け、米国10年債金利は1.4%台と低水準。金利上昇は遠のいたという反応です。
ただし、多くの投資家は本格的に株式市場に入ってはいません。出来高が明らかに少なく様子見は続いています。FOMCを警戒してのことです。
市場をあらかじめ落ち着かせたところで、パウエル議長はFOMCで慎重にテーパリングに関して言及するのかもしれません。これまでより少し踏み込んだ内容になる可能性もあります。
また、6月はトリプルウィッチングと呼ばれる、株式先物、指数オプション、個別株オプションの3取引の期限満了日が重なる日があり、FOMC終了後の18日がそれにあたります。
加えて四半期末となるので、機関投資家のリバランスが月末に行われます。
今週から月末にかけて、FOMC、トリプルウィッチング、リバランスと多くの出来高を伴う取引が続けてあり、しかも方向感が定まらない状況です。
今現在は株価も伸び、楽観ムードですが、週の後半からは全く違う景色となるかもしれません。
今日は以上になります。 夜はちゃんと寝ましょうね。